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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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ドラアーマー

???

「フフフフ・・・・・楽しませてくれるわね、あの坊やたち。」

ラグズランド島 旧レプリロイド研究所の一室で何者かが笑いながらゼロたちの戦闘を見ている。そこへガレスが不満そうな表情で入ってきた。

「そんなに楽しむ余裕はないはずだ。さっさと奴らを倒した方が・・・・・・・」

「まだよ、坊やたちのデータがもっと欲しいの。特にあの赤の坊やは戦えば戦う程強くなっていくわ。そして、いいデータも手に入る。」

「DNAソウルは十分手に入れた。もう、必要ないはずだ。直接私が戦えば、仕留められるのを・・・・・」

「・・・・貴方も気づいてるはずよ。特にあのタヌキはまだ底知れない能力を隠していることを。坊やと二人まとめて相手にするのが危険だという事を。」

「ぬっ・・・・・」

玉座に座っている魔女のような姿をした女性型レプリロイドに対してガレスは言い返せない。その反応が面白いのか女性型は微笑む。

「もうちょっと、遊びましょうよ?ガーディアンが坊やたちを料理してくれるかもしれないわ。」

「・・・・・望みは薄いが仕方あるまい。」

ガレスはそう言い残すと部屋から去って行った。

「フフフフ・・・・・楽しみだわ、坊やたちと会えるのが。」


























ラグズランド島 砂漠地帯

「これでとどめだ!」

ドラえもんは、バスターをチャージして相手をしていたオストリーグに向かって撃つ。

「ギッ、ギッ・・・ギィッ!」

オストリーグは、チャージショットを喰らいそのまま爆散する。

「ふう・・・・・どうにか倒せた。」

ドラえもんはほっと息をしてその場にしゃがみ込む。よく見るとその姿はいつもの青い体の彼ではなくどことなくエックスと同じ強化アーマーを纏っていた。

何故こうなったかというと時は少し遡る。


ドラえもんたちはゼロと別れて島のガーディアンが待機している発電所を訪れた時のことだ。

『ドラえもん・・・・・・・ドラえもん。』

「ん?」

どこかで聞いたような声にドラえもんは足を止めた。

「どうしたのドラちゃん?」

「いや・・・・なんか僕を呼んでいる声が聞こえたような・・・・・・」

「空耳じゃないの?」

『ドラえもん・・・・・・ドラえもん・・・・・』

「また、聞こえた。」

「「「・・・・・・」」」

流石に今度はみんな聞こえたらしい。四人はそのまま声の聞こえる方へと向かって行く。

そこにはこの場にエックスがいないのにもかかわらず、カプセルが置かれていた。

「これなに?」

ドラえもんが前に立つとカプセルが開き、ライトが姿を現した。

「「「あっ!ライト博士!」」」

「えっ?知り合い?」

『ドラえもん・・・・・・だったかな?エックスと親しくしてくれて感謝しておる。』

「あっ、それはどうも。」

ライトとドラえもんはお互いに頭を下げる。

『さて、ドラえもん。今回の事件を終わらせるために君専用のアーマーを与えたい。』

「「「アーマー!?ドラえもんの!?」」」

「僕が着るアーマー?」

『実はエックスとマーティが結婚して新婚旅行に行っているのを知ってのう。できればわしもあの二人の邪魔をしたくない。しかし、今回の事件においてもやはり力を借りなければいかん。そこで君にエックスの代わりが務まるように前回のアーマーを基に君専用のアーマーを開発したんじゃ。』

「はあぁ・・・・・」

『このカプセルに入るんじゃ、ドラえもん。ここには前回のエックスが使用したフットパーツを君が使いやすいように調整した専用のフットパーツがある。これを装着すれば「タケコプター」を装備しなくても短時間はヴァリアブルエアダッシュで滑空することができる。』

「う~ん・・・・僕、一応教育型ネコ型ロボットなんだけど。」

ドラえもんは困惑しながらカプセルの中に入る。するとエックス同様の反応が発生し、ドラえもんの足にフットパーツが装着される。

「うわぁあ・・・・・本当にドラえもん専用だよ!?」

「でも、やっぱり短けえな。」

「そこ気にしているんだから言わないでよ!?」

ジャイアンとスネ夫の反応にドラえもんは思わず怒鳴る。でも、パーツは下駄方式で装着されているため普段よりは背が高く見える(若干)。

『残りのパーツはそれぞれ別の場所に隠されておる。君に危険な力を与えてしまうのは心が痛むが・・・・・・エックスの親友である君なら正しく使いこなせるはずじゃ。』

「こういうの苦手だけど・・・・・のび太くんのためにも頑張ります!」

『うむ、頼んだぞ!』

ドラえもんとライトはたがいに目を合わせながら言う。












っというわけで各地でアーマーを受け取り、前の戦いでエックスが使用していたアーマーに酷似したアーマーを装着しているのだ。

ヘッドパーツには、アイテムレーダーを廃止し、ドラえもん特有の石頭を活かすためにヘッドクラッシュが使用できるようになっている。

アームパーツは、バスターは外付けでクロスチャージショットではなく、通常のフルチャージショットと四方向へ拡散させる「ワイドショット」の二タイプに分けた。これは戦闘用ではないドラえもんに対して負荷がかからないようにするための配慮ともいえる。

