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X Dimensions SoldierS Re: Xros Rays

作者:ラフェル
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古里炎真・コズモルート
  第3話B 大地と片翼の奏者の出会い! 真紅の魔竜グラウモン

 
前書き
炎真視点の古里炎真・コズモルート開始です^_^ 

 
謎のプレートが放った光に飲み込まれ、意識を失っていた赤髪の少年ーー古里炎真はデジタルワールドの森の中で倒れていた。


炎真「ん……んん……あれ……僕は、一体……ここは……?」


目を覚ました炎真は辺りを見回し、自身が見知らぬ場所にいることに気付くと……


?「お、漸く目を覚ましたみたいだな♪」

炎真「え?」


燃えるような長い赤髪をした女性ーー天羽奏が視界に入るのだった。


奏「大丈夫か? 気分は悪くないか?」

炎真「は、はい、大丈夫です……ん?(何か後頭部辺りに柔らかい感触が……って!?///)」


後頭部辺りに柔らかい感触が当たっているのを感じた炎真はよく見ると、自身が奏に膝枕されていることに気が付き……


炎真「すすすす、すみません!///」


顔を真っ赤にしながら飛び起きるのだった。


奏「あははは! 可愛い反応するね。別にもう少し寝てても良いんだぞ?♪」

炎真「あ、いや、流石にそれは……あ、僕は古里炎真って言います。貴女は?///」

奏「あたしは天羽奏だ。よろしくな、炎真♪」

炎真「は、はい、よろしくお願いします、奏さん///」


炎真と奏は互いに自己紹介を交わした。


炎真「ところで奏さん、ここが何処なのか知りませんか?」

奏「ん? ああ、あたしもさっき教えて貰ったばかりなんだけど、この世界はデジタルワールドって言って、デジモンって言う生物が住んでる世界らしいぞ。因みにここはファイル島って言う島な」

炎真「デジタルワールド? デジモン? と言うか、教えて貰ったって……誰に?」

奏「ああ、それはな……」


奏が炎真の問いに答えようとしたタイミングで……


?「おーい、奏の姐御〜♪」

?「炎真〜♪」


遠くから炎真と奏を呼ぶ声が聞こえて来た。


奏「お、丁度良いところで帰って来たな♪」

炎真「え?」


奏が見ている方に炎真も視線を向けると……そこには竜の翼のような形をした耳がある小さな紅い恐竜のような成長期の爬虫類型デジモンーー『ギルモン』と、腕に赤い革ベルトを巻いた黄色のトカゲのような成長期の爬虫類型デジモンーー『アグモン(セイバーズ版)』(※以降『アグモン(S)と称します)が腕に果物を抱えてやって来た。

