FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~
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二人の天才
前書き
最近ハーメルンの"ガールズラブ"タグがついている小説を漁り始めました。今後の勉強のために!!
尻流「だから男だって!!」
いや、ソフィアとかのためになんだけど・・・
尻流「/////」
変態「尻流女の子の自覚あったんだね!!」
冷温「百合警告ついてるしな、この小説」
尻流「うわああああん!!」。。。。゛(ノ‥)ノ
変態「待ってお尻~!!」ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
冷温「えっと・・・最終局面なのにこんな感じで本編も割りと緩いです。今週は心を落ち着けてみてください。
そして今月は作者の休みが日曜日周辺に変更になったのでそこら辺を目安に更新していくので悪しからず」m(__)m
ヒュンッ
天界に戻ってきたヨザイネ。それと同じタイミングでオーガストもこの場所へと戻ってきていた。
「おかえり、ヨザイネ」
二人を暖かく迎え入れるドラゴンたち。戻ってきた二人は彼らに答えるよりも先に彼女たちは地上の様子を見るために泉へと駆けていく。
「レオンは!?生き返ってる!?」
すぐにティオスたちがいる戦場の様子を確認すると、その場に金髪の少年がいることに安堵していた。
「お前の計算は正しかったということだな、ヨザイネ」
「よかった・・・」
安心したあまり腰が抜けてしまったのか、地面へと座り込むヨザイネ。そんな彼女に申し訳なさそうにヴァッサボーネが声をかけた。
「ヨザイネ・・・すごく言いにくいんだけどさ・・・」
彼女が生き返らせてくれたレオン。最強戦力であろう彼が蘇ったことは大変ありがたい。しかし、それが今は機能する状態ではないのだ。
「どうしたの?ヴァッサボーネ」
モジモジしてなかなか用件を言わない彼に首をかしげる。彼のその姿を見て気を使ったのか、イグニールが割って入った。
「ヨザイネ、どうやらレオンは戦えないみたいだぞ」
炎竜王の言葉を聞いて地上の様子を見下ろす少女。彼女は立てずに四つん這いになっているレオンを見てから、全員の方を向き直る。
「神の領域の使いすぎでしょ?知ってるよ?」
「「「「「え?」」」」」
もっと動揺するかと思っていたところでそんな言葉が帰ってきて間抜けな声が出た。少女は全て計算ずくなのか、淡々と話し始めた。
「レオンは天海を倒すために神の領域で自らの肉体の限界を越えたわ。そのダメージは蘇った今でも治らずに残っちゃうのよ。だってそれが致命傷になった訳じゃないんだから」
ヨザイネが自身の肉体を捧げ魔導士たちを蘇らせた時、皆すぐに戦える状態までケガが治っていた。だがそれはあくまで致命傷が癒えた形になっており、それよりも前に受けたダメージは蓄積しているのだ。そのため、レオンは生き返ったにも関わらず動くことができないでいるのだ。
「ならばヨザイネ、どうやってティオスと天海を倒すのだ?」
「そうね。レオンが戦えないのであれば、誰が彼らを倒すの?」
オーガストとグランディーネの問いに他のドラゴンたちもうなずく。レオンが蘇ったといっても戦えないのであれば戦力的に考えてシリルたちの劣勢は変わらない。そう思っていた、彼女以外は。
「ううん。これでティオスが落ちるまでは時間の問題だわ。そして彼が落ちれば、天海は問題にならない」
迷いのない目でそう告げる少女に彼らは顔を見合わせた。一体何が起きてそんなことになるのか、全く理解できなかったからだ。
「ヨザイネ、もっとわかるように教えてくれ」
「みんな深く考えすぎなの。答えはすごくシンプルよ」
全員の目を真っ直ぐに見つめて答える天使。その顔はどこか笑っているようにも見えた。
