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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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CYBER MISSION EPISODE FINAL

???

エックスとマーティは、マザーコンピューターのハッキング形跡を辿ってシグマの隠れ家と思われる場所へと辿り着いていた。

「データが正しければこの先に黒幕がいるのよね?」

「おそらくな。だがセキュリティで守られていたマザーコンピューターをハッキングするほどの相手って・・・・・」

2人がそうこう言っている間にテクノがいる部屋に到着した。

「子供!?(それもミディによく似ている!?)」

「しまった!?もうこんなところまで来ていたのか!!なんとかしないと・・・・・・」

彼は急いで隠れ家の防衛システムを作動させようとパネルを操作する。

「そうはさせない!」

エックスはバスターでコンピューターを破壊する。破壊された衝撃で大破したコンピューターから大量の電流が逆流し、テクノに直撃した。

「うわあああああああああ!!」

テクノはもがき苦しみながら倒れる。

「兄さん!」

そこへどこでもドアが二人の後ろに現れて中からミディとミニドラが出てくる。後ろから現れた二人にエックスは驚く。

「ミディ!?どうしてここへ・・・・・・」

「テクノ兄さん!?」

ミディは倒れているテクノの方へと駆けて行く。大量の電流を浴びたテクノはもはや動く力は残されていなかった。

「兄さん!!しっかりしてよ、兄さん!!」

ミディは必死にテクノの体を揺さぶる。

「うぅ・・・・・・その声は・・・・・・ミディ・・・・・?」

テクノは僅かながら目を開いてミディを見る。

「兄さん!気がついたんだね!」

「俺は一体・・・・・・・・そうか・・・・・今の今までシグマに操られていたのか・・・・・・・」

テクノの声はどんどん弱々しくなっていく。

「ミディ・・・・・・俺はもうダメだ・・・・・・マザーコンピューターをハッキングしたときに俺の頭脳CPUをこのコンピューターに直接繋げていたからな・・・・・・・・ハア・・・・・・ハア・・・・・・」

