レーヴァティン
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第百五十八話 西国の政その十
「断じてな」
「だからでござるな」
「ならず者達はどんどん降すが」
「その中にいる外道共は」
「片っ端から消す」
その魂もというのだ。
「全てな」
「そうしてでござるな」
「ことを進める」
そうするというのだ。
「治安もよくする」
「そうするでござるな」
「そして罪の軽い者達はその罪に応じてだ」
「刑罰を与える」
「牢に入れることもして」
そしてというのだ。
「鉱山等で働かせることもだ」
「していくでござるな」
「これまで通りな、石見の銀山も手に入った」
自分達の領土にとだ、英雄は話した。銀山が入ったならばその銀を掘り出す必要があるからである。
「それならだ」
「あの銀山に罪人達を送り」
「銀を掘らせる、送るのは極悪人共だ」
英雄は冷徹な声で述べた。
「外道でないまでもな」
「容赦する必要のない」
「そうした連中だからだ」
だからだというのだ。
「酷使させる」
「食事もでござるな」
「粗末なものでいい、飯の無駄だ」
何処までも冷徹な言葉だった。
「死なない程度でいい」
「その程度しか与えず」
「徹底的にだ」
まさにというのだ。
「使う、住む場所も服もな」
「粗末なものでいいでござるな」
「極悪人に人権なぞ一切不要だ」
英雄は自分の考えも述べた。
「俺はそう考えるからな」
「だからでござるな」
「銀山に送った連中には容赦するな、鞭や棒で殴ってもいい」
これもよしというのだ。
「俺は拷問や虐待は心の底から嫌いだが」
「極悪人にはでござれうな」
「別だ、人を傷付ける連中を傷付けて何が悪い」
こうも言うのだった。
「そもそもな」
「だからでござるな」
「そうした連中はだ」
容赦なくというのだ。
「そうする、開墾でもな」
「送るでござるな」
「そこでも過酷な場所にだ」
送ってというのだ。
「使い潰すことを念頭にだ」
「やっていくでござるな」
「そうだ、銀山に送るだけでなくな」
さらにというのだ。
「そうしていく」
「極悪人も使い様ということか」
幸正がここで言ってきた。
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