「ティオスは私の息子の肉体を使っているだけであって天使でも神でもない、ただの人間。人間には限界がある・・・例えそれが誰であろうと、平等にね」
ティオスの弱点を何か見つけた様子のヨザイネ。彼女はさらに続けた。
「"ティオスのタイムリミット"まであと少し・・・そして彼が倒されれば、自ずと勝利が見えてくるわ」
シリルside
その場に四つん這いになったまま動かないレオン。それを見た天海の集中力が低下しているのが、見ているだけでわかる。
「やはりこの時代の僕では、君を倒すのにあれを使わなくてはいけなかったんだね」
止血を終えたティオスがゆっくりと立ち上がる。まだ体の均衡が崩れたことに慣れていないのか、かなりふらついてはいるものの、彼の能力を考えれば大した問題にはならないだろう。
「またお前と戦えると思っていたが・・・残念だ」
深いため息をついた天海。レオンに向けられていた殺意が明らかに下がっていたが、それは彼に対しての興味がなくなってしまったから。興味を失った彼が、次にどんな行動に出てこられるのか、すぐに想像できる。
「レオンを治癒すれば・・・」
「うん!!私たちの魔法で・・・」
そういってレオンに治癒魔法をかけようとしたシェリアとウェンディだったが、それを彼が止める。
「悪い。二人の魔法でもすぐに動けるレベルには戻りそうにない」
相当体にダメージが大きいのか、手を上げ二人を制したレオン。おかげで俺たちの士気はどんどん下がっていく。
「どうするんだよ!!」
「レオンが戦えないんじゃ何も状況が変わってないじゃないか!!」
あわてふためく声が響き渡る。ようやく差し込んだと思った希望の光が途絶えたこと、それへの期待があまりにも大きかったこと、上げて落とされたような感覚に、戦意が喪失してしまうのも無理はない。
「こうなったらソフィアがシリルとフュージョンするしかない!!」
「ソッフィは黙ってなさい」
「なんだよフュージョンって」
謎の技名を叫び出すソフィアをそれを嗜めるリュシーさん。もう誰も戦えるような状況では決してない。その慌てぶりが目に見えているからなのか、ティオスも天海もこの混乱に乗じて攻めてくるような素振りを見せない。
「やれやれ、これが仲間たちとの絆を語る魔導士の成れの果てか」
「そうだよ、これが彼らの本性さ」
相手にするのも嫌そうな天海に対しティオスは嬉々として答える。それは勝利を確信したからなのか、先ほどまでの不調がウソのように仁王立ちしている。
「さぁ、彼らを殺そう。そのあとは約束通り・・・」
「全く・・・こいつらじゃウォーミングアップにもならないな」
目的達成まであと少しのティオスと彼を殺すためにと俺たちを見据える天海。その二人を見て腰が引けそうになる。でも、ここで逃げるわけにはいかない!!
「これ以上お前らの好きにはさせない!!絶対に止めてみせる!!」
策なんてものは一切ない。それでももうやるしかない。そう覚悟を決めると、シェリアと何かを話していたレオンがニヤリと笑った。
「なるほど。俺が生き返ったのはそのためか」
何かに納得したように彼はうなずくと、動けないはずの体に鞭を打ち、こちらへと近付いてくる。
「シリル」
「何?今集中しーーー」
四つん這いでハイハイしながら来た彼にいきなり胸元を捕まれ引っ張られると、突然口を塞がれる。彼の唇によって。
「「「「「!?」」」」」
その場にいた全員が何が起きたのか理解できなかった。しかも、彼は引き剥がそうにもものすごい力で俺のことを掴んでおり、全然離れられる気がしない。
「ぷはっ」
どのくらいの時間経ったかわからなかったがようやく解放された俺。レオンは俺から手を離すと、その場に座り込む。
ゲシゲシゲシッ
「いたたたた!!蹴るなシリル!!」
そんな彼に対して俺は唇を抑えながら蹴りつけている。目にはいっぱいに涙を溜めながら、ありえないような行動をしてきた彼に攻撃していると、あることに気が付いた。