それを見た炎真は……


炎真「きょ、恐竜!?」

ギルモン「恐竜? 僕達デジモンだよ♪」

炎真「しかも喋った!?」

奏「あははは! こいつらと最初に会った時のあたしと同じ反応だなぁ♪」


やはりと言うべきか驚いており、そんな炎真の反応を奏は自身と同じだと笑っていた。


アグモン(S)「奏の姐御、お腹減ったろ? 食べ物持って来たよ♪」

奏「サンキュー、有り難く頂くよ♪」

ギルモン「炎真も食べて♪」

炎真「あ、ありがとう、いただきます……あ、美味しい♪」

奏「本当だな。スーパーとかで売ってある奴より上手いね♪」


ギルモンとアグモン(S)が持って来た果物は市販で売っているものより美味であったとか。

数分後、果物を食べ終えた炎真はギルモンとアグモン(S)に自己紹介をすることにした。


炎真「初めまして、僕は古里炎真です。ええと、君達は……?」

ギルモン「僕ギルモン、炎真のパートナーデジモンだよ。よろしく〜♪」

アグモン(S)「俺はアグモン、奏の姐御のパートナーデジモンだぜ。よろしくな♪」

炎真「パートナーデジモン?」

奏「よくわかんないけど、相棒みたいな感じだな。んで、あたしらとそのパートナーデジモンとの間にはパートナーの証であるこのデジヴァイスがあるんだってさ」


奏はそう言ってズボンのポケットから配色がベースの色が白色、中央部の液晶周りの装飾の色が朱色のデジヴァイスを取り出し、炎真に見せた。


炎真「これがデジヴァイス……」

奏「いつの間にかあたしのズボンのポケットに入っていたんだ。あんたのポケットにも同じ物が入っていないかい?」

炎真「確認してみます……(ゴソゴソ)……っ! ありました」


炎真はそう言って、ズボンのポケットから配色がベースの色が朱色、中央部の液晶周りの装飾の色が金色のデジヴァイスを取り出し、奏に見せた。


奏「へえ、形は同じだけどあたしのとは色が違うんだな」

炎真「みたいですね……ん?」

奏「? どうした?」

炎真「あ、いや、何か右手に違和感が……って!?」


炎真はふと右手の甲に違和感があることに気付き、よく見てみると……


炎真「な、な、何これーーー!?」


炎真の右手の甲には気を失う前に拾った朱色のプレートのと同じ模様が刻まれているのだった。


炎真「ら、落書き……って訳でも無さそうだし、刺青みたいで消えないんじゃ……どうしよう、アーデルや雲雀さんにこれを見られたら……絶対ボコボコにされる」


炎真は自身に起こりうる最悪の未来を想像し、青ざめるのだった。


奏「お、おい、大丈夫か? 顔色悪いぞ?」

ギルモン「炎真、大丈夫〜?」

炎真「え? あ、うん、大丈夫です……(取り敢えず、手の模様については後で考えよう)」


炎真はひとまず手の甲の模様について考えるのを止めた。

そんな中……


ギルモン「炎真〜♪」

炎真「わっ!? ぎ、ギルモン、どうしたの……?」


ギルモンが炎真に抱き付いて来たのだ。


ギルモン「ギルモン、炎真に会えて嬉しい♪ ギルモン、炎真が来るのずっと待ってた♪ だから、やっと会えてうれしい♪」

炎真「僕のことを、ずっと……そっか、待たせてごめんね。これからはずっと一緒だよ♪」

ギルモン「うん♪」


抱き着きながら頬ずりして甘えて来るギルモンに、炎真は優しく抱き締め返すのだった。


アグモン(S)「俺も奏の姐御に会えて凄え嬉しいぜ♪」

奏「ははは、ありがとな。改めてよろしく頼むよ♪」

アグモン(S)「おう!♪」


奏とアグモン(S)も仲睦まじい様子を見せていた。

互いに自己紹介が終わったところで……


奏「さてと、これからどうしようか?」

炎真「うーん、そうですね……取り敢えず、僕は逸れた友達を探します」

奏「友達? もしかして、この世界に一緒にやって来たのか?」

炎真「確証は無いですけど、この世界に来る原因となった光に一緒に飲み込まれたので、たぶん僕と同じようにこの世界にいるかもしれません……」


炎真は親友ーーツナが自身と同じようにこのデジタルワールドに来ていると推察し、ひとまずの目的として彼を探すことにするのだった。


奏「そっか……なら、あたしも一緒に探すの手伝ってやるよ♪」

炎真「え? 手伝ってくれるんですか?」

奏「ああ。ここで出会ったのも何かの縁だし、あたし自身今のところ行く宛が無いからな……だから、炎真の友達を探すのを手伝ってやるよ♪」

炎真「奏さん……ありがとうございます♪」

ギルモン「炎真、ギルモンも手伝う♪」

アグモン(S)「奏の姐御が手伝うって言うんなら、俺も手伝うぜ♪」

炎真「ありがとう、ギルモン、アグモン(S)♪ それじゃあ、早速移動しましょうか?」

奏「ああ♪」


炎真は奏やギルモン達と言う協力者を得て、早速ツナを探す為の行動を開始しようとした……その時。


ギルモン「っ! 炎真、危ない!」

炎真「え?」


