新オズのつぎはぎ娘
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第三幕その二
「だからね」
「犬がお葱食べても大丈夫ね」
「猫も熱いもの平気ですか」
「オズの国はお伽の国だから」
「そこも外の世界と違うんですね」
「普通に食べられるんですね」
「そうよ、そんなこと言ったら喋られないでしょ」
そもそもというのです。
「生きものは外の世界では」
「そうですね、確かに」
「言われてみますと」
「オズの国では生きものが普通に喋れますし」
「お葱や熱いものが平気でもですね」
「おかしくないんですね」
「そうよ、だからいいのよ」
ドローはお肉を食べつつお話しました。
「トトがお葱を食べてもね」
「そういうことですね」
「じゃあ皆で楽しくですね」
「うどんすき食べていいですね」
「お肉もお豆腐も茸もお葱も」
「そうしたら」
「ええ、それにおうどんも茹であがってきたから」
肝心のそれもというのです。
「楽しく食べましょう」
「わかりました」
「おうどんも食べましょう」
「待っていましたし」
「それじゃあ」
「今から」
「そうしましょう」
こうお話してでした、そのうえで。
皆でうどんすきを、おうどんも含めて食べてアルコールの入っていないお酒も飲んでそうしてでした。
デザートに和菓子も楽しんで、でした。ドロシーはテーブル掛けをしまってから皆にこう言いました。
「じゃあ一休みしたらね」
「踊るのね」
つぎはぎ娘がひょっこりとお顔を出して言ってきました。
「そうするのね」
「ええ、少しお休みしたらね」
「すぐには踊らないのね」
「食べてすぐに身体動かすことはよくないから」
だからだというのです。
「お散歩位ならいいけれど」
「ダンスは駄目なの」
「ダンスによるけれどダンスは激しい運動でもあるからね」
それでというのです。
「食べて今すぐはね」
「踊らないのね」
「そうするわ」
「歌はどうなの?」
つぎはぎ娘はこちらはと尋ねました。
「どうなの?」
「あっ、そちらはね」
「出来るのね」
「歌もカロリーを消費するけれど」
「それでもなのね」
「ダンスと違って身体全体を激しく動かさないから」
ドロシーはつぎはぎ娘に答えました。
「だからね」
「そちらはいけるのね」
「ええ、歌はね」
「じゃあ歌ったらいいじゃない」
それならと言うつぎはぎ娘でした。
「そうしましょう」
「そうね、それじゃあね」
「休むことはあたししないし」
「貴女はそうよね」
「そう、疲れないから」
そうした身体の仕組みだからです。
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