「あれ・・・魔力が・・・」
さっきまでなくなりかけていたはずの魔力が高まってきている。反対に、レオンから感じる魔力は小さくなっていた。
「ハルジオンで見ただろ?俺は魔力を口移しできる」
魔力が扱えなくなったシェリアのために"魔力移し"という秘術で自分の魔力を彼女へと分け与えたレオン。どうやら先ほどの行動も、俺に魔力を分けるための行動だったらしい。
「ティオスは俺とシリルが合わさった姿・・・なら俺らの魔力を合わせればいい」
こちらに目線を向けたレオンが頷いてみせる。しっかりと彼なりの意味が合ったことに納得はする。ただ、俺の唇を奪ったことだけは許さない。あとでウェンディに上書きしてもらうからな。
「ふふっ、やっぱりこの時代の俺は未熟だな」
俺の魔力が大きく上がっているにも関わらず、ティオスには焦りがいまだに見えない。彼はレオンの方を見ると、冷静に告げる。
「俺は今のお前たちよりも何年も戦いを経験している。魔力もお前ら二人が合わさろうと問題にならないほど成長してるんだよ」
そう言って彼は魔力を高めていく。まるでこちらの戦意を再び削ぐかのような行動に、思わず圧倒されそうになる。
「大丈夫だ、シリル」
敵のプレッシャーに思わず後退りしそうになった。そんな俺を見ても、レオンは冷静に声をかけてくれた。
「みんなの魔力をシリルに集めて!!」
彼が落ち着いていた理由はただ一つ、ここには多くの魔導士が集まっているからだ。彼は全員の魔力を一つにしようとそう声をかける。
「え!?」
「それってつまり・・・」
その声かけを行ったと同時に、なぜか顔を赤くする人たちがたくさん出てくる。何事かと思っていると、どこからか現れた銀髪の少女に肩を掴まれた。
「シリルとキスできるってこと!?ムチュールってこと!?」
「うわああああ!!」
大喜びで唇を尖らせ近付けてくるソフィア。俺はそれに懸命に堪えながら助けを求める。
「ソフィア、お前じゃ魔力移しはできないだろ?」
「え!?じゃあどうするの!?」
レオンのもっともな突っ込みに残念そうに手を離すソフィア。助かったと思いながら乱れた呼吸を整える。
「私が皆さんの魔力をシリルに付加します!!だから・・・」
どうするのかと思っていたらウェンディが俺の前に立ちながら手を挙げる。そして彼女は大きな声で叫んだ。
「これ以上シリルの唇を犯さないでください!!」
「「「ぶほっ!!」」」
天竜の思わず発言に吹き出してしまった俺たち。しかもティオスと天海もツボに入っているのか、顔を抑えて震えていた。
「あ・・・あの・・・ウェンディ?」
「はっ!!」
力が入りまくっている少女に声をかけると、正気を取り戻した彼女は、りんごのように真っ赤になった顔を抑えながら俯いている。
「じゃあウェンディがシリルに魔力を付加して・・・」
「待って!!」
落ち着いたところで改めて次の行動を確認しようとしたレオン。しかし、それにアイリーンさんが待ったをかける。
「一人であの二人を相手にするのは無理よ!!せめてもう一人ーーー」
「俺が行く」
アイリーンさんが危惧していたのはティオスと天海相手に俺一人では勝機なんてないこと。それはもちろん俺たちもわかっている。そこに手を挙げる桜髪の青年。
「兄ちゃんの仇は絶対ぇ討ってやる」
兄であるゼレフが殺されたことでいつもより気合いが入っているナツさん。右腕がケガで変色しているのが気になるけど、今、もっとも戦いのモチベーションが高いのは彼であることは間違いない。ここは任せるしかないだろう。
「シェリア、二人を治癒してくれ。その間にウェンディは二人にみんなの魔力を付加するんだ」
「わかった!!」
「うん!!」
戦うのは俺とナツさん。二人はその場に座りシェリアの魔法で治癒を、ウェンディの魔法で全員の魔力を体内へと宿していく。
「私も手伝うわ」
「お願いします」
