FAIRY TAIL 明治と江戸を渡った人斬り
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蓮と妖精達との出会い
ここは異世界?
―森の中で
視界を埋め尽くす光が消えて目を開いたとき、かぶき町から離れた自分がなぜか深い森の中にいることに驚く蓮。
「ここはどこだ・・・」
蓮が最後にいたのは間違いなく、かぶき町から離れた場所に歩いていたという事。だが突然自分の目の前に蓮はその光に飲み込まれた。そして蓮は全く違う別世界だと確信している。
その時、蓮に気配を感じた。
―!!向こうから誰か来る。数は4人。俺より強そうか、俺と互角かだな。少しは楽しめそうだな。俺の異名の気配を隠して逆刃刀出して話しかけるか・・・―
そう思った蓮は黒い帽子を被り、逆刃刀と蓮の背中にギターケースを背負って4人が来るのを待っていた。
「悪い。お前達に聞きたい事が・・・」
4人の姿を確認した蓮が声をかけようとすると、
「見つけたぁ!!火竜の鉄拳!!」
「っ!!炎!?」
いきなり襲いかかてきたナツの拳を避けながら蓮は目を見開く。蓮は突っ込んできたナツの背中を押して体勢を崩す。その隙に声をかけようとするが・・・
「ギヒッ!鉄竜剣!!」
次に襲ってきたガジルの腕が剣になったのを見て驚愕するが頭は冷静に対処を考えていた。剣になっていないほうの腕をつかみあとから来たエルフマンのほうへと投げる。二人はもつれ合って転がっていた。
「アイスメイク!氷鎚!!」
グレイの攻撃を後ろに跳んで躱すと、ナツが後ろから殴りかかってくるのが分かったので、振り返りもせずにグレイに向かってナツを背負い投げをする。グレイはナツとぶつかって倒れ全員の動きが止まったのを確認した蓮は敵対の意思はないことを伝えようと口を開きかけるが・・・
「くそっ!!スピードは早いし、女の髪型してるくせに強ぇな!」
「ああ?今なんつったんだコラ?」
「何!男かコイツ!」
「漢らしくない!!」
言いたい放題な4人に対し、蓮は愛用の刀である闇の刀を出し、霧谷抜刀斎実力を出そうとする。その瞬間4人は周りの空気の温度が一気に下がったような錯覚を覚えた。そう、たとえば怒ったエルザを前にした、いやそれ以上の威圧感を感じ固まった4人を前にして蓮は高笑いした。
「ハハハハハハ!!それはそれは心配してありがたいな。どうやらお前達は俺に怪我をさせたいわけだ!」
すると蓮は瞬身で消え、ナツの前に移動すると彼を森の外-人が集まってるあたりへ散り飛ばした。それを見て呆然としながら固まってるガジルの前へ一瞬で移動すると、
「自分がワイルドだからって調子に乗るな。」
と、少々僻みのはいったセリフとともにナツと同じように散り飛ばす。
「脱ぐのと男らしさは違うぞ変態。」
厳しい言葉とともにグレイも飛んで行った。そして残ったエルフマンの前に来ると質問する。
「お前は俺の事を男だと思ってないようだな?」
「いやっ!それはだな…お前は立派な漢だと思う!!」
威圧感に負けエルフマンは情けなくも前言撤回したが…
「そんな奴は男ではない!」
エルフマンも飛んでいった。
「…というわけだ。」
「なるほどのう…」
情報交換をして、森の中で起きたことをフェアリーテイルのメンバーに説明した蓮はメンバーを見渡す。国籍が想像もつかない上に、所属している国がフィオーレ王国という聞いたこともない国の名前で、さらに、魔法が存在し、猫が空を飛んで喋ることなどから平行世界ではなく異世界に来たようだと推測し、蓮はそういう事は慣れているが、口にしていいのか迷う。下手をすれば変人扱いされるかもと思った。
「あの…」
儚げな小さな少女が蓮あなたは前の職業は何をしていましたか?」
