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新オズのつぎはぎ娘

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第十幕その三

「そうね」
「ええ、そうなるわね」
 ドロシーもその通りと答えます。
「言われてみれば」
「その通りね」
「本当にね」
「そういえばエジソンさんも」
 この人もというのです。
「閃きが大事って言ってるわ」
「発明についても」
「九十九パーセントの努力とね」
 これと合わせてというのです。
「一パーセントの閃きがあれば」
「発明が出来るのね」
「もう閃きは何時来るかわからないけれど」 
 それでもというのです。
「その閃きがね」
「発明をさせてくれるのね」
「そして魚肉ソーセージもソーセージ自体も」
「コロンブスの卵で」
「発明もね」 
 こちらもというのです。
「そうなるわね」
「そうなんだね」
「どうもあの人は努力の中で閃いていったみたいだけれど」
「あの独特な考え方もあるかしらね」
「ええ、あの人は閃きが降りやすい人ね」
「それが発明につながってるわね」
「一旦打ち込んだら止まらないし」
 このこともあるというのです。
「これは九十九パーセントの努力ね」
「そうなるわね」
「ええ、あの人はね」
「その努力と閃きね」
「それで発明をしている人よ」
「まさにそうね、じゃあ今から」 
 つぎはぎ娘はここですくっと立ってそのうえで皆に言いました。
「あたしソーセージの歌を歌うわね」
「そうするのね」
「ええ、その閃きの歌を歌うわね」
 そうするというのです。
「味はわからないけれどね」
「その生み出した閃きね」
「腸に入れるね」
 それのというのです。
「今からね」
「それじゃあね」
 ドロシーが応えてでした、そのうえで。
 つぎはぎ娘はソーセージの歌を歌いました、勿論ダンスもです。そうして一曲歌って踊ってから皆に尋ねました。
「どうだったかしら」
「うん、いつも通り素晴らしい出来だったよ」
 カルロスが答えました。
「何かお芝居みたいでね」
「ジングシュピールかな」 
 こう言ったのは神宝です。
「ドイツの歌うお芝居の」
「私達の学園にはドイツから来ている子もいるけれど」 
 ナターシャは自分達が通っている学校のお話をします。
「あの国ではお芝居の間に歌を入れるものがあるのよ」
「ジングシュピールは踊りはあまりないみたいだけれど」 
 それでもとです、恵梨香も言います。
「そこは違うわね」
「ジングシュピールの歌のところにあっちの踊りを入れた」
 ドイツのとです、ジョージはつぎはぎ娘に言いました。
「そんな風だね」
「オズの国にはドイツの音楽もあるの」 
 つぎはぎ娘はジョージ達五人に答えました。
「アメリカにはドイツ系の人も多いから」
「そうそう、アメリカはね」
「本当に色々な国から人が来ているから」
「ドイツ系の人も多いよ」
「それも結構以上にね」
「人口の割合でも多いみたいね」
「だからオズの国でもドイツ系の人も多いの」 
 アメリカが反映されるこの国でもというのです。 
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