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ドリトル先生と琵琶湖の鯰

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第十幕その十一

「一時は水質が問題になっていたからね」
「それだね」
「だから先生達も調査していたね」
「果たしてどうなのかって」
「今の琵琶湖の水質は」
「そうしていたしね」
「それは昔琵琶湖の水質汚染が問題になったからだよ」
 このことがあってというのです。
「それでだったんだよ」
「もうかなり汚れていて」
「それでだったね」
「必死に改善に乗り出して」
「それでだね」
「そう、やっとね」
 それでというのです。
「琵琶湖の水質がよくなったんだ」
「そうだよね」
「必死の努力の結果だね」
「汚れていたものを奇麗にした」
「そうしたね」
「そうだよ、汚したものは奇麗にしないとね」 
 このことはどうしてもというのです。
「そうだね」
「そこにいる生きものも大変なことになるし」
「それに人も困るしね」
「だからだよね」
「そう、環境のことはね」
 もうそれこそというのです。
「自分達の問題だからね」
「そうだよね」
「だからしっかりしないと駄目だね」
「しっかりと奇麗なままで維持する」
「それも自分達でね」
「そうしないと困るのは誰か」 
 それはといいますと。
「やっぱりね」
「自分達だよね」
「汚すのも人間ならね」
「奇麗にするのも人間だね」
「そういうことだね」
「そして奇麗な場所を見ていきたいなら」
 そうも思うならというのです。
「自分達の手で守っていって」
「そして汚れたら」
「その時はだね」
「奇麗にする」
「お掃除みたいなものだね」
「そう、そしてそれは誰でも出来ることだよ」
 先生はこうも言いました。
「それこそね」
「環境を守って奇麗にすることはね」
「それはだね」
「お掃除と同じで」
「出来ることだね」
「むしろお掃除は身体が満足に動かないと出来ないね」
 先生はこうも言いました。
「そうだね」
「うん、それはね」
「どうしてもね」
「お掃除も身体がしっかりしていないとね」
「障害があったりするとね」
「難しいよ」
「そのことはあるよ」
 どうしてもというのです。
「その場合はね」
「そうだよね」
「どうしてもね」
「そのことはあるよね」
「けれどね」
 それでもとです、先生はさらにお話します。
「環境は政府や自治体が行うね」
「だから政府や自治体が健全だったら」
「出来ることだね」
「誰でもね」
「そのつもりがあったら」
「だから意識して」
 そしてというのです。
「やっていくべきことだよ」
「そうだよね」
「じゃあこれからもだね」
「琵琶湖の水質を守っていく」
「そうしていくべきだね」
「そうしていかないとね」
 先生は紅茶をお代わりしつつさらに言いました。
「よくないよ」
「そうだよね」
「先生は環境についてもしっかりとした考えを持ってるからね」
「環境のことをしっかりと学んでいるから」
「それで確かなことが言えるね」
「うん、学問をしてこそ」
 まさにというのです。 
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