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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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ROCKMANX CYBERMISSION
  CYBER MISSION EPISODE1

A.D.21XX年・・・・・人間とレプリロイドが共存する世界。

正体不明の青いロボットが発見されたのはこれよりも前のことである。

人間に限りなく近い思考回路を持ち、唯一「悩む」ことのできるロボット エックスは現在の科学では解析できないほどの高性能のロボットだった。

しかし、エックスは、無限の可能性を持つと同時に無限の危険性も秘めていた・・・・・・・

エックスの発見者Dr.ケインは、彼を参考に考え行動する新しいタイプのロボット「レプリロイド」の開発に成功した。

しかし、電子頭脳に何らかの支障をきたしたレプリロイドは「イレギュラー」と呼ばれ、人間に恐れられていた。

この「イレギュラー」を取り締まるためのレプリロイドは「イレギュラーハンター」と呼ばれていたのであった。

エックスは、このイレギュラーハンターの一員となったのである。

その後、さらに赤いロボットが発見される。

このロボット「ゼロ」は、高い攻撃力を持っていたが発見時は既にイレギュラーのように暴走状態に陥っていた。

当時、最強のレプリロイドと謳われたシグマはこれを鎮圧。監視を兼て彼を部下にする。

それ以降、ゼロは暴走することはなく、ハンターの中でも高ランクの特A級ハンターへと昇格したのであった。







それからしばらく・・・・・・・シグマは突如部下を率いて反乱を起こす。

それに伴いイレギュラーは急速に増加し、強敵が次々と現れる。

しかし、エックスとゼロ、その仲間たちの活躍により幾度か平和が取り戻されたのであった。



そして、現在・・・・・・・・























「短編:ドラえもん のび太の転生ロックマンX サイバーミッション」

































???

「う・・・・うん・・・・・・・」

エックスはふと目を覚ます。

「こ、ここは・・・・・・・?」

つい先ほど仕事を終えて屋上でこっそり昼寝をしているはずだった。

しかし、今目に見えているのは屋上ではなく、シティ・アーベルのハイウェイだった。それも以前見た形でだ。

「これは一体・・・・・・」

エックスは起き上がるとダッシュをして辺りを調べて見る。すると自分を発見したメカニロイドたちが一斉に迫ってきた。エックスは右腕をバスターにしてメカニロイドを撃ち落とす。

「ここは・・・・確かシグマの反乱の時に通ったハイウェイだ!でも、ここは既に復旧作業が完了しているはず。どうしてこんなことに?」

エックスはバスターで撃ち落としていきながらハイウェイを通り抜けていく。しばらく進むとそこには見覚えのあるレプリロイドがライドアーマーに乗って待ち構えていた。

「VAVA!?そんな馬鹿な!?倒したはずなのに!?」

目の前で待ち構えていたのは死んだはずのVAVAだった。しかし、そんなエックスを見てもVAVAは反応する様子がない。

「・・・・・・・・シネ、エックス。」

VAVAはあまりにも無機質な声でライドアーマーを走らせてくる。エックスは避けてバスターで応戦するが何か違和感があった。 

あの時のVAVAは、これ以上に強かったはずだ。

しかし、目の前で戦っているVAVAは、まるで操り人形のようになにかぎこちない。

エックスがチャージショットを連続でVAVA本体に当て続けるとVAVAはライドアーマーごと粉々に吹き飛ばされていった。

同時にエックスの視界が急に眩しくなり始める。

「なっ、なんなんだこれは!?一体全体どうなって・・・・・・・・」




























ハンターベース コンピュータールーム

「う、うぅ・・・・・・・」

エックスはゆっくりと目を開ける。視界に入ったのは自分の副官であり恋人でもあるマーティだ。

「エックス・・・・・・目が覚めた?」

「ま、マーティ・・・・・?」

エックスはゆっくりと起き上がる。よく見ると自分の体に何かケーブルがいくつか付けられていた。

「どうやら無事戻ってきたようだな、エックス。」

起き上がった自分の元へゼロがやってくる。

「ゼロ・・・・・・いったい何がどうなっているんだ?」

マーティに支えられながら立ち上がるエックスにゼロは答える。

「お前は屋上で倒れていたからわからなかっただろうが今、世界中が大変なことになっているんだ。」

「大変なこと?」

「何者かがこのハンターベースのマザーコンピューターをハッキングして、データを操り、世界中を混乱させているんだ。」

「なんだって!?一体誰がそんなことを!?シグマを倒してやっと掴んだひと時の平和を乱すなんて!!」

「どうやら敵はマザーコンピューターに記録されている過去の戦闘データを蘇らせているようだ。そして、エックス。お前が先ほどまで迷い込んでいた場所はマザーコンピューターの中・・・・つまり、過去のシグマの反乱時の記録媒体の中だったというわけさ。そして、そのデータの世界からお前を連れ戻してくれたのが・・・・・おい、ミディ。挨拶しろ。」

ゼロは自分の後ろでコンピューターを操作している少年型のレプリロイドに言う。

「はっ、はい!」

ミディと呼ばれたレプリロイドは慌ててエックスの方へ向き直る。

「初めまして!ミディです!」

「初めまして。」

「ミディは、世界中でもコンピューターにかけては爺が太鼓判を押すほど認めている超天才だ。今回の事件解決を手伝ってもらっている。」

エックスは、ミディのところへ行くと早速握手をする。

「よろしくお願いします!エックスさん!!」

「こちらこそよろしく。協力してこの事件を解決していこう。ちなみに俺のことは普通にエックスと呼んでくれても構わない。」

「は、はい!それじゃあ、エックス。早速、僕から説明させてもらうね。」

ミディは早速コンピューターを操作して説明を始める。

「過去のデータを修正するためには、マザーコンピューターの『コア』にあるデータを修復しなくちゃいけないんだ。ここがマザーコンピューターのコアだよ。」

ミディは参考として一つの画像を見せる。

「でも、コアに行く途中には『プロテクト』が掛けられているんだ。プロテクトを解かないとコアへは行けないからプロテクトを守っているイレギュラーのデータで誰かがデータ化してマザーコンピューターの中に入って倒さないといけないんだ。」