「うぅ・・・・・・・・そんなのいやだよ、兄さん!しっかりしてよ!」

ミディは、涙を流しながらテクノに言う。

「し、シグマは・・・・・・・人の心を掴むのがうまい・・・・・俺もいつの間にか心の隙を突かれていたんだ・・・・・」

「兄さんは僕なんかよりも天才なんだよ!心の隙なんてないよ!!」

「・・・・フッ、そうかもな・・・・・・・ミディ・・・・・・・」

テクノの目の焦点が定まらなくなっていく。

「でも・・・・・・・お前にはきっとわから・・・な・・・・・い・・・・・・よ・・・・・・・・・」

テクノの目から完全に光が失われた。

「兄さん?テクノ兄さん!?」

ミディがいくら声を掛けてももうテクノは動かない。

「そんな・・・・・・嘘だよね?死んじゃうなんて・・・・・・嘘だよね?」

「・・・・・・・・」

「何とか言ってよ!?兄さん!テクノ兄さん!!」

「・・・・・・・・・」

「嘘だ・・・・・・・・・こんなの嘘だ・・・・・・・・・・う、うぅ・・・・・・・・」

たった一人の兄弟を失ったショックにミディは泣き叫んだ。

「うわあぁぁぁぁぁぁん!!テクノにいぃさあぁぁんんん!!!僕を置いて行かないでよ――――――――――――――!!!兄さ―――――――――ん!!!」

泣き叫ぶミディに対してエックスとマーティは辛い顔をしていたが隣にいたミニドラは一体何がどうなっているのかさっぱりの様子だった。

「ドラ・・・・・・ドラララ?」

しかし、その直後ミディも力を失ったのかのように倒れた。

「ミディ!?一体どうしたんだ!?」

「ドラララ!?」

エックスたちは倒れたミディを抱き上げる。先ほどこと切れたテクノと同じ様子だった。

「ぼ・・・・・・僕とテクノ兄さんは・・・・双子の兄弟で・・・・・・頭脳CPUを共有しているんだ・・・・・・・」

ミディは、弱りながらも説明する。

「だから・・・・・・・・兄さんが死んだら僕も死んでしまうんだ・・・・・・・・うぅ!」

「ミディ!諦めるんじゃない!まだきっと何か助かる方法があるはずだ!」

「・・・・・いいんだ。この事件は僕も起こしたも同然なんだ・・・・・・ごめんね、エックス・・・・マーティ・・・」

「ドラララ!」

「・・・・・・・・ごめんね、君とも遊んであげられないんだ・・・・・本当にごめ・・・・・・・・ん・・・・・・」

ミディの目が閉じられる。

「ミディ!!」

エックスは、何とかして助けなければと思った。

自分の部下であるビートブードの時もVAVAの目の前でクワンガーを殺させてしまった。あの悲劇を今回は自分がやってしまったのだ。だが、ミディまでこのまま死なせたくはない。

「何か・・・・・・何か方法は・・・・・・!そうだ!!」

エックスは四次元ポケットから懐中電灯のようなものを出す。

「エックス、こうなったら一か八かじいさんのところへ・・・・・・・」

「それじゃあ間に合わない!賭けになるが・・・・・・・」

エックスはミニドラを見る。

「ミニドラ・・・・・・これは君の手にかかっているんだ。何としても彼を助けてくれ!」

「ドラ!」

「よし、このスモールライトで君を小さくする。そして、ミディの体内に入って彼を助けるんだ!俺たちはその間にシグマを倒す!」

エックスはミニドラをスモールライトで小指よりも小さくする。そして、掌に乗せるとミディの口からミニドラを体内に侵入させた。

「大丈夫なの?これで・・・・・」

「以前ドラえもんが調子が悪かった時にミニドラを小さくさせて自分の体にいれて修理させたことがあるんだ。そのとき、様子が少し変だったけど・・・・・・・」

「・・・・・・・・それ、逆に危ないんじゃないの?」

エックスの一言でマーティは不安そうな顔をする。

「・・・・・でも、ケイン博士のところに連れて行ったんじゃ間に合わない。後はミニドラがやってくれることを信じよう。俺たちは、早くシグマを倒すことだ!」

















エックスたちはその場にミディを残してその先に行ってみると隠し扉があった。

「シグマはこの奥だな。」

エックスとマーティは部屋の中へと入る。部屋は暗闇でよくわからなかったがすぐ近くでシグマの声が聞こえてくる。

「・・・・・・やはり、来たかエックス。」

「シグマ!よくもテクノを!!そして、ミディを!!」

「クックックッ・・・・・・テクノはよくやってくれたよ。後一歩のところでイレギュラーハンター本部のコンピューターを崩壊させるところだったのだからな。今回のお前たちの活躍は、中々愉快だったぞ。」

「ふざけるんじゃないわよ!!同じレプリロイドの命を何度も弄んで!!」

「フン、なんとでも言うがいい。だが、お遊びもここまでだ。この場で倒れるがいい!!行くぞ!!」

2人の目の前にシグマの顔が現れる。そして、照明がつくとその場にはかつて最初の反乱の時に見せたウルフシグマの姿があった。

「マーティ、奴は頭部にしか武器が通用しない。この場で波動拳を撃てばミディのいるところまで影響が出てしまう・・・・・・・この場で蹴りをつける!!」

エックスは壁蹴りをして頭部に向かってストームトルネードを放つ。シグマは頭部の防御シールドを張る威力を軽減させる。

「頭部を叩いたところで決着が付けられると思っているのか?エックス。」

「そうだろうな、ローリングシールド!!」

エックスはローリングシールドを放ってシグマの防御シールドを相殺させようとする。

「無駄だ。この防御シールドはその程度の攻撃ではビクともせん。」

「ふうん、だったら、同じ場所を何度もやられたらどうなるのかしらね?」

マーティは、バスターショットに属性チップをつけてチャージする。

「アイスチャージショット!!」

バスターの光弾が氷結化し、ローリングシールドが消滅したと同時に同じ場所に命中する。すると光弾を覆っていた氷が砕け、シールドを通り越してシグマの頭部に命中する。

「ぬうっ!?おのれ!!」

シグマは、マーティに向かって火炎を吐きつける。マーティは、壁蹴りをしてシグマの手の上に乗るとシールドブーメランを投げつける。回転しながらビームの刃を発生させるシールドブーメランはメカニロイドボディの動力ケーブルを切断していく。

