FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~
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過去を凌駕する
前書き
今週は忙しくて間に合わないかもと思いましたが、ギリギリなんとかなりました。
尻流「モチベーションが上がるとすごいね」
冷温「ちょっとでも下がるとおしまいだけどな」
変態「両極端な人だよね!!」
ダッ
走り出すカミューニとラクサス。敵が迫ってきているティオスと天海は、冷静にそれを迎え撃つ。
「ハァッ!!」
「オラァッ!!」
カミューニはティオスに、ラクサスは天海へと飛び蹴りを放つ。それに対しティオスは冷静に横へと体をずらし回避。天海は難なく払い除け、雷竜は地面を転がる。
「波動砲・・・矢の章!!」
着地したカミューニはすぐさま振り向き、天海目掛けて波動の矢を放つ。だが、それも何事もなくあっさりと弾かれてしまった。
「今のうちに・・・」
その隙にシリルとナツ目掛けて突撃していくティオス。敵が動き出したタイミングで行動に出る判断力の高さ。
「雷竜方天戟!!」
しかし、そこを狙ってくることも彼らはよくわかっていた。
「おっと」
急ブレーキをかけてそれを交わす。その間に、地面を転がっていたはずのラクサスが、自分の前へとやって来ているではないか。
「ここは行かせねぇ」
「思ってたよりも、やるみたいだ」
すぐにでも倒せると思っていた。しかし、彼らは着々と必要な時間を稼いでいく。その姿にティオスは苛立ちを募らせていく。
「俺の名はカミューニ・フィゾー。どうだ?勝負してみねぇか?」
「勝負だ?」
酒場にてケンカを吹っ掛けてきたのは、まだ大人になっているとはとても言えない少年。そんな彼を見て、ラクサスはとても戦う気になどならない。
「他を当たりな。興味ねぇんだよ」
「なんだ、つまんねぇ奴」
断ると、少年は食い下がることもせずにその場を立ち去ろうとする。しかし、背を向けた彼の言葉を聞くと、すぐに考えを改めることになる。
「妖精の尻尾で最強を自称してるっていうからどんな奴かと思ったが、こんなガキに挑まれてビビるチキン野郎だったとはなぁ」
「なんだと?」
明らかに聞こえるように言ってきた深紅の少年に怒りその場に立ち上がる。それに気づいているであろう少年は、振り替えることせず話を続ける。
「最初からギルダーツとかミストガンを狙えばよかったぜ。もしくはエルザって女剣士とか?」
「エルザと・・・」
手から魔法を放つラクサス。カミューニはそれを難なく回避し、彼へと向き合う。
「この俺様を同列に扱うつもりか?」
「くくっ・・・単純な野郎だ」
挑発に乗った相手を見て舌なめずりする少年。怒り狂う竜と魔導士狩りが激しく衝突した。
「うおおおおおおお!!」
絶叫と共に放たれるブレス。ティオスはそれを払いのけ、なおも突進してくる。
「避ければそのままシリルたちを倒してやるぜ?」
「っんなことはわかってんだよ!!」
回避することは許されない。選択肢を減らされたラクサスだったが、不思議と焦りはない。
「永久凍土!!」
黒い氷に風、水を纏った拳。彼はそれを受け止めるものだと思っていた。だが、ラクサスはその拳に見向きもしていない。
「これでも喰らいなぁ!!」
クロスカウンター・・・そのやり方に見覚えがあった。大魔闘演武でシリルがレオンへとやった先制攻撃。ラクサスはそれをこの土壇場で繰り出してきたのだ。
「何!?」
わずかなリーチの差で雷を纏った拳が頬へと突き刺さった。しかし、ティオスの魔力は強大。拳が届いていなかろうと、彼の魔力がかすってしまったことにより、青年の肩から鮮血が飛び散る。