ボディパーツは、形状は違うもののカウンターハンター戦でエックスが使用したものに似通っており、ギガクラッシュを使用することができる。

ドラえもんは不慣れな戦闘ながらもこのアーマーの能力のおかげで素人なのにもかかわらず、ゼロほどではないがガーディアンを2体討伐することに成功し、そして、今のオストリーグを含めて3体目の討伐に成功した。

「あ~あ。疲れたな。」

ドラえもんは近くの岩場に座る。

「しっかし、ドラえもんがアーマーをつけるとなんかあんまり違和感がないね。」

「そりゃあ、のび太も青なんだから普通じゃないのか?」

ジャイアン達も岩場に座り、一旦休憩を取る。

「今頃、のび太の奴楽しんでいるかな?こっちでの騒ぎ薄々感づいているかもしれないけど。」

「なあに、この俺が途中で帰ってきたらぶん殴るって言っておいたんだ。来ることはねえよ。」

「だといいんだけど。」

「さてと。じゃあみんなでキャンプの方へ戻ろう。ゼロさんの方も戻ってきているかもしれないしね。」

「そうだな・・・・あっ!」

「どうしたのジャイアン?」

「そう言えばもう昼だったな。腹減っちまったよ~!」

「「ハッハハハハハ!!」」

ドラえもんはアーマーの装甲の一部を外してポケットからタケコプターを取り出すと頭に付けて飛んでいく。





















その頃エックスは・・・・・・

「うわぁあ・・・・・・」

「放さないでよ・・・・・放さないでよね・・・・・・」


ガダ、ガダ、ガダガダガダガダガダガダ!


「うわあああぁぁぁあ!?」

「きゃあああああああ!!」

呑気にテーマパークを満喫していた。


















ラグズランド島 イレギュラーハンター臨時拠点

ドラえもんたちがキャンプに戻ってきてみるとゼロは既に戻ってきており、ガーディアンをすべて倒されたことが分かったのかガレスからの通信が入っていた。

『流石だなイレギュラーハンター、相手にとって不足はない!』

「かつて死亡したイレギュラーやレプリロイドのコピーをガーディアンにするとは随分と大層なことをしてくれたな。」

『ふん。約束通り、私のいる研究所の場所を教えてやる。待っているぞ。』

ガレスはそう言うと通信を切るが同時に研究所のマップデータを送ってきた。

「いよいよ決戦か。」

ゼロはマップデータを確認するとすぐに支度を始めようとする。

「どうするつもりなのゼロ?」

「決まっている。奴らのアジトに乗り込んで決着を着けてやる。」

「でも、さっき帰って来たばっかりじゃない。少し休んでからでも・・・・・」

アイリスは心配そうにゼロの手を掴んで言う。

「ゼロさん、僕たちも今戻って来たばっかりなんだし少し休んでから行きましょうよ?」

「お前たちはそれでいい。後から追ってきてく・・・・・・・」

「もう~!昼なんだからせめて昼飯食ってからでもいいじゃねえか!!とにかく一緒に休んで行けよ!」

「!?」

「そうだよ。昔VAVAに捕まった時のようにやられたら大変だし。」

「・・・・・・・・・・・」

心配そうな表情で見るアイリスと痛いところを突くスネ夫やドラえもんたちを見てゼロは言い返せなくなる。

「・・・・・・わ、わかった。一旦、昼を取って態勢を整えてから向かおう。」

「ほっ。」

「じゃあ、早速お昼にしようか。」

「グルメテーブルかけばかりだとなんか味気ないから別なのにしようよ。」

「そうだね・・・・・・・『植物改造エキス』!」

ドラえもんたちは早速キャンプのすぐ近くにあるヤシの木に向かう。

「じゃあ、早速やろうかな。」

ドラえもんは注射器に専用のアンプルの薬剤を入れ、木に注入する。する木に花が咲き、すぐに実がなり始め次々と落ちて来た。

「さあ、これが今日のお昼だよ。」

「なんだ。今日は木の実なのか?」

ゼロは不思議そうな顔をして実を受け取る。

「フッフフフ・・・・・いいから開けてみて。」

「ん?」

ゼロは言われたとおりに実を開けてみる。すると果実の部分が器で中に出来立てのオムライスが入っていた。

「おっ!?」

「ゼロさんはトロトロ卵のオムライス。」

「あら?」

「アイリスちゃんはスパゲッティナポリタン。しずかちゃんはミートソース、スネ夫君はパエリア、ジャイアンは、ラーメンと餃子、炒飯・・・・・・」

実から料理が出てくるという光景にハンターたちは唖然としていた。

「おかわりはいくらでもあるので好きなだけどうぞ。」

「「「「いっただきま~す!」」」」

「あ・・・・・いただきます。」

全員さっそく食事にありつく。

「うん、やっぱ昼のラーメンは格別だな!」

「ほんと、ドラえもんのポケットの中には何でも揃っているもんだね。」

「これが木の実から出てくるなんて本当に信じられないわ・・・・」

「フッフフフフ。」

一同は迫ってきた決戦に備えるべく食事を楽しみ、食事を終えるとガレスが送ってきた座標へと向かった。
 
 
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