「くう・・・・・・ちょこまかと!!」

彼女を振り下ろそうとシグマは腕に電撃を発生させるが命中する寸前に彼女はジャンプをして槍をシグマの頭部に投げつける。槍は、防御シールドを貫いてシグマの額に突き刺さる。

「ぐおぉぉぉおお!?」

「どお?アンタの生みの親のじいさんが作ってくれた槍の威力は。」

シグマが怯んでいる隙にエックスはシグマの頭部付近で思いっきりジャンプをしフルチャージラッシングバーナーですぐ目の前にまで迫る。

「なっ!?」

「これはお前に操られて死んだテクノの分!!」

エックスはシグマの頭部に向けてショットガンアイスを撃つ。

「うおぉ!?」

「これがミディの分!!」

続けてスピンホイールで顔を刻ませる。

「がああぁぁああう!!」

「今度こそ、消えてなくなれぇぇええええ!!」

エックスはシグマに向かってフルチャージショットを放った。シグマは、顔の爆発からボディのあちこちが誘爆し始める。

「・・・・・・フッフフフ・・・・・・残念だが今回はこれで引き下がるとしよう・・・・・・だが、エックス。これで終わったと思うなよ・・・・・・・・・今度私が現れたとき・・・・・・・・それが貴様の最後だ!!ファ――――――ハッハッハッハッハッハッ!!!!」

シグマは笑いながら爆発して消えて行った。




























「ミディ!!」

シグマの最期を見終えた後、エックスとマーティは急いでミディのところへと戻ってきた。同時にミディの口の中からミニドラが出てきた。

「ミニドラ!」

エックスはビックライトを出してミニドラを元の大きさに戻す。

「ミディの・・・・・・ミディの修理はうまくいったのか。」

エックスがミニドラに聞く一方、マーティはミディを抱き上げて声を掛けてみる。

「ミディ!しっかりしなさい、ミディ!!」

「・・・・・・」

返事はないが体の機能は徐々に正常へ戻りつつある。どうやら修理はうまくいっているようだ。後は早くここから脱出するだけだ。

「エックス!」

そこへゼロがようやく合流してきた。

「ゼロ!来てくれたのか!」

「あぁ・・・・・だが、助けはいらなかったようだな。」

「いや、来てくれただけでもうれしいよ。」

「この隠れ家はもうすぐで爆発する。早く脱出するぞ。」

「わかった。」

エックスは亡くなったテクノを背負うと急いで脱出して行った。






























ハンターベース 屋上

「「・・・・・・・」」

エックスとマーティは、上層部に事件の終息を報告すると黙って屋上に上り、夕焼けを眺めていた。

ケイン博士のところへ運ばれたミディは、意識を取り戻して以降容態も回復へ向かっているらしい。逃げ出したザインとギーメルも現場に向かっていたイーグリードに発見されて逮捕された。しかし、死んだテクノに関しては手の打ちようがなくせめてもの情けで手厚く葬るしかなかった。

「エックス、マーティ。」

そこへゼロがイーグリードとビートブードを連れて現れた。

「ゼロ・・・・・・イーグリードとビートブードまで。」

「何2人して浮かない顔をしているんだ?事件は無事解決したんだぞ。」

「あぁ・・・・・・・」

「何が解決よ!!」

マーティは思わず叫んだ。

「アタシたちは・・・・・結局・・・・・ミディに対して何もしてやれなかったじゃない。テクノをみすみす死なせちゃって・・・・・・・」

「副隊長・・・・・・」

「アタシ・・・・・ずっとイレギュラーは碌な奴がいないと思っていた。でも、テクノはシグマに操られていただけだったのよ!?オストリーグの時みたいに!!なのに・・・・・・・・」