「俺は、元々明治時代で人斬りをしていて、世間では俺の事を冷酷で残酷な闇の人斬りと霧谷抜刀斎と呼ばれていた。そして俺は俺の敵を倒して俺は旅に出て今度は江戸の街に着いて、さらに力をつけた。そして仲間達の敵を斬り続けすべてが終え、旅に出たら俺の目の前に光が現れ、この様だ。」
「つまりあなたは元の世界では人斬りをやっていて、すべてが終え、あなたは元の世界から旅に出て、新たな仲間達と共に戦い、あなたは再び旅に出たら私達の世界にやって来たという事ですか?」
「正解!よく分かったな幽霊さん?」
「「「「え!?」」」」
蓮はメイビスが幽霊だという事を見抜いていた。
「何と!お主はなぜ初代が幽霊だという事を知っておるじゃ!?」
「ああ俺、観察力と洞察力に優れて俺の長所だからなんとなくな。」
「みなさん!レンの前の職業は人斬りと呼ばれる暗殺者兼殺し屋という意味でレンは私達より圧倒的な実力を持っていると思います!」
「「「えーーーーーー!」」」
「つ、つまりレンは人を斬るという事はお前は殺し屋なのか?」
「ああ。まあ人斬りというのは殺し屋なのか暗殺者なのか分からない職業だ。だが俺はある組織のリーダーで、四天王まで上り詰めている実力を持っているんだよ!そしてさっきも言ったが、俺は元の世界と前の世界では冷酷で残酷な闇の人斬りと呼ばれていて、別名霧谷抜刀斎って呼ばれているんだよ!」
蓮の正体が人斬りだという事を知り、妖精の尻尾は蓮を警戒する。すると蓮は妖精の尻尾にこう言った。
「どうやらお前らは俺を警戒してるな。だけど逆にお前らは俺をどうしたい?俺を生かすか俺を殺すか好きな方でいいさ。」
すると妖精の尻尾は蓮の印象は良いと考えた。
「ねえシャルル、異世界ってエドラスみたいなものかな?」
「似たようなものね。実際はもっと離れた世界ってことだと思うけど…」
蓮は現実逃避気味に考えていると、
「「「「「「あの!!」」」」」」
「ん?」
「「「「「「ご…ごめんなさい!!」」」」」」
「え?」
「その…あなたが元の世界で戦って、前の世界でも戦って、あなたの正体が人斬りだったとは知らないまま、冒険小説みたいなんて言っちゃって…」
すると蓮は妖精の尻尾の皆に気にしてないと伝える。
「フッお前らは俺の失言に気づいてすぐに謝ってくれた。それだけで俺はお前らを素直で優しいってことはすぐ分かるよ。」
皆は蓮の印象はとてもいい人だと感じた。
「んで、これからどうすんだ?右も左もわからん状態だろ。」
「・・・」
するとマカロフは蓮に言った。
「ならばギルドに来なさい。皆、レンの事を人斬りだと分かっててもワシらは気にしておらんし、ワシもお主みたいな実力者が欲しかった所なんじゃ。ワシのギルドをいや、ワシの家族を守る力を貸してくれんか?」
皆は蓮の事を頷き、ギルドに来てくれの目をしていた。すると蓮は決断した。
「分かった。俺はお前達のギルドに入るよ。ただし他のギルドには俺の過去を明かさないでくれ。」
「うむ。分かっておる。歓迎しよう。あの4人を瞬殺するくらいだからのう。うちの仕事もやっていけるじゃろう。」
(それにナツ達よりかなり強い奴がワシのギルドに入ると戦力アップするし、レンの修行は厳しそうじゃが全員がパワーアップ出来そうじゃな!)
「やったー!よろしくね。あたしルーシィでいいよ。」
「レビィよ。さっきはほんとにごめんね。」
「私はミラジェーン。ミラでいいわよ。」
「妹のリサーナです。よろしく!」
「エルザ・スカーレットだ。エルザでいい。今度一勝負しよう。」
「ウェンディと言います。どうぞよろしくお願いします。」
女性達を中心に全員(気絶してる4人以外)と自己紹介を終えた。4人を起こして帰る。
―これでしばらくはあいつらに俺の本当の実力を知ることはないが、俺が妖精の尻尾に俺の本当の実力を知ったらどうなるかだな。―
蓮と妖精の尻尾は場所を変えて移動し始める。
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