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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第八十七話 張遼、関羽に諭されるのことその七

「明日にでも行って来るわ」
「何だ?何かあるのか?」
「何かあるでやんすか?」
「あるから言うんや」
 張遼は杯を手に楽しげに話す。
「折角連合軍に入ったんや。それやったらや」
「じゃあそれを思い切りやるんだな」
「それがいいですね」
 ドンファンとジェイフンはその張遼に楽しげに笑って話す。
「この酒と焼肉たらふく飲み食いしてな」
「気持ちよくです」
「そやそや。何でも気持ちよくや」
 実際にそうすべきだとだ。張遼自身も笑顔で話す。
「やらなあかんさかいな」
「じゃあ俺は今は焼き肉食いまくりだ」
「俺もだ」
「あっしもでやんすよ」
 ドンファンにチャンとチョイも続く。
「久し振りに徹底的に食うか」
「そうするでやんすよ」
 こんなことを話してだ。チャンとチョイはかなり派手に飲み食いをしだした。
 そしてだ。ジェイフンもだった。
 彼も酒を飲みながらだ。右京に話す。
「右京さんも」
「飲むべきか」
「もう御身体は大丈夫ですね」
「そうなった」
 微笑んでだ。ジェイフンに答える。
「幸いなことにな」
「では飲みましょう」
 言いながら早速だった。酒を彼の杯に注ぎ込む。マッコリを。
 そうして自分も飲みこんなことを言った。
「こうして皆さんと飲めるのもまた縁ですね」
「そうそう。全部縁やで」
 また張遼がそうだと話す。
「縁が絆になる。人の世の中ってええもんやで」
 こんなことを話しながらその夜は楽しく過ごしてだった。次の日。
 張遼は先陣の陣地に向かってだ。関羽を捜した。
 相手はすぐに見つかった。丁度天幕の中で朝食の飯を食べている時だった。劉備達他の面々も一緒にその飯を食べている。
 その関羽にだ。こう話すのだった。
「ああ、食うてるんやな」
「むっ、どうしたのだ?」
「食べた後で時間あるか?」
 こう関羽に言うのだった。
「それからな」
「食事の後でか」
「そっからでええわ」
 笑顔で話す張遼だった。
「うちもその間にパンを食べるさかいな」
「パンをか」
「向こうの世界の包やな」
「ああ、包なのか」
「それテリーから貰ったんや」
 そのだ。テリーからだというのだ。
「今からそれを牛乳と一緒に軽く食べるわ」
「ではそれからだな」
「ああ。じゃあ外で待ってるで」
「わかった。それならだ」
 頷いてからだ。関羽はその飯を食べるのだった。その彼女にだ。
 向かいの席に座っている張飛が言ってきた。
「楽しいことになるのだ」
「そうだな。お互いに力を尽くしたいものだ」
 関羽は微笑んで妹に返した。
「是非な。そうしよう」
「それがいいのだ。では鈴々は」
「どうするのだ?」
「普段よりもずっと食べるのだ」
 こう言うのだった。
「いつもの二倍食べるのだ」
「二倍か。朝からか」
「そうなのだ。お腹一杯食べるのだ」
「それはいつもではなにのか?」
「だからいつも以上に食べるのだ」
 早速だ。その飯をお代わりしてだった。
 
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