何かに気付いたギルモンが炎真にそう叫んだと同時に……


?「グオオオオオッ!!!」

炎真「っ! うわぁっ!?」


炎真の背後から黒いドラゴンのようなデジモンが咆哮と同時に爪を振るって来て、炎真は間一髪その攻撃を回避した。


奏「炎真! 大丈夫か!?」

炎真「な、何とか! 今の攻撃は、一体……っ!?」

奏「なっ……!?」


炎真と奏は攻撃があった場所に視線を向けると、そこには成熟期の邪竜型デジモンーーデビドラモンの姿があった。


デビドラモン「グルルル……ッ!!」

炎真・奏『か、怪獣!?』

アグモン(S)「違う! あいつは、デビドラモンだ!」

ギルモン「僕達と同じデジモンだよ!」

炎真「あ、あれも!?」

デビドラモン「ガアアアアッ!!」

奏「っ! 来るぞ!」


デビドラモンが再び炎真達に向けて攻撃を仕掛けて来るのに対し……


ギルモン「ファイアーボール!!」

アグモン(S)「ベビーフレイム!!」


ギルモンとアグモン(S)は口から火炎弾を放ち、デビドラモンに直撃させるが、成熟期の中でもかなり高い戦闘力を持つデビドラモン相手に大きなダメージとはならなかった。


アグモン(S)「こいつならどうだ! ベビーバーナー!!」


アグモン(S)はベビーフレイムを口内で溜めてから一気に吐き出し、デビドラモンにベビーフレイムより威力が高い火炎を浴びせると同時に……


ギルモン「ロックブレイカー!!」


ギルモンが岩石をも破壊する強靭な前爪による攻撃を繰り出そうとするが……


デビドラモン「ガアアアアッ!!」

ギルモン「うわああああっ!!」

炎真「ギルモン!!」


デビドラモンに返り討ちにされ、ギルモンは大きくぶっ飛ばされる。

デビドラモンはギルモンにとどめを刺そうと追撃しようとするが……


炎真「させない!」

ボウッ!!


炎真は大地のシモンリングに朱色の炎ーー大地の炎を灯すと……額に角のような形をした大地の炎が灯され、大地のシモンリングから展開した輪っかにつながれた朱色のナイフと、手の甲に朱色のクリスタルがある黒い手甲を両腕に装備し、雰囲気も先程とは比べものにならない程の意志の強さを醸し出していた。

これが炎真の戦闘形態の超死ぬ気モードである。


アグモン(S)「っ!?」

奏「炎真!?」


炎真の変化に驚く奏とアグモン(S)を他所に、ハイパー化した炎真は両腕の手甲から大地の炎を逆噴射し、倒れているギルモンにとどめを刺そうとするデビドラモンに向かっていく。

そして……


超炎真「ギルモンから離れろ!! 大地の拳(プーニョ・デッラ・テラ)!!」

デビドラモン「グオオオッ!?」


大地の炎の性質である『重力操作』で、大地の炎を纏った拳に重力の重さを乗せた強力な拳撃でデビドラモンを殴り飛ばすのだった。

炎真に殴り飛ばされたデビドラモンは飛ばされた先にある木々を薙ぎ倒しながら、地面に大きく倒れた。


アグモン(S)「す、凄え!」

奏「え、炎真、あんなに強かったのか……」


奏とアグモン(S)がデビドラモンを殴り飛ばした炎真の強さに驚いている中、炎真は倒れているギルモンの傍に駆け寄る。


超炎真「ギルモン、大丈夫!?」

ギルモン「ん〜……うん、大丈夫だよ。ありがとう、炎真♪」

超炎真「どういたしまして♪」


ギルモンの感謝の言葉に、笑顔でそう返す炎真。


ギルモン「っ! 炎真!」

超炎真「うん、わかってる」


炎真とギルモンの視線の先には、先程炎真に殴り飛ばされたデビドラモンが起き上がっており、デビドラモンの持つ深紅の複眼は怒りに染まっていた。


超炎真「ギルモンは下がってて。あいつは僕が……っ!」

ギルモン「っ! 炎真、あれ!」


突然感じた気配に炎真とギルモンが空へ視線を向けると新たに3体のデビドラモンがおり、そのデビドラモン達からも炎真やギルモン達に対しての殺気が放たれていた。


奏「仲間がいたのか!?」

アグモン(S)「まずいぜ、奏の姐御! あんだけの数、いくら炎真が強くても持たない! かと言って、俺やギルモンが敵う相手でも無いし……」

奏「くそっ!(あたしにギアがあれば、炎真と一緒に戦えるのに……いや、あったとしてもLiNKERを打ってないと纏えないか……)」


今の奏はシンフォギアーーガングニールのギアペンダントが無かった。

恐らく元の世界での絶唱の負荷により奏と共に砕け散ったのだろう。

仮にあったとしても奏はマリア・調・切歌同様『後天的適合者』……簡単に言えばシンフォギアとの適合係数が低い装者で、適合係数を無理矢理引き上げる制御薬ーー『LiNKER』を投薬しなければシンフォギアを纏うことができないのだ。

成長期のギルモンやアグモン(S)では成熟期のデビドラモンには太刀打ちできないだろうし、唯一デビドラモンに太刀打ちできる炎真も……


超炎真(勝てない相手じゃないけど、ギルモンや奏さん達を守りながらこの数を相手にするのは……!)


