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おぢばにおかえり

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第五十九話 先輩と神戸でその十

「何があってもね」
「そうですよね、あと今日は」
「ええ、二人で何処に行くかね」
「神戸も色々行く場所ありますし」
「具体的に何処に行くかまでは決めてなかったですね」
「そうね、けれどそれならね」
 先輩は少し考えろお顔になってお話してくれました。
「気の赴くままにね」
「行けばいいですか」
「好きなところにね」
「それなら」
 私は先輩のお話を聞いて提案しました。
「中華街行きます?」
「あそこね」
「はい、あそこに行けば」
 私としてもよく知っている場所です、中華街にはそれこそ子供の頃から何度も行って馴染みの場所になっていまう。
「美味しいものも食べられますし」
「お土産もあるしね」
「いい場所ですから」
 こう先輩に言いました。
「ですから」
「そうね、じゃあね」
「中華街ですね」
「そっちに行きましょう」
 先輩も頷いてくれました。
「それならね」
「あそこは何度も行ってますけれど」
「私もよ、いい場所よね」
「先輩もですか」
「だって私も兵庫生まれだから」
 それで兵庫で育ってきたからというのです。
「だからね」
「何度も行かれてますか」
「そうなの。住んでいる場所は神戸じゃないけれど」
 兵庫県といっても広いです、日本海側まで兵庫県ですし。 
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