そこに高位付加術士と呼ばれる魔法を使うアイリーンさんも加わり全員の魔法をより速度を上げて体内に宿していく。
「全員の力を合わせれば・・・」
「うん。でも、一つ問題があるね」
リオンさんとレオンが俺たちから目の前の敵二人へと視線を向ける。彼らは前線で無防備な姿になっている俺たちを冷ややかな目で見ていた。
「いくら余裕がないからって、敵の目の前でこんなに堂々とやるかね、普通」
「俺は強い奴と戦えるならなんでもいいぞ」
髪をかき上げ戦闘モード全開のティオスと、不敵な笑みを浮かべている天海。彼らを見たレオンは苦虫を噛み潰したような顔をしている。
「こいつらがそれまで待ってくれるわけがないってことだ」
目の前に力をつける前の相手がいるなら、それを排除するのが勝負の鉄則。特にティオスはその辺のことをよくわかっているはずだ。
「どのくらいかかる?シェリア、ウェンディ」
「二人ともケガがすごいから5分はほしい!!」
「全員の魔力を付加しますから、私たちもそれくらいほしいです」
5分か、と呟いたリオンさん。全員の魔力を一気に俺たちに付加することはできない。少しずつの人数をやるしかないのだが、この二人相手では恐らくほとんど全員の力を借りないと勝てない。ましてやケガが多い今の状況も回復させるとなると、それでも足りないくらいだ。
「5分も待つわけないじゃないか。ねぇ、天海」
「俺は別に待ってもいいぞ。ただ、そいつらがお前並の力を手にいれてくれるのならな」
ティオスも天海も俺たちのパワーアップを待つつもりはない様子。かといって今俺たちが動き出しても全く意味はない。まだほとんどの皆さんの魔力を宿し切れてないのだから。
「さて・・・それじゃあ・・・?」
攻めてこようとしたティオスが動きを止める。その理由は俺たちの前に二人の男が立ち塞がったからだ。
「カミューニ!!」
「ラクサス!!」
前に立ったのは深紅の髪の青年と金髪の大男。彼らは俺たち魔導士の前に立つと、最強の二人を見据える。
「5分で大丈夫なんだな?」
「それなら俺たちが稼いでやんよぉ」
二人の顔は真剣そのもの。目的が明確になっているからなのか、いつもよりも集中しているように見える。そんな彼らを見て、ティオスは吹き出していた。
「君たちじゃ5分なんて持つわけないじゃないか」
「一撃でカタがついてしまうな」
格下とわかっているからこその余裕を覗かせるティオスと雑魚には興味ないといった表情の天海。確かにいくらカミューニさんとラクサスさんが強いと言っても、この二人相手では見劣りしてしまう。それだけ彼らは強すぎるんだ。
「お兄ちゃん!!」
「ラクサス」
無謀な時間稼ぎに出ようとした二人の肩に手を乗せる二人の長髪の人物。彼らともっとも深い関係のある二人が肩に触れたと思うと、青年たちの体にある変化が起きた。
「これは・・・」
「本気か?フリード」
カミューニさんの手首にはメルディさんのマルギティ=センスの模様。対してラクサスさんの背中には、フリードさんが書いたと思われる術式の文字が浮いている。
「えぇ、もちろんよ」
「俺の魔力も貸してやる」
「待ちな!!ベイビー」
メルディさんとフリードさんは自分たちの魔法で二人に魔力を与えるつもりらしい。そんな二人の肩に、さらに手を乗せる人物たち、
「フリードだけじゃないわ」
「雷神衆が力を貸すぜ!!」
フリードさんの肩に手を乗せるエバーグリーンさんとビックスローさん。
「俺たちも仲間だろ?」
「同じギルドなんだから」
「そうだゾ!!」
「デスネ!!」
「全くだな」
メルディの肩に手を乗せているのは、元六魔将軍の5人と、彼らの後ろから青年に目線を合わせる青髪の青年。
「カミューニ。お前にばかり頼ってすまないな」
「いいよぉ、別に。そういうのが俺には合ってるってこった」
互いに聖十大魔道の称号を得ていたもの同士。お互いの思考はよくわかっていた。彼らはニヤリとした後、カミューニが敵へと向き直る。
