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レーヴァティン

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第百六十一話 新兵器その二

「むしろだ」
「食べないとですね」
「駄目だ」
「食べてこそですね」
「働けてだ」 
 そしてというのだ。
「動ける」
「そういうことですね」
「鍛錬も学問も出来る」
「己を高めることも」
「鍛錬や学問を怠れば」 
 どうなるかもだ、英雄は行った。
「その時点でだ」
「人は成長が止まるので」
「常にしないとな」
「この世界も救えないですね」
「そうなる、海の魔神の力はまだわかっていない」
「どれだけ強大か」
「だがこの世界の殆どを石に変えてだ」
 二つの浮島以外をというのだ、今まさにこの世界は二つの浮島以外は何もない状態に陥っているのだ。
「海の中に沈めた」
「そこまで出来るとなると」
「それこそ世界を破壊することもな」
 そこまでのことがというのだ。
「出来る」
「そう考えてもいいですね」
「そこまでの相手だからだ」
 それ故にというのだ。
「己を高めてだ」
「力をつけていないと」
「戦えはしない」
「だからですね」
「己を高めることもだ」
 このこともというのだ。
「していかないとだ」
「駄目ですね」
「だからだ」
「その為にもですね」
「俺達はな」
「食べないと駄目ですね」
「そういうことだ」
「だからこそ」
「食うことだ」
 そうせよというのだ。
「いいな」
「はい、食べ過ぎる位にですね」
「食べてな」 
「働き己を高める」
「そうしていくことだ」
 英雄は言いつつ麩を食べた、すき焼きの味が滲み込んでいてそれだけでもかなりの味であり実に美味い。
「これからもな」
「このすき焼きも」
「その通りだ、それでだが」
 英雄はこうも言った。
「このすき焼きの味は上方の味だな」
「薄口醤油だな」
 幸正は葱を食べて言った。
「これは」
「やはりそうだな」
「関西の醤油だ」
「そうだな」
「そしてすき焼きの作り方もな」
 これもというのだ。
「こちらの作り方だ」
「そうだな」
「すき焼きといってもな」
「東西で違う」
「この浮島でもな」
「その通りだな」
「それでだ」
「伊勢のすき焼きもだな」
「西の作り方でだ」
「こちらの醤油だな」
「そうなっている」
「そうだな」
「それでだが」
 幸正はさらに言った。
「やはり我等にとってはな」
「すき焼きにしてもな」
「こちらがいい」
「慣れ親しんでいるな」
「その味が一番だ」
 まさにというのだ。 
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