ドリトル先生と琵琶湖の鯰
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第六幕その九
「問題だよ」
「この問題はどうしてもあるのね」
「前もお話したけれど」
「日本全体の問題で」
「琵琶湖もそうで」
「それをどうするかなのね」
「本当に」
「そうだよ、本当に何とかしないと」
実際にというのです。
「いけないね」
「そうだよね」
「それは何とかしないと」
「今も大変なことになってるし」
「悪化するね」
皆も思うことでした、そしてです。
近くで釣りをしている人達も困っています。
「またブラックバスだよ」
「本当に多いな」
「琵琶湖に昔からいるお魚が少なくなって」
「それでだよ」
「ブラックバスが多いね」
「あとブルーギルも」
このお魚もというのです。
「変に多くて」
「どうにかして欲しいね」
「変に放つ人もいるし」
「釣りを楽しむ為とか言って」
「そうするから増えるんだよ」
「それで生態系が乱れて」
「他のお魚も減るのに」
そうなるというのです。
「だから僕達みたいな人は困るよ」
「本来の釣りを楽しみたい人は」
「放ってブラックバスを釣る人はいいけれど」
「ブルーギルにしても」
「それでもね」
それはというのです。
「そうしたことをされると」
「全く、環境破壊もしてるのね」
「スポーツを楽しんでるとか言うとか」
「大変なことになっているのに」
こうしたお話をしています、そのお話を聞いてです。
動物の皆もです、先生に言いました。
「釣りをしている人の中でも問題になってるね」
「実際にね」
「そうなっているから」
「何とかしないといけないね」
「それには食べること?」
「それがいいかもね」
「外来種の問題の解決には」
先生が前にお話したことを皆で言います。
「美味しい食べ方が見付かったら」
「もうそれでどんどん食べたらいいし」
「それじゃあね」
「美味しい食べ方見付けましょう」
「そうしましょう」
是非にと言ってです、そしてでした。
先生もです、腕を組んで皆にお話しました。
「そうしたものを見付けたいね、お野菜だけれどジャガイモもね」
「そうそう、最初はね」
「ジャガイモ食べられるのかってね」
「そう言われていたわね」
「土から掘り出してね」
「そのまま食べても味気ないし」
「それでね」
皆もジャガイモが欧州に伝わって来た時のことをお話します、当初ジャガイモの評判は散々だったのです。
「聖書にも載ってなくて」
「悪魔の作物とか言われて」
「こんなもの食べられないってね」
「そう言われて」
「どうしようもない扱いだったのよね」
「そう、けれどね」
そのジャガイモがというのです。
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