デビドラモン自体勝てない相手では無いが、ギルモンや奏達を守りながら4体のデビドラモンを相手にするのは厳しいと内心思っていた。

それでも炎真は何とかしなければならないと、デビドラモンに対する迎撃の構えを取った……その時。


ギルモン「炎真、僕も一緒に戦う」


ギルモンがそう言い出して来たのだ。


超炎真「っ! ギルモン、だけど……!」


炎真はギルモンではデビドラモンに勝てないと言おうとするが……


ギルモン「大丈夫」

超炎真「え?」

ギルモン「ギルモン、炎真が信じてくれたら強くなれる……デビドラモンに負けない。だから僕を信じて、炎真」

超炎真「ギルモン……」


ギルモンの強い意志を宿した金色の瞳の前にそう言えず、寧ろ根拠のないギルモンのその言葉を信じてみたいと思うのだった。

そして、炎真は……


超炎真「わかったよ、ギルモン……僕は君のことを信じる。だから、一緒に戦おう!」

ギルモン「炎真……うん!♪」


ギルモンを信じ、共に戦う決意をしたのだ。

そんな炎真の決意に呼応するかの様に……


ドクン……!

超炎真「っ!」


炎真は一瞬何かが鼓動するような感覚を感じた。

それと同時に、炎真のデジヴァイスから眩い光が放たれた。


デビドラモン達『グオオッ!?』

奏「な、何だ!?」

超炎真「僕のデジヴァイスが、輝いて……それに、ギルモンも!」

ギルモン「力が、漲ってくる……!」


同時にギルモンの体も輝き出し、ギルモンは内から大きな力が漲ってくるのを感じていた。

そして、ギルモンは……


《挿入歌:EVO / Be The Winners》
※お好きな方を脳内BGMとして再生してください。

ギルモン→グラウモン「ギルモン、進化〜〜!! グラウモン!!」


ギルモンの面影を残した、『深紅の魔竜』の異名を持つ成熟期の魔竜型デジモンーー『グラウモン』へと進化を遂げた。


グラウモン「うおおおおおっ!!」

デビドラモン達『っ!』


進化を果たしたグラウモンの第一声である咆哮にデビドラモン達は少しばかり怯んでいた。


超炎真「ギルモンの姿が、変わった……!」

奏「あ、アグモン、あれは何なんだ……?」

アグモン(S)「進化だ……ギルモンが成熟期に進化したんだ!♪」

超炎真・奏『進化!?』

アグモン(S)「ああ、俺達デジモンは幼年期・成長期・成熟期・完全体・究極体って言う風に段階を経て進化して行って、その度に強くなるんだ♪」

奏「凄え……!」

超炎真「ギルモン……あ、いや、今はグラウモンだったかな?」

グラウモン「うん、そうだよ♪ 炎真、今の僕ならデビドラモンに負けない!」

超炎真「グラウモン……よし、一緒にあいつらを蹴散らそう!」

グラウモン「うん!」


そう言って、炎真とグラウモンは4体のデビドラモンに向かって行く。


デビドラモン達『グオオオオッ!!』


デビドラモン達もまた迫り来る炎真とグラウモンを迎撃すべく、4体の内の2体が爪による攻撃を仕掛けるが……


超炎真「大地の拳(プーニョ・デッラ・テラ)!!」

グラウモン「プラズマブレイド!!」

デビドラモン達『ガアアアアッ!?』


炎真は大地の炎の重力を付加した拳撃で、グラウモンはプラズマを発生させた肘のブレイドで逆に返り討ちにした。

炎真とグラウモンの攻撃を受けて怯んだ2体のデビドラモンの隙を突くかの様に……


超炎真「そこだ!」

フォンッ!


