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オズのケーキ

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第十幕その十一

「こうして飲みたくなるのよね」
「おやつの時は」
「紅茶やコーヒーと同じで」
「そうなりますね」
「そうなのよね、ただね」
 こうも言う王女でした。
「そのせいか迷う時があるわね」
「おやつの時に何を飲むか」
 女王はホットミルクを飲みつつ応えました。
「そうなりますよね」
「そうよね」
「はい、私も」
 女王もというのです。
「時々でもです」
「何を飲もうかって」
「迷いますよね」
「紅茶かコーヒーか」
「ココアか」
「それか皆が今飲んでいるミルクね」 
 こちらもと言う王女でした。
「迷う時があるわよね」
「そうした時本当にありますね」
「迷って悩んで困るけれど」
 それでもとです、王女は笑ってこうも言いました。
「それもまた楽しいわね」
「そうなんですよね」
「その迷うことがまたですよね」
「楽しんでよね」
「どれを飲もうか迷うのも」
「困りますけれど」
「それと一緒になんですよね」
 六人の大臣達も王女の言葉に頷きました。
「これがまた」
「どれを飲んでも美味しいですし」
「それならって思って」
「迷ってそして決めて」
「美味しいものを飲む」
「これもいいんですよね」
「そうなのよね、その時選ばなかったものはまたで」
 次の機会でというのです。
「そうなるけれど」
「その次の時にまた迷ったり」 
 また言う女王でした。
「そうなりますね」
「そしてそれがね」
 どうかとです、王女はココアを飲みつつ言いました。
「いいから」
「迷うもまたよし」
「そうですよね」
「じゃあこれからもね」
「こうした時はですね」
「迷ってね」
 あえてそうなってというのです。
「楽しもう」
「それじゃあ」
「そう、そしてね」
「これからもですね」
「飲んで食べましょう」
 今の様に甘い飲みものやお菓子もというのです。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
 こうしたことをお話してです、そのうえで。 
 王女もフェアリー達もおやつの時間を楽しみました、そうしたお話をしている時にでした。ふとです。
 王女の携帯が鳴って出て少しやりとりをしてからです、それから七人のフェアリー達に対して言うのでした。
「もうすぐオズマ姫達が到着するそうよ」
「もうすぐですか」
「もうすぐと言っても明日の朝だけれど」
 その時にというのです。
「この森に到着するわ」
「いよいよですね」
「そしてね」
 王女はさらにお話しました。
「メールを見たらね」
「そうしたらですか」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「他の皆もね」
「明日にですね」
「朝に皆到着するから」
「では」
「明日のパーティーの時はね」
「皆で、ですね」
「楽しめるから」
 だからだというのです。
「明日の朝はね」
「皆さんをですね」
「まずはお迎えして」
 そしてというのです。
「楽しみましょう」
「わかりました」
 二人でこうお話しました。
 パーティーは明日に迫っていました、皆はその最後の準備をしてその明日を待ちました。そうしてこれからのことを考えるのでした。 
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