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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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疑い

空中都市スカイラグーン

「皆さん、落ち着いて乗ってください!」

「さあ、乗って!」

「5番船、これで限界か?」

「これで満員です!」

「よし、出せ!」

「避難艇は十分あります!落ち着いて乗船してください!」

「これで全員か?」

「子供連れと老人は優先的に乗せろ!」

「大丈夫だよ、ここから出ればお父さんとお母さんに会えるから・・・・・・」

空中都市スカイラグーンでは、イーグリード率いる第7空挺部隊が大型メカニロイド イレギオン及びイレギュラーの撃退を行いながら市民の避難を行っていた。

「くっ!ストームトルネード!!」

イーグリードは、迫り来るイレギュラーたちを一気に吹き飛ばし破壊する。

「おかしい・・・・何故レプリフォースの主戦力であるノットベレーがここにいるんだ?それも一、二体ではなくこんなにも・・・・・・・」

イーグリードが不穏に感じている中、ゼロとエックスが合流してきた。

「遅くなってすまない、イーグリード。」

「大丈夫か?」

「あぁ・・・・・都市の住民の殆どは避難を完了した。イレギュラーは、俺たちが喰いとめる。お前たちは急いで動力室へ向かってくれ。何か嫌な予感がする。」

「わかったよ。」

「あまり無茶するなよ、お前に何かあったらティルが泣くからな。」

「おい・・・・・・・」

そう言うとエックスとゼロは動力室へと急いだ。


























2人が動力室へ行くとそこには既に先客がいた。

「君はドラグーン!?」

そこには出動命令がかけられていない第14部隊隊長マグマード・ドラグーンがいた。

「エックスとゼロか?」

「14部隊ハンターのお前が何故ここにいる?」

「まずいぞ!エックス、ゼロ!さっきのイレギュラーが動力炉を破壊した。」

ドラグーンの言葉に二人は唖然とする。

「何っ!?それでは、このスカイラグーンは・・・・・地上に激突するというのか!?」

「そうだ。地上の街ごと木っ端微塵だ!」

「まずい!地上じゃドラえもんたちが避難誘導をしている最中だ!何とかしないと・・・・・・」

「もう手遅れだ。俺は急いで脱出する。お前たちも無茶をせず、待避するんだ、いいな!!」

そう言うとドラグーンは飛び去って脱出した。遅れてマーティとビートブードが合流する。

「エックス、都市の住民の避難は終わったわ。私たちも・・・・・・・」

「マーティ、ドラえもんたちにすぐに連絡してくれ!スカイラグーンが地上に激突する!」

「えっ!?どういうことですか!?」

エックスの言葉にビートブードは、驚く。

「さっきの巨大なイレギュラーがここを破壊したそうだ・・・」

「だったらタイムふろしきで・・・・・・」

「無理だ。この距離からじゃ動力炉に触れる前に俺たちが持たない。」

「ドラえもんさんと通信が繋がりました。回線回します。」

エックスは、すぐにドラえもんと連絡を取る。

『のび太くん?下の街はみんな地下シェルターに避難させたよ。』

「そうか、よかった!ドラえもんたちもすぐにシェルターに避難してくれ!スカイラグーンが地上に堕ちる!」

『なんだって!?』

「俺たちが急いで駆け付けたんだけど・・・・・一歩遅かった。」

『分かったよ。のび太くんたちも無理しないでね。』

『のび太!後で会おうぜ!』

『無理するなよ!』

「ジャイアン・・・・スネ夫・・・・・」

そう言っている矢先に爆発がひどくなっていく。

「ちっ!ここにいるのは危険だ!俺たちも一旦地上に降りるぞ!」

四人は、急いで転送装置を使って脱出する。

第7部隊と地上部隊のおかげで犠牲者が出ないのが幸いだが・・・・・・・



























地上に辿り着くと街は壊滅状態で火の海だった。

「なんてことだ・・・・・滅茶苦茶だ。」

「くそ!イレギュラーめ!許さんぞ!!」

先に合流したエックスとゼロは、連携で自分たちに銃口を向けるノットベレーたちを破壊していく。瓦礫を避けながら移動し続けると破壊された街の中に一人倒れている者がいた。