炎真は右手を2体のデビドラモンの方へ向け、手甲から文字のようなものが浮かび上がらせ……


デビドラモン達『グオオッ!?』


大地の炎の重力操作による引力で2体のデビドラモンを一箇所に集め、押さえつけると……


超炎真「グラウモン、今だ!」

グラウモン「わかった! エキゾーストフレイム!!」

デビドラモン達『ギャオオオオッ!!!』


グラウモンがギルモンの時のファイアーボールとは比較にならない程の強力な火炎を放ち、炎真の大地の炎の重力で身動きを封じられていたデビドラモン達を焼き尽くし、消滅させた。


奏「よし! あと2体だ!」

アグモン(S)「頑張れ! 炎真、グラウモン!」


一方、残った2体のデビドラモンは……


デビドラモン「ガアアアアッ!!」


2体の内の1体がグラウモンに向かって攻撃を仕掛けるが……


グラウモン「プラズマブレイド!!」

デビドラモン「ガアアアアッ!?」


グラウモンはプラズマブレイドで迎撃し、攻撃を仕掛けて来たデビドラモンの右腕を斬り裂く。

右腕を失ったデビドラモンはグラウモンから離れ、逃げようとするが……


超炎真「逃がさない! おいで、ガイア!」

ボウッ!!


炎真は大地のシモンリングとは別に、人差し指にある動物の顔の形をしたリングーーアニマルリングに大地の炎を灯すと……


?「ヒヒーンッ!」


そのアニマルリングから、朱色の炎の鬣に長い角を持った馬ーーユニコーンを思わせるような、小さく愛らしい動物が現れるのだった。

これが炎真が新たに手にした、大地の7属性初のボックスアニマルーー『大地ユニコーンVer.X(リオコルノ・デッラ・テラ バージョン・イクス)』である。

虹の代理戦争以降、元雷のアルコバレーノーー『ヴェルデ』の手により開発され、その開発の協力をした炎真へのお礼として貰い、それ以降は『ガイア』と言う愛称を付けて可愛がっているのだった。

そんなガイアを呼び出した炎真は……


超炎真「形態変化・攻撃モード(カンビオ・フォルマ・モード・アタッコ)!!」

ガイア「ヒヒーーーーーンッ!!」


ガイアにそう指示を出し、それを聞いたガイアは大きな鳴き声と共に体を輝かせ、右腕の手甲と合体するとその姿を変えていく。

そして……


超炎真「大地の角(コルナ・デッラ・テラ)!!」


攻撃形態である黒い大型の槍のような武装ーー『大地の角(コルナ・デッラ・テラ)』へと形態変化(カンビオ・フォルマ)するのだった。

炎真は大地の角の先端部を逃げるデビドラモンに向けると……大地の角の先端部に大地の炎を集束し、圧縮していく。

ある程度炎を集束・圧縮したところで……


超炎真「グラビティマグナム!!」


大地の角の先端部から大地の炎のエネルギー弾をデビドラモンに向けて放つ。

放たれたエネルギー弾は前へ進むにつれて勢いとスピードが増していき……


デビドラモン「ッ!? グ……ガアア……ッ!?」


遂にはデビドラモンの胴体に直撃と同時に風穴を開けるのだった。

炎真の放った『グラビティマグナム』はただのエネルギー弾では無く、大地の炎による重力も含まれた重力エネルギー弾で、重力が高ければ高い程威力・スピード・貫通力が増していき、その気になればデビドラモンのような大型の敵の体を撃ち抜くこと等造作もないのだ。


デビドラモン「ギャオオオオオオオッ!!!」


炎真のグラビティマグナムによって胴体を撃ち抜かれたデビドラモンは断末魔の叫びを上げながら粒子となって消えるのだった。

最後に残ったデビドラモンはグラウモンと交戦していた。


デビドラモン「グオオオオッ!!」

グラウモン「うおおおおおっ!!」


グラウモンとデビドラモンは組み合い、パワーでの押し合いを展開していた。


デビドラモン「ガアアアアッ!!」

グラウモン「くっ!」


デビドラモンがタイミングを見計らって爪で攻撃するが、グラウモンは紙一重で躱す。

デビドラモンは再び爪でグラウモンを攻撃しようとするが……


フォンッ!