「俺らの力も使ってくれ、ラクサス」
それだけでは終わらなかった。雷神衆の後ろからさらに三人。自分たちの魔力を託すものたちが現れる。
「俺が年じゃなきゃ、真っ先にその役目を買って出たんだがな。あいにく動けそうにねぇ」
妖精の尻尾最強の魔導士と言われるギルダーツが、苦笑いしながらそう言う。
「ラクサス殿。お主の力があれば、必ず何とかしてくれると信じている」
人類最強と吟われるジュラ。彼もまた、青年の男気に惹かれた人物の一人だった。
「同じ雷の魔導士だ。俺の力はお前によく合うと思うぜ」
大魔闘演武で決着こそつけられなかったものの、お互いの実力を認め合うことができたオルガ。彼らもまた、最強の男たちに向かっていこうとするラクサスに力を貸す。
「俺の術式ではこの人数が限界だ」
「私も。だから二人とも・・・」
「「「「「何とか時間を作ってくれ!!」」」」」
時間をかけずにできる魔力の伝達の限界。正直これでも、メルディとフリードには大きな負担がかかっている。その事を二人もよく理解していた。
「ったく、こいつらの命も任されたら、死ぬわけにはいかなくなっちまったな」
「あぁ。意地でも耐えきらねぇとな」
仲間たちから力を託された二人の集中力は大きく上がっている。フィオーレにて実力者と分類される魔導士たちが力を合わせるその技を見ても、ティオスと天海はまるで焦りがない。
「彼らが5分間耐え抜くか、殺され希望を失うか、見物かな」
「そんな細かいことはどうでもいい。今のこいつらなら、十分に楽しませてくれそうだ」
目的が違うゆえに感じ方もそれぞれ。しかし、強くなっていることはよくわかっていた。それだけに、二人の殺気も大きく上がっている、
「しかしよぉ、お前と会ってから、俺ぁ危険な目にばっかりあってる気がすんなぁ」
「それはこっちのセリフだ、バカヤロウ」
そう言った彼らの表情は緩んでいた。これから命懸けの戦いに挑むものたちとは思えないほどに。
「んじゃ、行くか!!」
「おう!!」
今から11年前・・・第三者side
酒場にて酒を煽っている金髪の男。ただ静かに飲んでいるだけなのに、彼の周りには空席が目立っており、まさしく他を寄せつけぬオーラを放っていた。
カランカランッ
店の扉が開き中へと一人の男が入ってくる。彼を見た瞬間、大にぎわいだった店内が静まり返った。
「おい・・・あいつって・・・」
「だよな?」
「マスター!!お勘定してくれ!!」
続々と店を後にして行く客たち。それを気にすることなく、深紅の長い髪をした少年は金髪の男の隣へと腰かける。
「おめぇが妖精の尻尾のラクサス・ドレアーか?」
「なんだ?テメぇは」
急に話しかけられたことで怒りの表情を浮かべるラクサス。その手短な言葉を肯定と受け取った深紅の男は、ニヤリと笑った。
「せっかくお気に入りの店だったのに・・・」
「今回はあの大男がターゲットか」
店から出る直前の客の声。それはその深紅の男を知るからこその言葉だった。
「魔導士狩りのカミューニ・・・あいつに勝てた奴は見たことがない」
故郷を失い、ハデスへの雪辱を誓ったカミューニ。対するはマカロフの孫として正当な評価を得られずにいると反抗期に入っているラクサス。両者ともに力を追い求めていた時に、彼らは出会った。
後書き
あと三話だ。あと三話でこのストーリーを終わらせてやる!!
尻流「謎の宣言キター!!」
冷温「たぶんまた終わるまで間延びしていくに一票」
変態「予定通り進んでたことないもんね」
いや、今回はやる!!やってやる!!
ということで本当は本編で出す予定のなかったカミューニとラクサスの出会いをバトルに組み込ませながらやっていきます。てかこんな出し方したらどっちか死にそう・・・
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