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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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さらばドラえもん

ナポギストラーとの戦いから一週間。

チャモチャ星の復興作業はイレギュラーハンター及びレプリフォースの協力で行われている。

ナポギストラーによって埋め込まれたイメコンの支配から解放されたロボットたちは考えを改めた人間たちのサポートをし、γによって破壊されたメカポリスの再建を始めた。その現場には、サピオの父であるガリオン侯爵の他、アンラック王、そして、それまでロボットに任せっきりだった市民の姿があった。長くロボットに頼り切った生活をしていたため、長時間の労働ができないもののロボットたちが支えることによって弱った体は徐々に体力をつけ始めていた。

作業現場から少し離れた郊外の丘ではイレギュラーハンターが建設した仮設の住宅地が建ち、一般ハンターの一部が子供の体力づくりのために軽い運動や勉強を教えている。たまにではあるがエイリアが教える授業は分かりやすいと子供達には好評だとか。

『私よりもすごい人はいくらでもいるんだけどね・・・・・(汗)』

ある意味、学校に行かなくとも教育ロボットが教えてくれていたかもしれないが。


今まで衰退していたチャモチャ星の人類は、少しずつではあるがその活気を取り戻しつつあり、今は双方復興作業中ではあるがケインとアンラック王の間でもし何かがあれば手助けをし合おうと固く約束した。


ちなみに破壊されたγは、イレギュラーハンターとレプリフォースに回収され、解析が行われた。

しかし、肝心なナポギストラーの頭脳回路の大破、マイマインから摂取したWの紋章が書かれたチップも含めて謎が深まる一方だった。



























そして・・・・・・3週間後。









新ハンターベース

「・・・・・・とうとうお別れだな。」

エックスはドラえもんたちを見ながら言う。ドラえもんも寂しそうな顔をしながらエックスたちを見ていた。


そう。

ついにドラえもんたちがこの世界から去る時が来たのだ。ドラえもんたちはタイムマシンの前に立ち、エックスたちに見送られていた。


「本当はまだいたいけど・・・・・これ以上いたら別れるのがもっと辛くなるから。」

「あぁ・・・・・分かってるよ。ドラえもんたちにも帰るところがあるんだって。」

「のび太君・・・・・・」

「・・・・・俺は、またみんなに会えてよかったよ。懐かしい気持ちにもなれた、昔一緒に冒険したり、遊んだりしたことを。」

「「のび太・・・・・」」

エックスの顔を見てジャイアンとスネ夫は何とも言えない表情をする。

かつてはいじめて、時には互いに笑い合っていたかつての仲間。そんな仲間と別れるのはつらいことなのだ。

「儂もいい思い出になったわ。お主たちの話を聞いたり、生活して、冒険もちょっとばかりさせてもらえたからのう。」

「ケイン博士。」

「また、来たときは儂の家にまた来なさい。儂はいつでも歓迎するぞ。」

ケインはニッコリと笑って言う。アイリスとマーティは五人にそれぞれ花束を贈る。

「みんなと会えたこと・・・・とても感謝しているわ。」

「アイリスさん・・・・・」

「玉美、元気でいなさいよ。」

「うぅ・・・・・・お姉ちゃん・・・・・」

玉美はマーティに抱き着いて泣き始める。人間とロボットという関係とはいえ二人は間違いなく姉妹になった身だ。別れるのはいやだった。そんな二人の元へエックスは歩み寄ってくる。

「玉美。」

「お兄ちゃん・・・・・・」

「分かれるのは俺だって辛い。でも、家ではパパとママが待っているんだ。俺はもう人間じゃないし、この世界の人になったからもう帰れない。もし、玉美まで帰らなかったら二人はどうなる?さみしいだろ?」