「球の章!!」
接近戦にもつれ込んでいるラクサスたちとは逆に、カミューニは距離を取り天海へと挑んでいた。
「くくっ、やはりお前に魔水晶を与えて正解だったな」
魔法が使えない天海は距離があると攻撃のしようがない。カミューニの判断を称賛する天海。しかし、それで降参することなど彼にはありえない。
「もっと攻めてこい!!」
人間とは思えないほどの速度でダッシュする天海。カミューニもすぐさま距離を取ろうと下がるが、それでも天海の方が圧倒的に速かった。
ゴッ
「ぐっ!!」
腹部に突きつけられた拳。下からの攻撃に体を持ち上げられた彼に対し、回し蹴りでさらに追撃する。
「ごはっ・・・」
地面を転がり倒れ込むカミューニ。その口からは赤いものが流れていた。
「お兄ちゃん!!うっ・・・」
マルギティ=センスは繋いでいる全員の感覚をランクさせる。ケガこそ共有されないが、カミューニの受けたダメージはメルディたちにも繋がっていた。
「メルディ!?しっかりするんだゾ!!」
「感覚リンクでこれだけのダメージ・・・」
思わず膝をついてしまったメルディ。ソラノが声をかけるが、ジェラールの言う通りダメージが大きい。
「すまねぇ!!歯ぁ食い縛って耐えててくれ!!」
ダメージを受けずに天海を抑えることは不可能。今の彼にできる気遣いはこれが限界。
「これくらい何ともねぇ!!」
「お前はいつも通りに戦えばいいんだ!!」
エリックとレーサーが痛みに負けないようにと声を張り上げる。当然カミューニも止まることはしない。不利であっても、接近戦になってしまった以上それをするしかない。
「お前は俺が止めてやる!!」
体重全てをかけて体当たり。その勢いは凄まじく、絶対的な能力を誇る天海が押し込まれていた。
「何!?」
思わぬ反撃に目を白黒させる。カミューニはなおも押し続けていた。
半壊している建物。その中央には横たわり、明るくなりつつある空を見上げている二人の魔導士がいた。
「お前・・・やるじゃねぇか・・・」
「おめぇこそ・・・」
大きく息を乱し立ち上がることもできない両者。しばらくそのままになっていたが、カミューニがゆっくりとその場に立ち上がった。
「こんなところで勝てないようじゃ、まだまだ聖十大魔道には程遠いな」
「聖十大魔道?」
少年から発せられた単語に思わず体を起こす。フラフラの少年はその場から去ろうとしながら、話を続ける。
「俺は目的のために、聖十大魔道にならなきゃならねぇ。そのためには強い奴を倒し続けるんだ」
大陸での優秀とされる10人に入る。それが少年の第一の目標だった。だが、それを聞いたラクサスは深いタメ息をついた。
「聖十大魔道ってな、素行もよくないと入れないんだぞ?」
「何!?そうなのか!?」
勢いよく振り向いた少年。彼は聖十大魔道が評議院が決めていることをわかっていなかったらしい。評議院が決めるのであれば、当然魔法の強さや魔力の高さだけではなく、他の魔導士の手本となれるのかが評価の対象だ。
「じゃあ魔導士狩りなんかしてたら一生なれないってことか!?」
「普通に考えればそうなるな」
まるで絶望したかのような表情を浮かべたカミューニだったが、すぐに冷静さを取り戻すと入り口へと向かっていく。
「いいこと聞いたぜ、ありがとな!!」
「お・・・おう」
純粋な子供のような笑顔で手を振った彼はそう言うとボロボロの店を後にする。それから一年後のことだった、彼が聖十大魔道へと名を連ねたと聞いたのは。
「こいつ・・・これほどの力を持っていたのか」
ブレーキをかけているはずの天海がみるみる押されていく。それによりシリルとナツから大きく距離を取ることに成功していた。
「やるぅ。でも、俺を引き離せてないのが君らの敗因かな?」
