ドリトル先生の野球
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第二幕その三
「絶妙の恰好よさも出て」
「余計に絵になりますね」
「本当にね」
「阪神程絵になるチームってないね」
「全くだね」
オシツオサレツも二つの頭で言います。
「いつもこうお話してるけれど」
「実際にそうだよね」
「どんなユニフォームもいいけれど」
「あの黒いユニフォームにはまた別格の恰好良さがあってね」
チープサイドの家族もお話します。
「本当に絵になるね」
「昔の阪神の人達は凄くいいセンスしてるね」
「僕は個人的には白の縦縞が好きだけれど」
トートーも言ってきました。
「あのユニフォームも好きだよ」
「結論から言えば阪神はそこにあるだけで絵になるの」
そうしたチームだとです、ポリネシアは断言しました。
「奇跡的にね」
「だからどんなユニフォームもかなりいいんだよね」
老馬の言葉はしみじみとしたものです。
「実際に」
「けれどだよ」
ダブダブは老馬に言いました。
「その中でもあの黒いのはかなり高得点だよね」
「本当にどうやってあんな恰好いいの考えたのかな」
ホワイティはそこに奇跡さえ見ていました。
「不思議な位だよ」
「甲子園であのユニフォーム着たら」
まさにとです、ガブガブは言いました。
「最高よ」
「それで勝っても負けても絵になる」
チーチーの言葉は笑っているものです。
「素敵だよね」
「じゃあ来シーズンあのユニフォ―ムを甲子園で観る機会があったら」
最後にジップが言ってきました。
「是非皆で行こうね」
「そうしようね、やっぱりね」
何といってもとです、先生は動物の皆に応えました。
「阪神の試合は絵になってね」
「黒いユニフォームもね」
「最高にいいからね」
「皆で観に行こう」
「そうしようね」
「今から楽しみだよ、そういえば」
阪神のお話をさらに言うのでした。
「今年のドラフトもね」
「いい選手が来てくれたみたいだね」
「ドラフト一位の人もね」
「抜群の人でね」
「期待出来そうね」
「阪神はドラフトでいい投手を獲得出来たら」
そうなればというのです。
「かなりの確率で上手に育てられるからね」
「これ凄い伝統だよね」
「阪神ならではの」
「甲子園で活躍した人が阪神に入って」
「優勝に貢献してくれたし」
「中西清起投手だね」
先生はすぐにこの人の名前を出してきました。
「あの人は甲子園で力投してね」
「それを見てだよね」
「阪神のスカウトの人達もこれだって思って」
「それでドラフトで指名して」
「阪神に入ってね」
「大活躍したのよね」
「そうだよ、その力投からね」
甲子園でのこのことからというのです。
「球道くんっていう野球のモデルになったって説もあるんだ」
「へえ、そうなんだ」
「そこまでの力投だったんだね」
「それで阪神に入ってもね」
「力投してくれたんだね」
「そう言われているよ、とにかく阪神は伝統的にピッチャーがいいんだよね」
先生は嬉しそうに言いました。
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