「・・・・・うん。」

「だから、玉美には俺の代わりにパパとママの傍にいてほしいんだ。俺がいてあげられない分。」

「うん・・・・・」

玉美の涙を拭きとりながらエックスは彼女をそっと抱きしめた。

「俺との約束・・・・・守ってくれるな?」

「うん。」

指切りげんまんしながら最後はマーティと一緒に家族のように・・・・否、家族で抱き合った。

「じゃあ、パパとママによろしくな玉美。」

「お姉ちゃんできたこと、忘れるんじゃないわよ!家に帰ったらお兄ちゃん元気だったっていうことも!」

「うん!」

そんな風景を見ながらゼロは改めて他の四人と握手した。

「お前たちに会えて本当によかったと思っている。」

「僕たちもよかったよ。これからもXシリーズ出るたびにプレイするよ。内容はこっちと同じとは限らないけど。」

「ナマズロスに言ってやってくれ、今度来たらまた一緒に歌おうってな!」

「フッ、あぁ。」

「アイリスさんも元気でね。」

「しずかさんも。」

「皆さん、隊長は俺たちに任せておいてください。」

一通りのあいさつが終わり、全員タイムマシンに乗り込むと最後はドラえもんとエックスが向き合う。

「・・・・・本当にこれが最後かもしれないね。」

「あぁ。」

ドラえもんは、ポケットの中からスペアポケットと専用のフォースアーマーを取り出す。

「これ、また君に預けるよ。また、会える時を願って。」

「ドラえもん・・・・・・」

エックスは、ドラえもんからスペアポケットを受け取る。

「後このアーマーはライト博士に返して・・・・・・」

「いや、それはドラえもんが持っててくれ。」

「えっ?」

「お互い持ってた方がいいだろう?そうすれば本当に会えるかもしれないんだし。それにそのアーマーはドラえもんしか着れないんだからさ。」

「ひどいな・・・・僕が気にしていることを。」

ドラえもんはそう言いながらフォースアーマーをしまう。そして、二人は手厚く握手を交わした。

「・・・・・・ドラえもん。」

「・・・・・・何?」

「俺・・・・・本当は別れたくないよ・・・・・・・・・・」

気がつけばエックスは泣いていた。思い出せば未来へ帰るあの時も泣いていた。同じくドラえもんも泣いていた。

「僕も・・・・僕も別れたくないよ・・・・・・せっかく・・・・・・せっかくまたのび太君に会えたのに・・・・・・うぅっ・・・・・・」

「ドラえもん~!!」

「のび太君~!!」

「「わあああああああああああああ!!」」

二人が抱き合いながら大泣きする光景を見てハンター一同は一瞬驚いてしまったがかけがえのない親友同士が分かれるという現実を見てじわりじわりと涙目になる者が続出した。

しばらくすると二人は泣き止み、涙をぬぐい取ると改めて握手を交わした。

「それじゃあまたね、ドラえもん。」

「のび太君、寝坊や遅刻はしちゃ駄目だよ!」

「うん。」

強く握り合い、別れてドラえもんはタイムマシンへと座り、操縦桿を握る。システムが動き出し、タイムマシンは一同の前で浮かび上がり、続いて時空間へのゲートを展開していく。

「・・・・・・いいの?一緒に行かなくて?」

エックスの隣でマーティは、心配そうに言う。

「いいんだ。あっちじゃ俺は死んだことになっているんだから。」

「でも、チャンスでしょ?」

「だって、俺が行ったら君が一人になっちゃうだろ?」

エックスはマーティの手を取りながら言う。

「エックス・・・・・・そうよね、アタシたち仲良し夫婦だもん。」

「うん。」

二人はドラえもんたちに向かって敬礼する。それに合わせて、ゼロ、アイリス、ビートブード、マンドリラー、更にはエイリアやシグナス、ケインたちも彼らに敬礼を送った。

「のび太くん・・・・・・・さようなら。」

ドラえもんは、涙をこらえてタイムマシンを時空間へと飛ばす。タイムマシンが通り抜けると同時に時空間ゲートは閉じ、その場はまるで何もなかったかのように静かになった。

「・・・・・・みんな、元気で。」

エックスはそう残し、復興作業へと戻って行った。
























19XX年 野比家

机の引き出しがゆっくりと開き、そこからドラえもんたちが出てきた。

結局未来への記念旅行は、帰る途中通信がつながったドラミとの会話で少し延期することにした。これは、タイムパトロールが何らかのトラブルで出られないためだという。でも、五人は満足だった。