「あれは・・・・・・女の子?」

よく見ると若干あどけなさを残す表情と栗色の長い髪の女性型レプリロイドだった。ゼロはその少女を見た瞬間急いで駆けつける。

「アイリス!?アイリスじゃないか!」

ゼロは、倒れているアイリスを抱き上げる。研修生時代と比べて少し姿が変わっているが間違いなくアイリスだ。ゼロに揺さぶられ、アイリスはゆっくりと目を開ける。

「大丈夫か!?」

「・・・・・・・ゼロ?助けに、来てくれたの?」

負傷したアイリスはゼロを見ながら言う。

「そうだ。しっかりしろ!」

「巨大なイレギュラーが・・・・・・突然襲ってきて・・・・・・・」

アイリスは、怯えながら言う。余程怖い思いをしたのだろう。

「さっきの奴か・・・・・・」

「アイリス、ここを動くんじゃないぞ。もうすぐ俺の仲間が来るはずだ。」

「で、でも・・・・・・」

「すぐにケリをつけてくる。心配するな。」

アイリスに応急手当てを施すとエックスとゼロは、ドラえもんたちと連絡を取り、巨大メカニロイド イレギオンの破壊へと向かった。

「・・・・・・本当に襲ったのはレプリフォースなのか?・・・・くそ!悩んでいる暇はない!これ以上、被害が広がる前に何とかしなければ!!」

イレギオンは意外にも近くで破壊活動をしており、二人の姿を確認するなり攻撃を開始した。

「貴様!よくもアイリスを!」

ゼロは、Zセイバーでイレギオンを斬りつける。ダメージを受けたイレギオンはゼロに向かって爪を振り下ろす。

「危ない、ゼロ!」

エックスは、フルチャージショットでイレギオンの攻撃を阻止する。イレギオンは二人に向かって光弾を吐き出してくるが遅れて合流してきたビートブードのバグホールで無力化され、背後からマーティがパイルバンカーで翼を斬りつけた。

「エックス、お待たせ!」

「いいタイミングで来てくれたな!」

四人はうまく自分たちの流れに持ち込み、イレギオンを追い詰める。

「エックス、今だ!!」

「あぁ!いくよ、マーティ!」

「OK!」

二人はバスターをチャージして同時にイレギオンに向かって発射する。

「「ダブルチャージショット!!!」」

イレギオンの体はバスターに貫かれ、勢いよく爆発する。

同時にその爆発を聞いて、アイリスを助けに来たカーネルが現場に駆けつけた。

「貴方は?」

「私は、レプリフォースのカーネルだ。」

「カーネル!?」

エックスと対峙していたカーネルに対してゼロは驚く。

「ゼロ?お前も来ていたのか?」

「知り合いなのかい?」

「あぁ・・・・・どうしてお前がここに?」

「妹のアイリスがイレギュラーに攫われてしまってな・・・・・アイリスを見なかったか?」

「アイリスならさっき俺たちが見つけた。今頃、仲間が保護してくれているはずだ。」

「そうか・・・・・ゼロ。どうやらお前たちに借りができたようだな。」

「・・・・・」

ゼロは、カーネルを見ながら口を開く。

「カーネル・・・・・お前に一つ聞きたい。スカイラグーンを襲ったのはお前の部隊か?」

「なっ!?何を言っているんだ!?我々はアイリスを助けるために急いで駆けつけたのだ!都市を襲ったのは断じてレプリフォースではない!」

「あの・・・・・少し失礼ですが・・・・・」

会話にビートブードが割り込み、ある物を見せる。

破壊したノットベレーの残骸だ。

「俺が確認した限り、ノットベレーはレプリフォースの主力として配備されているものです。このパーツは明らかに他では扱っていないもの・・・・・・そして、現場に士官である貴方が駆けつけた・・・・・・っとなると貴方にイレギュラーの疑いがかかっています。」

「ビートブード!お前、まさかカーネルがこの件に関わっていると言いたいのか!?」

ビートブードの説明にゼロは思わず怒鳴る。

「いいえ、ゼロ隊長。それは誤解です。俺だって彼のことについてはアイリスさんを通じて知っています。ですから武装解除をして司令部まで来てもらうんです。疑いを晴らすのはそれからでもできます。」

「・・・・・なるほどな。そのパーツは確かに我々レプリフォースのみが取り扱っているパーツだ。それに士官である私がこの場に来た以上、傍から見ればどうあっても我々レプリフォースの仕業にしか見えないだろうな・・・・・」

「・・・・・カーネル、悪いことは言わない。武器を捨てて俺たちと一緒に来てくれ。」

ゼロは、カーネルに呼びかけるもののカーネル本人は首を縦に振らなかった。

「・・・・ゼロ。いくらお前の頼みとはいえそれはできん。」

「カーネル!」

「お前にもわかっているはずだ。我々軍人が武器を捨てるのは戦えなくなった時だけだ。」

「そんな!?貴方はわかっているのか?このままではレプリフォース全てがイレギュラー認定されてしまうんだぞ!」

「エックス隊長の言う通りですよ!アイリスさんだって・・・・・」

「・・・・・アイリスならわかってくれるはずだ。我々が誇り高きレプリフォース・・・・・・軍としての誇りを捨てるぐらいなら戦う事を選ぶと・・・・・・」 

「待て、カーネル!俺の話を最後まで・・・・・・」

ゼロの言葉を最後まで聞くことなくカーネルは、その場から消えた。

「このままではレプリフォース全体がイレギュラー認定されてしまう・・・・・」

「カーネルの奴・・・・・・・・」

「お~い~!みんな~!」

そこへドラえもんたちが駆けつけた。

「アイリスちゃんは無事に保護されたよ!」

「ん?どうしたんだよ?全員揃いに揃って気難しい顔になっちまってよ?」

「犠牲者もほとんど出さずに済んだから結果オーライでしょ?」

「・・・・・・・」

「のび太さん?」

「・・・・・いや、取り敢えず俺たちも一旦ハンターベースに戻ろう。」

「そうね、上層部が早まった決断をしなければいいけど・・・・・」

エックスたちは消えたカーネルに不安を感じながらハンターベースへと帰還して行った。


 
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