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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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VAVA Mk-Ⅱ

ハンターベース

「エックス隊長、ライト博士から預かったヘッドパーツと強化チップです。」

マサイダーを捕獲したビートブードは、修理の順番をマンドリラーの方を先にしてもらい自分はパーツを届けるべく、エックスの部屋に戻ってきていた。

「ありがとう、ビートブード。君も早くケイン博士に診てもらって休んでくれ。」

「はい、流石に今回ばかりは本当に兄貴の元へ逝くところでしたからね。ハッハハハハ・・・・・」

ビートブードは笑いながらもヨロヨロしながら部屋を後にしていく。エックスは早速ヘッドパーツを装着して次のイレギュラーに占拠されたエリアを確認し始める。

「残りは電力管理センター、造船所、後は・・・・・・・」

そこへ部下の一般ハンターが慌てて入ってきた。

「エックス隊長大変です!行方不明になっていた元イレギュラーハンター スティング・カメリーオが空軍の空母を占拠しました!?」

「何ッ!?」

その報告を聞いてエックスは唖然とする。

カメリーオがドップラー軍との戦闘の時脱走していたのは知っていたがまさかこのタイミングで姿を現すとは思ってもみなかった。

「弱ったな・・・・・・ゼロも動けないし、ビートブードもマンドリラーも今修理中。動けるのはマーティと俺だけか・・・・・・」

「現在、空港でイーグリード隊長の第7空挺部隊、ドラグーン隊長率いる第14特殊部隊が共同で足止めをしていますが未だに内部へは侵入できません。」

「・・・・・・わかった。俺とマーティたちで気づかれないように潜入する。イーグリードたちにはカメリーオに俺たちのことが気付かれないように引き続き攻撃を続行するよう伝えてくれ。」

「はっ!」

一般ハンターは急いでエックスの部屋から出ていく。

「今回ばかりはみんなを置いていった方がいいかもしれないな・・・・・でも、まさかカメリーオがまた同じことをするなんて。これじゃあ、もう処分は逃れられないぞ・・・・・・・」

エックスは考え事をしながら部屋を後にする。




























空港

空港ではイーグリード率いる第7空挺部隊、爆炎の武道家 マグマード・ドラグーン隊長率いる第14特殊部隊が空母を占拠したカメリーオに対して攻撃を続けていた。

「カメリーオ!警告する!!大人しく武装解除をして投降しろ!繰り返す、これ以上抵抗するならば我々イレギュラーハンターは空母に総攻撃を開始する!これは脅しじゃないぞ!」

旗艦「デスログマー・改」の艦橋でイーグリードはカメリーオに向かって投降するよう呼びかける。

「・・・・・・イーグリード、一つ言わせてもらうがあのカメリーオのことだ。これ以上言っても無駄だと思うのだが・・・・・・・」

イーグリードと共に共同戦線をしているマグマード・ドラグーンは腕を組みながら投降を呼びかけるイーグリードに言う。

「だが、ドラグーン。あの空母には試作のミサイルやら物騒なものが積まれている。無暗に刺激を与えて爆発でもしたら取り返しのつかないことになってしまうぞ。」

「それが奴の狙いだ。俺たちが迂闊に攻撃できないことを知ったうえでそれらの武器を俺たちに向かって使う危険性の方が高い。ここは俺たちの部隊が・・・・・・」

ドラグーンが言いかけたとき、ティルが書類を持ってイーグリードの元へ来た。

「イーグリード、これ。」

イーグリードは彼女から書類を受け取ると目を通す。

「・・・・・・そうか。わかった。俺たちは引き続きここで威嚇を続ける。」

「何があったんだ?」

「エックスたちが空母の背後から潜入してカメリーオを確保するそうだ。俺たちは、引き続きここで威嚇と投降の呼びかけを続ける。急に態度を変えたらカメリーオが怪しむからな。」

「また、エックスか・・・・・・」

ドラグーンは、艦橋から空母を見る。

「・・・・・大した男だ。」






























空母

イーグリードたちが報告を聞いている頃、エックスたちはカメリーオが占拠した空母へと侵入していた。

「・・・・・・結局みんなで来る羽目になってしまった。」

ジャイアン達に今回ばかりは来るなと言いたかったのだがメンバーが欠けていることもあって一緒に行動することになってしまった。昔から一緒に冒険してきたから致し方ないと思いながらエックスは玉美と手を繋ぎながら空母の中を歩いて行く。

