ヘタリア大帝国
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TURN42 雨蛙その七
「インド、そしてアラビアを占領した後はどうされますか」
「それからか」
「はい。それからhどうされますか」
「セーシェルとマダガスカルも解放しよう」
「オフランスを攻めますか」
「それでインド洋は全て解放する」
こう言うのだった。
「ただ。アフリカまで攻め込むとなると」
「それは今は止めておきましょう」
ここで秋山が言ってきた。日本に対して。
「戦線が拡大しガメリカに対応できなくなります」
「今はインド洋までが限界ですね」
「そうです。我々の敵は連合国全てです」
今戦っているエイリス軍だけではない。このことが重要だった。
「そして特にガメリカですから」
「では当初の予定通りですね」
「インド洋を全て解放したならばハワイ侵攻です」
秋山は強い目で日本に話す。
「そうしましょう」
「これまでの戦力を全てハワイに向けて」
「勿論インド洋には防衛艦隊は置いておく」
東郷も日本に話す。
「しかしそれでもだ」
「主力はハワイ方面に移動ですか」
「そうだ。マダガスカルを占領すればすぐにだ」
まさにだ。即座にだというのだ。
「主力はハワイに向ける。インド洋は六個艦隊程度を置いてアフリカ方面のエイリス軍に備える」
「わかりました。ではその時は」
「祖国さん達に一旦いてもらって俺達はハワイ方面に移る」
「そして宇垣さん達がですか」
「アラビアに入る。それからだ」
「私達もハワイ方面にですね」
「瞬間移動で来てくれ」
国家の特殊能力、それでだというのだ。
「それで行こう」
「ではその様に」
「ハワイを攻略してからだな」
それからのこともだ。東郷は話す。
「ハワイを拠点にしてガメリカ攻略だ」
「新航路が発見されたそうですね」
「ハワイからカナダ方面のだな」
「そう聞いていますが」
「今は極秘だ。向こうもそうしている」
ガメリカ側もだというのだ。それは。
「安心してくれ。それならな」
「それならですね」
「今は極秘だ。ハワイを占領してからだ」
それからだというのだ。
「カナダやアラスカを攻めてからだ」
「ガメリカ本土も攻略ですか」
「本当にいよいよだな」
東郷も今は寛恕を昂ぶらせているのが感じられた。
「ガメリカも倒せば我々はかなり楽になる」
「ガメリカが降伏すれば」
「その援助を受けている中帝国も降伏する」
自然にだ。彼等もそうなるというのだ。
「太平洋経済圏が完成するな」
「そうですね。いよいよ」
二人でこうした話をしていると。不意に秋山がこう言ってきた。
「ただ。問題は」
「問題はといいますと」
「中南米ですが」
この地域のことをだ。秋山はここで話すのだった。
「妙な国が栄えていますね」
「ああ、あの国だな」
「あの国ですね」
東郷と日本は同時に秋山の言葉に応えた。
「埴輪の国だな」
「かなり変わった国ですね」
「その勢力圏はかなりのものです」
秋山はこのことも話す。その国の勢力圏についても。
「キューバ、メキシコ、ブラジルにアルゼンチン、チリと」
「多くの国家がその中にいますね」
「あの国の動きが気になりますが」
「俺も実はあの国のことはよく知らない」
東郷も今は微妙な顔だった。
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