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レーヴァティン

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第百七十六話 雪溶けと共にその六

「だからな」
「この度はですね」
「攻撃を続けさせたのですね」
「長い時間かけて」
「そうしたのですね」
「そうした、では城に入りだ」
 そうしてというのだ。
「そこからだ」
「大砲も入れて」
「そうしてですね」
「さらに攻めていく」
「そうしますね」
「そうする、春日山城は堅城だがこちらには数がある」
 これを最大の武器とするというのだ。
「術を使える者が多く大砲もだ」
「多いですね」
「空船で上から見て攻める場所もわかっている」
「だからですね」
「ここはですね」
「攻めるべき場所をだ」
 まさにというのだ。
「集中的に攻めていくぞ」
「わかりました」
「その様にしてですね」
「そうしてですね」
「最後は、ですね」
「本丸だ、そして機だと見れば」
 その時はというと。
「空船もな」
「使いますね」
「そうして攻めますか」
「空からも」
「今は迎撃される」
 空船で攻めてもというのだ。
「残念だがな」
「大砲が上を向いています」
「それも本丸のものが多く」
「それを見ますと」
「下手に攻撃を仕掛けると」
「その時はだ」
 まさにというのだ。
「大砲の攻撃を受けてな」
「撃ち落とされますね」
「そうなりますね」
「だからですね」
「敵がそうしているうちはですね」
「空からは攻めない」
「そうする、その大砲達も攻めるが」
 そうして迎撃されなくするがというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「今は攻めには使わない」
「空から見る」
「そうしますね」
「高所、大砲の届かない高さから爆弾を落としてもいいが」
 そのやり方もあるがというのだ。
「風がな」
「強いですね」
「爆弾も風に流されますね」
「そしてそうなれば」
「爆弾が俺達の上に落ちるかだ」
 若しくはというのだ。
「城下町の方にまで流れてだ」
「そちらに落ちますね」
「そうなりかねませんね」
「風が強くて」
「風がなければ出来たが」
 空船からの爆撃をというのだ。
「それはな」
「今は止めた方がいいですね」
「この風ですと」
「我々や城下町に落ちかねない」
「だからですね」
「しない、だからこのまま攻めていく」
 英雄は強い声で述べた。
「いいな」
「わかりました」
「それではですね」
「このまま攻めていきますね」
「陸から術と大砲で」
「そうしていきますね」
「そうしていく」
 こう言ってだ、英雄は城の中に入ってからも術と大砲圧倒的な数のそれ等で攻めていった。そうしてだった。 
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