「いいかい?今回はこの空母の無力化とカメリーオの確保が目的なんだ。下手に騒いで事態を大きくしないでくれよ。」

「わかったけどよ・・・・・のび太。お前なんでカメリーオなんて生かしておいたんだ?」

ジャイアンが不思議がるのも無理はない。カメリーオはジャイアンたちが知っているロックマンXでも似たような性格だったらしく倒されて当然だと思っていたからだ。

「人間に悪い者や良い者がいるようにレプリロイドも同じように人それぞれ違うんだ。悪いからと言って破壊するのはいけないだろう?」

「まあ、それはそれでのび太らしいと思うよ。でもさ、カメリーオは多分死んでもあの性格治らないと思うよ?」

「・・・・・・・・そうだけどさ。」

一同がそう話している間にヘッドパーツのセンサーに何か反応があった。

「何かこの先に何かあるみたい・・・・・」

「また、おじいさんのカプセルかしら?」

反応のある方へ行ってみるとそこにはカプセルがあった。

「おっ!やっぱあったじゃん!」

「でも、ジャングルで見たものよりもなんか大きく見えない?」

しずかが疑問に思うのも無理はない。カプセルは何故か展開状態になっており、色も若干異なっているからだ。

「・・・・・でも、罠だったらとっくに何か起こるはずだし、害はないんじゃないかな?」

「そうだぜ、しずかちゃん。ひょっとしたら波動拳や昇龍拳みたいな隠し技かもしれないぜ?」

「・・・・・それでも何か心配だわ。」

一同が心配する中、エックスはカプセルに入ってみる。するといつも通りの反応が起こり始めるが何かおかしかった。

「あれ?やっぱり、なんか様子が変よ?」

「もしかして・・・・・転送装置?」

マーティが言いかけたときエックスの姿が消えた。

「エックス!?」

「「「のび(さん)!?」」」

「お兄ちゃん!!」

玉美は、ミニドラと一緒に後を追おうとカプセルに入る。

「あっ!玉美ちゃん、行っちゃダメだ!!」

スネ夫は慌てて連れ戻そうとするが捕まえようとした瞬間玉美もミニドラと一緒に転送されてしまう。同時に装置も機能停止する。

「やばいぜこれは!早く再起動させて戻さないと!?」

マーティは転送装置を再起動させようとするがエネルギーが底を尽きていた。

「エネルギーがもう残っていないわ。どこかで補充しなくちゃ・・・・・」

その直後、空母内に警報が響く。

「やべっ!?もしかして見つかった!?」

「飽くまでも推測だけど転送装置のエネルギーがセンサーにキャッチされちゃったのかも・・・・・・」

「仕方ないわ。みんな、一旦ここから離れるわよ!」

マーティは三人を連れてカメリーオのいる空母の最深部へと向かうべくその場を去って行った。































???

「ここは?」

エックスは、見覚えのない廃工場に転送されていた。辺りを見回していると玉美がミニドラを連れて転送されてきた。

「お兄ちゃん!」

「玉美、お前までここに転送されたのか?」

「お兄ちゃんの後をついて行ったらここにいたの。」

「そうか・・・・・・・まさかあんなところに転送装置が・・・・・ん?」

エックスは急に顔を上げて辺りに警戒する。

「どうしたのお兄ちゃん?」

「・・・・・声がする。」

「声?」

「耳を澄ましてごらん。」

エックスに言われて玉美は耳を澄ましてみる。すると確かに何かの声が聞こえて来た。

『・・・・・・くん・・・・・・・・・けて・・・・・・』

「何を言っているんだ?でも、この声・・・・・」

『の・・・・・・くん・た・・・・・・けて・・・・』

よく聞いてみると聞き覚えのある懐かしい声だった。

「もしかして・・・・・・」

『のび太くん・・・・・・・助けて・・・・・』

「ドラえもん!」

声の正体がわかるとエックスは驚く。それは玉美も同じだった。

「ドラえもん?ドラえもんなの!?」

『のび太くん・・・・・助けて・・・・』

「ドラえもん!」

エックスは、玉美をおんぶするとバスターでメカニロイドを破壊しながら声のした方を目指してダッシュ移動する。

『のび太くん、助けて・・・・』

「待っててくれ、ドラえもん!今、助けに行くから!!」

ドラえもんに会いたい一心でエックスは玉美に攻撃が当たらないように避けながら壁を昇っていく。上り終えるとそこには一つの大きな扉があった。

「この先だ!」

エックスは玉美を降ろすとバスターで扉を破壊する。部屋の奥には青い大きな頭のなにかがロープで縛られていた。

「ドラえもん!!」

『のび太くん、助けて・・・・・』

「ドラえもんだ!」

エックスは急いでドラえもん?の方へと駆けて行く。

「ドラえもん!今すぐ助け・・・・・・!?」

ドラえもん?に手を掛けようとした瞬間、ドラえもん?はバラバラになってしまった。エックスはあまりの出来事に破片をかき集める。

「こ、これは・・・・・・」

よく見るとそれはドラえもんではなく青い塗料を塗って似せた作り物だった。中にはドラえもんの声を録音したボイスレコーダーが流れている。

「そ、そんな・・・・・!」

落胆しかけたエックスだったがすぐ背後から何かが迫ってくると感じ、玉美を抱えて急いで回避した。それは、スクラップを踏み潰し、すぐに後ろを向いたエックスを見下ろしていた。

「クッククク・・・・・・あんな浅はかな罠に嵌るとは相変わらず甘いな、エックス。」

「お、お前は・・・・・・・・」

目の前に現れた者にエックスは唖然とした。

パーソナルカラーは多少は変わっていたものの見覚えのある姿。自分が倒したはずの元同僚であり、ゼロと自分を窮地に追いやったイレギュラー。

「VAVA?!そ、そんな馬鹿な!?生きていたのか!?」

エックスの驚いた顔に玉美はよく理解できないでいた。VAVAは、そんなエックスを他所に余裕そうにライドアーマーに乗っている。

「死んだとも、お前のおかげでな。だが、こうして地獄から戻ってきた。パワーアップしてな。」

「そんなことが・・・・・・」

「この工場には至る所に爆弾が仕掛けてある。しばらくするとお前諸共吹き飛ぶようにな。」

「なっ!?」

VAVAの言葉にエックスは動揺する。

「さあ、俺がお前を倒すのが先か、それともお前がこの工場諸共吹っ飛ぶのが先か。勝負と行こうぜ?」

「・・・・・・・玉美。俺から離れてろ。」

「お、お兄ちゃん・・・・・・・」

険しい顔をするエックスに対して玉美は心配しながらも離れて行った。エックスはバスターを展開してVAVAと対峙する。

「ドラえもんを利用して・・・・・・・そこまで俺に復讐がしたいのか!VAVA!!」

「復讐?フン、そんなことはどうでもいい。俺はお前が気に喰わないだけだ!!」

VAVAはキメラに酷似したライドアーマーを操縦してエックスに襲い掛かる。 
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