右肩から血を流しているラクサス。ティオスは鼻血を拭うと、彼の元へと歩み寄る。
「彼は天海に任せよう。君はここでゲームオーバーだ」
ラクサスの頭に手をかけ仕留めようとしたティオス。しかし、この男はそれを待っていた。
ガッ
「!!」
ラクサスは目の前までやってきたティオスに突進すると、そのまま彼を抱えて押し込んでいく。
「なっ!?最初からこれを狙っていたのか!?」
ティオスは全員を不幸に落とし殺そうと考えている。それならば、彼は遠距離から呆気なく殺すよりも近距離で残忍な方法で攻撃に出てくることを彼は予期していた。それゆえに、その無防備に近付いてきたタイミングでの反撃に賭けていた。
「離せ!!」
「くっ!!」
力業でラクサスを引き剥がすと、すぐさまブレスの体勢へと入る。ラクサスも当然、これに対抗の意思を見せる。
「竜魔神の怒号!!」
「雷竜の咆哮!!」
両者のブレス。実力差は歴然かと思われたが、ここで長髪の青年が魔力を高める。
「全員!!もっと意識を集中させてくれ!!」
「「「「「おう!!」」」」」
フリードはラクサスの背中へと書いた術式を通し彼らの魔力を今、最大限に集めていく。それにより、ラクサスのブレスとティオスのブレスは均衡を保ち・・・
ドォンッ
爆発した。
「バカな・・・俺が押し切れない・・・だと?」
実力は自分の方があるはずなのに、ブレスで敵を飲み込めなかった。それは彼にとってはひどくプライドを傷つけるものであろう。
「くっ・・・」
しかし、仲間たちの魔力を限界まで高めて挑んだラクサスの体力は、限界へと近付いていた。
「いいぞ、カミューニ」
「!?」
一方こちらはシリルとナツから大きく距離を取ることができたカミューニ。しかし、天海はそれを見ても不敵な笑みを浮かべたままだ。
「それくらいやってくれなければ、面白くない!!」
されるがままだと思っていた天海。それは敵の力を推し測るための撒き餌に過ぎなかった。カミューニの頭を掴むとそのまま合気道の要領で彼を地面へと回し倒す。
「ぐっ・・・」
地面に倒れた格好になった青年に対し、天海はジャンプすると肘を彼の膝へと向けながら落下する。
「もっと力を見せてみろ!!」
ボキッ
「「「「「っ!?」」」」」
声を発することすらできない激痛。ありえない方向へと曲がってしまった左膝。生体リンクで繋がっているメルディたちも、そのあまりの痛みにその場に倒れる。
「くそっ!!」
「お前のおかげで聖十に入れたぜ!!ありがとな!!」
「お・・・おう」
初めて会った時の敵意剥き出しの表情からは想像もできないような幼さの残る笑顔に、ラクサスは困惑しながら彼の出したコップに自らのコップを当てる。彼はまだアルコールの摂取ができない少年が注いでくれた酒を口に含む。
「しかし、よく入れたな、そんな年齢で」
「ジークレインってのが後押ししてくれたらしいぜ」
オレンジジュースを一気飲みしながら裏事情を話すカミューニ。彼が聖十に入れたのは当時評議院に所属していたジェラールの思念体、ジークレインが面白がって若い魔導士たちを入れようと動いたことが幸いしていた。
「あいつ・・・なんであんな若い奴が評議院なんて入れるんだ?」
「なんで同じギルドなのに知らねぇんだ?お前」
「はぁ?」
「はぁ?」
カミューニは魔導士狩りを行っていたこともあり多くの魔導士たちの情報を手に入れていた。ただ、あらゆるところから入手していたせいか、ミストガンがジェラールと同一人物と勘違いをし、それが気になっていたラクサス細かく調べた結果、別世界のジェラールであることが判明したのだ。
「で、お前はなんで聖十に入りたかったんだよ」
「まぁ・・・人殺しのためかな?」
