ドリトル先生の野球
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第四幕その八
「それで阪神は一番人気だけれどね」
「ダントツでだよね」
「日本一の人気チームだからね」
それだけにというのです。
「あのチームはね」
「人気があって」
「彼もファンの可能性があるけれど」
「実際はどうなのか」
「僕は阪神の考えも彼の考えも知らないから」
それが為にというのです。
「どうとも言えないよ」
「そうなんだ」
「残念なことにね」
「阪神があの人のことに注目していて」
ガブガブが言ってきました。
「あの人も阪神をってなっていたら」
「本当にいいけれど」
ダブダブも思うことでした。
「実際どうかな」
「是非相思相愛でね」
「阪神に行って欲しいわね」
チープサイドの家族も思うことでした。
「そして阪神で活躍して」
「阪神をもっと強くして欲しいね」
「本当に野村さんや古田さんみたいな人が加わったら」
ホワイティの言葉は切実なものでした。
「どれだけ強くなるか」
「今でもあの強力な投手陣があるから」
トートーは投手陣から考えています。
「その投手陣の能力をさらに引き出してくれるのならね」
「しかも打ってくれたら」
ジップはバッターとしてのことから考えています。
「どれだけいいか」
「今の阪神の打線にもう一人打てる人が入ったら」
老馬はジップに続きました。
「ダイナマイト打線復活だね」
「守って打ってくれる人」
ポリネシアはまさにという口調でした。
「最高ね」
「絶対に来て欲しいね、阪神に」
チーチーも思うことでした。
「そうしたら十連覇も出来るかもね」
「もう何とかね」
「あの人には阪神に行ってもらいたいよ」
オシツオサレツも言うことでした。
「阪神の為に」
「そして日本のプロ野球の為に」
「阪神が日本一になったら」
その時の、最近は毎年であるこのことについて言う王子でした。
「経済効果が凄いんだよね」
「そう、日本中が熱狂してね」
先生も応えます。
「元気になってね」
「お金が凄く動いて」
「景気もよくなるね」
「そして日本みたいな世界に影響がある国の景気がいいとね」
「世界経済にもいいね」
「そうなるからね」
「阪神は勝つべきだね」
「そうだよ、実際巨人が勝っても」
このチームはどうかといいますと。
「何処もバーゲンにならないしね」
「経済効果もないからね」
「あのチーム程優勝しても何もないチームはないよ」
「誰の利益にもならないね」
「だからね」
それでというのです。
「巨人が最下位であってもね」
「誰も困らないね」
「そのこともあるし」
「阪神が優勝すべきだね」
「巨人よりもずっとね」
「すると今の状況はいいことだね」
「とてもね」
まさにとです、先生は王子に答えました。
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