五人は、机から出ると階段を下りて玄関へと向かって行く。

「あら、もうお帰り?」

途中で玉子とすれ違う。

「えぇ。」

「お邪魔しました。」

ジャイアンたち三人は頭を下げながら玄関へと向かう。

「ところで大勢で何をしていたの?」

「お兄ちゃんと会ってきたの!」

「?」

玉美の答えに玉子は一瞬首を傾げた。

「どういうこと?」

「いや、ちょっとした思い出話ですよ。玉美ちゃんにのび太の話をしてあげたんです。」

「まあ・・・・・・」

スネ夫は、そう言い返すとその場を後にする。




玄関を出ると外は既に夕方になっていた。

「・・・・・・俺たち、本当にのび太に会って来たのかな?」

夕陽を見ながらジャイアンは言う。こっちに戻ってくると今までの出来事が夢のように思えてしまう。

「本当だよ。」

玉美はそう言いながら一冊の落書き帳を出す。向こうで時間があった際にエックスが買ってくれたものだ。

「ほら!」

玉美は落書き帳を見せながら言う。

そこには、エックス、ゼロ、マーティにアイリス、その世界で出会った仲間たちの似顔絵が描いてあった。
































???

「ええ、仕事終わりましたよ・・・・・あっけなくね。」

ドラえもんたちが自分の世界へ帰ってから数か月後、平穏な時が流れ大戦の影響で被害にあったスペースコロニー群の修復もほとんど終わり、残すは月のラグランジュポイントに浮かぶ超巨大スペースコロニー『ユーラシア』の工事のみとなっていた。

だが、そのユーラシアは、謎のレプリロイドによって壊滅状態になっていた。

「ええ、分かってますよ。コロニーはまだ、いきてますよ。いつでも落とせる状態にしてますから・・・・・早く、合図してくださいよね。結構、暇でね。後はウィルス撒いて・・・・・地球に戻るだけですから。」

レプリロイドはそう言いながら通信を入れる。

『フフフフ、見込んだだけはあるな・・・・やるべき事は、しっかりやっているようだな。』

「旦那を敵に回す奴なんて・・・・イレギュラーハンターぐらい愚かな奴じゃないと。まっ、俺に出来ることでしたらなんでもやりまっせ、旦那。」

『分かった・・・・今から、地球上でアレを実行する!!それまで、そこで待機だ。』

通信先の言うアレとは、いわゆる地球上へあるものをばらまく作戦なのだがそれがいったい何なのかは大体見当がつく。

「・・・・しかし、旦那自ら手を下さなくても・・・・・そんなに凄い奴らなんですか?エックスだかゼロだか、その嫁さんだかは?」

『ククク・・・・・ある意味な。』

そう言うと通信が切れる。レプリロイドは作戦実行までまだ時間があるため、その辺の瓦礫に座って休息をとろうと思った。

その直後、また通信が鳴る。

「ん?また旦那か?」

レプリロイドは通信を入れる。

「はい・・・・」

『ダイちゃん!?』

「何だ姉ちゃんか。何の用だよ?」

レプリロイドは顔を引きつった表情で言う。

『大丈夫なの?なんかすごい仕事引き受けて?』

「すごいも何も俺は大丈夫だって。もう、何回連絡入れれば気が済むんだよ(汗)。」

『だって、ダイちゃんそっちの世界で仕事するの初めてじゃないの~。だから、お姉さん心配なのよ。』

「別にいいってば!俺、そこまで下手なことしねえから!」

『でも~』

「でもじゃねえよ!姉ちゃんはいい加減通信入れてこないでくれよ!旦那に気づかれたらまずいんだしさ!」

『えっ~』

「えっ~じゃないよ!だから、もう切るから!じゃっ!」

そう言うとレプリロイドは通信を切る。

「全く、兄貴は放任主義なのに姉ちゃんはなんで俺とか親父に関してはこうも母親みたいなことしてくんだよ・・・・・はあ。」

























『ゼロ・・・・・お前の真の姿を教えてやる・・・・・真の敵もな・・・・・ククク、ファ―――――――――ッハハハッ!!』




再び、新たな戦いが始まろうとしていた・・・・・・・・・

←to be continued……『ROCKMAN X5』 
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