その言葉に激昂しそうになったが、少年の顔を見てその言葉を飲み込んだ。それはまるで誰のことも関係ないと言わんばかりの悪魔の表情だったから。
「俺は命を賭けても殺したい奴がいる。そのためならどんなことでもしてやるってだけだ」
「こんなところで・・・引き下がれるかぁ!!」
激痛に顔を歪ませながらの頭突き。それを受けた天海は驚きながらも歓喜していた。
「いい・・・!!これほどまでに高揚させてくれるとは!!」
負けじと顔面に鋭く拳を叩き付ける。その衝撃の大きさに、青年は地面へと落ちるしかできない。
「魔力の使いすぎか。これ以上の戦いはできないか?」
息切れを起こしうずくまるラクサスへと歩み寄る。彼は敵が近付いてきていることに気付いていたが、疲労のあまり顔をあげることが精一杯だった。
ティオスは無情にも、その後頭部を踏みつける。
「これで終わりだ。君の物語も・・・」
地面に埋まりつつある彼の頭をさらに踏みつけながら、次に狙うターゲットたちを見据える。
「彼らの物語もね」
まだ二人が魔力を蓄えるまで時間がかかる。それはこの場にいる全員が理解していた。ティオスはまずはラクサスを見下ろし、頬を膨らませる。
「見てくれラクサス!!新しい魔法を手にいれたぜ!!」
目にいれた魔水晶をこれ見よがしに見せてくるカミューニ。それを見たラクサスは興味があるのかないのかわからないような表情を見せている。
「それでハデスって奴は倒せるのか?」
「いけんじゃねぇの?知らねぇけど」
最初に戦ったとは思えないほどに打ち解けた二人。彼らは定期的に初めて出会ったその酒場で会合を開いていた。
「そっちは?マスターになれそうなのかよ」
お互いに力を求める者同士、似たものを感じていた彼らは、互いの近況を語り合っていた。しかし、どちらもうまくいかない。
「まだだな。だが、必ず俺はマスターになる。そして妖精の尻尾を笑う奴らを消し去るくらい強大なギルドにしてやるんだ」
周囲のものなど関係ない。自分の力しか信じていなかった二人。ゆえに彼らは惹き付けられ、より独りよがりな道へと進んでしまっていたのかもしれない。
「マスターマカロフに勝負を仕掛けるしかねぇんじゃねぇの?」
「まだだ。今戦ってもジジィには勝てねぇ」
彼らは自分たちとは格の違いすぎる相手との戦いをしなければならなかった。ゆえに力を欲し、準備を万全に整える必要があった。
「まぁ、気長に構えててもいいだろ。俺はすぐにでもハデスを仕留めに行くけどな」
悪魔の心臓にその身を落とし、日夜戦いに明け暮れるカミューニ。彼のその姿に触発されてしまったラクサスは、後にバトル・オブ・フェアリーテイルを引き起こしてしまう。歪んでしまった二人・・・似た者同士が巡り合ってしまったがゆえの過ちだった・・・
「まずは君だ、ラクサス・ドレアー」
「なかなかの仕合いだった、カミューニ」
地に落ちた二人目掛けてトドメを刺そうと動く二人。それが目に入った彼らは、思わぬ行動に出た。
「「くそぉぉぉぉ!!」」
絶叫と共に目の前の敵とは別方向に魔法を放つ。一瞬そちらに気を取られそうになったが、すぐに罠だと気付いた。
「そんなのに引っ掛かるわけないだろ」
「そんな悪あがきをするとはな・・・ガッカリだ」
冷静なティオスとタメ息をつく天海。しかし、彼らは二人のその判断力の速さを計算に入れていた。
ドォンッ
「「なっ・・・」」
突如彼らを襲う攻撃。それにより二人はバランスを崩してしまう。
「今のは・・・」
攻撃が飛んできた方向を見る。そこにはそれぞれの敵と対峙していた青年たちの姿があった。
「さっきの攻撃は仲間を守るためか」
「いや、少なくなった魔力での最善手を取ったんだ」
今の二人の状態では、例え目の前の彼らに攻撃をしようが跳ね返されてしまうことは間違いない。それならば、あえて全く警戒していない人物を狙い打てば、致命傷を与えられずともわずかな時間を稼げる。