「マーティ・・・・・・あれは俺のせいだ。俺がテクノをコンピューターから引き離しておけば・・・・・・・」

「ううん。アタシにも責任があったのよ。ミディが一瞬黙った時に事情を知っておけば・・・・・・」

「だが、ミディはあえて言わなかった。それはそれで正しい選択だったのかもしれない。」

ゼロの一言で周りは、一斉に彼を注目する。

「ゼロ!?なんてことを言うんだ!?」

「エックス、もし、ミディがあの時テクノのことを打ち明けていたらお前たちは撃つことができたか?確かにミディとテクノはかけがえのない兄弟だった。だが、もし、あの時お前がテクノを撃たなけば奴は正気に戻ることなくシグマの操り人形のまま過ごしていたのかもしれない。」

「・・・・・」

「それにテクノはお前のおかげでミディと正気で別れを言うことができた。それだけでも救われたとは思わないか?」

「・・・・・・確かにゼロの言う通りかもしれない。でも、平和を取り戻すために誰かが犠牲になるなんておかしいわよ!!あんな子供だったのに!!」

「そんなことをさせないためにも俺たちイレギュラーハンターが存在している。」

イーグリードは、真剣な目で言う。

「イーグリード。」

「確かにイレギュラーになれば処分しなければならなくなる。だが、イレギュラーを野放しにしておけばさらに犠牲が出てしまう。俺たちはそんなことが起こらないようにするためにも戦わなければならないんだ。・・・・・・・例え、戦いに終わりが見えなくなったとしても・・・・・・・」

「「「「・・・・・・・・・」」」」

全員黙って夕日を眺める。夕日が沈み、夜が明ければまた朝が来る。それは決して変わることはない。だが、戦いは必ず終わらせる方法があるはず。それを見つけ出すもの自分たちの役目なのだと考えながら沈んでいく夕日を眺めていた。




























エックス、マーティ、そして、ゼロたちの活躍によってコンピューター世界を乗っ取るというシグマの野望は断たれた。

しかし、最後に残されたシグマの言葉がエックスを不安にさせる・・・・・・・・

この世にはびこる悪を決して許してはならない。

どんな強敵が現れようと必ず平和を取り戻すのだとエックスは固く心に誓うのであった。























「イーグリード!」

「「「「ん?」」」」

全員が後ろに向くとティルが書類を持ってイーグリードに向かってきていた。

「ティル、どうしたんだ?」

「これ、今回の事件の始末書。終わったら私に呼びかけてね。」

ティルがイーグリードに書類を渡すとき彼女の右手の薬指に何か光っているのに全員目がつく。

「ん?おい、ティル。お前の指に付いている奴はなんだ?」

「えっ?これ?」

ゼロに指摘されてティルは少し顔を赤くする。

「・・・・・・・ゆ、指輪よ。」

「えっ?ティルさん、指輪買ったんですか?」

ビートブードは思わずツッコむ。するとイーグリードが言いづらそうな顔をしながら言う。

「お、俺が買ったんだ・・・・・・・」

「?イーグリードがか?」

ゼロは理解していないようだった。ビートブードとマーティ、そして、エックスも何となく察する。

「えっと・・・・・・・・・私たち、結婚することにしたの。」

「?結婚?」

「えっ?マジなんですかイーグリード隊長!?」

「・・・・・あぁ・・・・・・本当はもう少し早く知らせる予定だったんだが・・・・今回の事件があってな。」

「そうだったのか、おめでとう!!」

「おめでとう!!」

「ありがとう。」

エックスたちが祝福している中、ゼロだけがどうにもわからないような顔をしているのであった。





「・・・・・・結局、ケッコンってなんなんだ?」


「「「えっ!?」」」 
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