デビドラモン「グオオッ!?」

グラウモン「っ! 炎真!」

超炎真「グラウモン、決めて!」


炎真が大地の炎の重力でデビドラモンの動きを封じ、グラウモンにとどめを決めるよう促す。


グラウモン「わかった! エキゾースト……フレイム!!」

デビドラモン「ギャオオオオオオッ!!!」


グラウモンは身動きできないデビドラモンに向けて至近距離から必殺技の火炎を放つ。

激しい火炎にデビドラモンはその身を焼き尽くされ、断末魔の叫びを上げながら消滅したのだった。

敵を倒し終えたグラウモンはギルモンに退化し、炎真もハイパー化を解くのだった。


ギルモン「炎真〜♪(ギュッ♪)」

炎真「おっと、ギルモンお疲れ様♪」

ギルモン「炎真もお疲れ様♪ 色々助けてくれてありがとう♪」

炎真「どういたしまして♪」


炎真は抱き付いて来たギルモンの労いの言葉をかけ、ギルモンも炎真に援護してくれたことへの感謝の攻撃を言うのだった。

そこへ……


奏「お〜い!♪」

アグモン(S)「炎真〜、ギルモ〜ン!♪」

炎真「あ、奏さんにアグモン♪」


奏とアグモン(S)が炎真とギルモンの元へやって来る。


奏「お疲れさん、2人ともかっこ良かったよ♪」

炎真「あ、ありがとうございます///」

ギルモン「えへへ、ありがとう♪」

アグモン(S)「俺もギルモンみたいに進化して、奏の姐御を守れるようになりたいぜ♪」

奏「大丈夫だよ、アグモン。すぐに進化できるようになるさ♪」

アグモン(S)「おう!♪」

奏「さてと……思わぬ妨害が入ったけど、改めて炎真の友達探しをするとしようか♪」

炎真「はい、よろしくお願いします♪」

アグモン(S)「んじゃ、出発進行だぜ!♪」

ギルモン「進行〜♪」


炎真と奏、そしてギルモンとアグモン(S)は炎真の親友であるツナを探す為、ファイル島の森の中を進むのだった……
















?「おい……おい、大丈夫か?……しっかりしろ?」

なのは「ん……んん……あれ? ここは、何処……?」


ファイル島内の炎真や奏達とは別の場所にて、意識を失って倒れていたなのはは誰かの声によって目を覚ました。

そして、自身が見知らぬ場所にいることに気付くと同時に……


?「フンッ、漸く目が覚めたか」

なのは「ふえ?」


目を覚ますきっかけとなった声が聞こえ、その方へ視線を向けると……黒いアグモンがいた。

その黒いアグモンを見たなのはは……


なのは「……か……」

黒いアグモン「か?」

なのは「か、可愛い〜〜〜!♪///(ギュッ♪)」

黒いアグモン「なっ!?///」


可愛いと言いながら黒いアグモンに抱き着くのだった。

なのはに抱き付かれた黒いアグモンはいきなりのことで、顔を赤くしながら驚いていた。


黒いアグモン「き、貴様! いきなり何をする!? 離せ!///」

なのは「可愛い〜! あ、私、高町なのは! 貴方のお名前教えて〜!♪」

黒いアグモン「人の話を聞けーー!!///」


黒いアグモンは自身に抱き着くなのはを振り解けず、解放されるまでに30分かかるのだった。

これがエース・オブ・エースと呼ばれる『白き星光』と、並行世界で他のデジモンとは違う生まれ方をし、自身の存在意義を求めて彷徨い、世界を守る為に己の命を捧げて消滅し、その死の淵から蘇った『漆黒の竜戦士』の出会いで、2人はパートナーであるのをこの後知ることになる……


To Be Continue…… 
 

 
後書き
設定集でも記載しましたが、本日なのは・はやて・調・切歌・未来・エルシャのパートナーデジモンを変更し、なのはのパートナーデジモンはクロアグモン(ブラックウォーグレイモン)に変更し、なのはに割り当てていたストラビモン(マグナガルルモン)は未来のパートナーデジモンにしました。

理由としては最近Blu-rayでリリカルなのはDetonationを見たのをきっかけに、なのはをジョグレス無しの単体で最強格の1人にしたいと思ったからです。

主役級を殆ど割り当てしまった中でどうしようか考えた結果、主役デジモンの内の1体であるアグモン(ウォーグレイモン)と同じ姿をしたクロアグモン(ブラックウォーグレイモン)を主役級にパワーアップさせ、ブラックウォーグレイモンのさらなる進化として超究極体を小説オリジナルデジモンにすれば良いじゃんと考えました(ブラックウォーグレイモンの超究極体については、まだ設定考え中です)。

なのはのクロアグモンはデジモンアドベンチャー02のブラックウォーグレイモンの転生体で、超究極体以外の進化はブラックウォーグレイモンしかありませんが、転生したばかりでリミッターがかけられていて、序盤は成熟期〜完全体(下位クラス)の戦闘力しかない設定です。 
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