「おめぇなら同じことを考えるって思ってたぜ」
「奇遇だな、俺もだよ」
互いを思っていたからこそ、絶対に同じ行動に出ると信じていたからこそできた芸当。二人はボロボロの体にムチを打ち、敵を見据える。
「あと少し・・・」
「もう少し・・・」
次の戦いに備える二人に視線を向ける。確実に準備の整ってきている彼らを見て、思わず頬が緩んだ。
「やられたなぁ、これは」
対するティオスはしてやられたといった表情。もう残りわずかな時間しかないことにより、焦ることもせずにいる。
「くく・・・ずいぶんと楽しませてもらった」
天海も立ち上がると、二人と同じように二人の竜へ視線を向ける。彼らの高まっている魔力に一番歓喜していたのは、彼なのかもしれない。
「俺たちはもう昔の俺たちじゃねぇ」
「大切な仲間たちができたんだ」
自分の力だけを信じ、全てを失ってでも前へ進み続けた二人の天才。その過去があったからこそ彼らは最強へと向かっていき、大きな力を得ることができた。しかし、今の彼らはその頃よりも遥かに早く・・・強くなることができている。
「「俺たちは過去を凌駕する!!」」
どちらも最大の目標を果たすことはできなかった。だが、彼らはそのおかげでもっと大きく成長することができた。
そんな彼らの強い眼光に、最強の二人は脱帽した。
「おめでとう、前哨戦は君たちの勝ちだ」
水色の髪の青年がそう言うと、天海が目にも止まらぬ速さで二人に接近。首もとに瞬く間にチョップを入れ、意識を失わせる。
「楽しませてもらったからな、お前たちを殺すのは最後にしてやろう」
自らの持てる最大限の力を使い切った二人。その彼らを眠らせたティオスと天海は、最後の敵へと向き直る。
「終わったわ、二人とも」
「ありがとな、みんな」
アイリーンに背中を叩かれ立ち上がる桜髪の青年と水色の髪の少年。
「お願い!!二人を倒して!!」
「うん、任せて」
最後を任された二頭のドラゴン。桜髪の青年は顔にドラゴンの鱗が浮かび上がり、全身を炎が覆い尽くしている。
隣に立つ少年も同様に顔に鱗が浮かび上がっており、髪の色は最愛の少女と同じ藍色へと変化している。さらに、その背中に生えている翼が先の戦いの時の大きさまで戻ってきており、全身を魔力のオーラが包み込んでいた。
「ナツ」
「シリル」
魔力も集中力も十分。そんな彼らに最後に力を与えてくれるのは、いつも間近で支え合ってきた二人の少女。
「頑張ってね」
「おぉ、任せておけ」
金髪の星霊魔導士は桜髪の青年の背中に抱き付くように魔力を与える。
「シリルなら勝てるって、信じてるから」
「ありがと、ウェンディ」
藍髪の少女は遠慮気味に彼の手を握ると、少年はそれを引き寄せ額を合わせる。
「必ず勝つから」
「うん。待ってるね」
全員の力を宿した二人。彼らから最愛の少女たちは離れると、鋭い眼光で敵を見据える。
「これはまた・・・なかなかの魔力になったね」
「それでいい。そうでなければ興が冷める」
いまだかつてないほどに強くなっていることを肌で感じ取ることができる。それを見た最強のコンビは、思わず笑みを浮かべていた。
「お前らは俺たちが必ず倒す」
「これ以上好きにはさせない」
仲間たちの力を借り、強大な悪へと向かっていく火竜と水竜。人類の存亡を賭けた最後の戦いが、始まろうとしていた。
後書き
いかがだったでしょうか。
この長かった戦いもラストバトル。これこそ本当の最終決戦!!
尻流「長かった理由は長期休載があったからのような・・・」
冷温「それは言わなくていい」
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