「・・・・つまり、俺がデータ化して奴らを倒して行けばいいんだな?」

「そうなります。」

「よし、早速準備を開始してくれ。」

「はい!」

「エックス、俺はこの混乱を利用して悪事を働いている奴らを片付けに行ってくる。いくら過去のデータとは言え、油断するな。」

「あぁ、わかっている。十分気を付けるよ。」

「それじゃあ、早速準備にかかるからそこのカプセルに入って。」

ミディの指示でエックスはコンピューターのすぐわきに設置されたカプセルに入る。

「あれ?マーティも行くの?」

「エックスが帰ってこれなくなったら嫌なんだもん。」

「エネルギー充電開始!」

ミディは、真剣な表情になり、素早く操作を完了させていく。

「セットアップ完了、データ化準備OK!!インストール開始!!」

ミディがボタンを押すと同時に二人の意識がマザーコンピューターへと転送されていく。





















気が付くと二人は雪山に立っていた。

「ここがデータの世界?」

「あぁ・・・・ここはペンギーゴが占拠していたエリアだ!っという事はここのペンギーゴを倒さない限りは先へは進めない。」

エックスは、マーティと共に周囲の敵を一掃しながら進んで行く。

『エックス・・・・・・エックス!』

その道中、エックスに呼びかける声が聞こえてきた。

「この声は!?」

エックスは、記憶を頼りに壁を飛び蹴りして隙間に乗り込むとかつてのようにカプセルがあった。エックスが前に立つとライトが姿を現す。

「ライト博士!?どうしてここに?」

『お前が心配になってここまで来たんじゃ。本来なら新たなアーマーを授けたかったんじゃがすまない。間に合わんかった。』

ライトは申し訳なさそうに言う。

『しかし、かつて使用したファーストアーマーのバージョンアップ版はどうにか仕上げられた。ここでは強化したフットパーツを授けよう。エアダッシュはできないがダッシュなしの移動でも早く動けるようになっておる。急な間に合わせですまんな。』

「いえ、気持ちだけでも十分です。ありがたく使わせていただきます。」

エックスはカプセルに入るとフットパーツが装着される。

『少し軽量化もしてみたんじゃがどうじゃ?』

「はい、前のものに比べると軽くなってます。」

『今回はこれまでとは違う世界での戦いじゃ。気をつけるんじゃぞ。』

「わかっています。」

『後、マーティ。君も一度カプセルに入ってくれんか?』

「えっ?」

ライトの言葉にマーティは驚く。

『エックスをいつも支えてもらっている君にも何かサポートできるものを作ろうと思ってな。そのために君のデータを採っておきたいのじゃ。』

「別にいいけど・・・・・」

マーティはカプセルの中に入る。
























ライトと別れてさらに奥地へと進むとかつてのようにペンギーゴが二人を待ち構えていた。

「ペンギーゴ・・・・・・」

『ギッ、ギッ・・・・・・・・・侵入者、排除。』

見た目は確かにペンギーゴだがかつての面影はなくただのロボットに見えた。エックスはペンギーゴが飛ばすショットガンアイスを避けながらバスターで攻撃していく。

『ギッ、ギッ!?』

「悪いけどいくらペンギーゴのデータを復元しても君は彼のようにはなれないよ。」

エックスは、バスターを最大までチャージするとマーティと一緒に発射し、ペンギーゴを破壊する。

『ギ・・・・・ギガッ・・・・・・・・!!』

「彼は確かに問題的なところはあった。でも・・・・・言いたいことはしっかり言う真面目な奴だったよ。」

同時に周囲の背景が崩壊し始め、ミディの姿が映し出される。

『お疲れ様。これで一つのプロテクトが解除されました。』

「後これを何回か繰り返して行けばいいのね?」

『はい!このまま引き続いてサポートするのでお二人ともよろしくお願いします!!』

ミディの映像が消えると次のゲートと思われるものが出現する。

「複数あるな・・・・・」

「二手に別れてやりましょう。そうした方が効率がいいわ。」

「わかった。危なくなったら連絡してくれ。すぐに駆け付けるから。」

「大丈夫、データにやられっぱなしだったら副隊長の名が泣くもの。」

エックスとマーティは二手に別れてプロテクトの解除を続行する。




























???

「・・・・・・・・まさかこうも簡単に過去のデータを突破してしまうとはね・・・・フフン。」

薄暗い部屋の中で一人の少年型レプリロイドがパネルを操作しながら不敵な笑みを浮かべる。

「・・・・・・でもこのままコンピューターのプロテクトが解かれてしまっては不味いな・・・・・・何か手を打たなくちゃ。」

「ケケケ!心配する必要ないさ!ここから奴らが動いているのを高みの見物でもしていようじゃないか!」

背後で待機していた二体のレプリロイドのうちの西洋甲冑を着込んだようなタイプの方が言う。

「・・・・・・油断するな、ギーメル。奴はそこらのハンターと格が違う。奴の力を侮ると痛い目に遭うぞ。」

少年型は、ギーメルと呼ばれたレプリロイドに対して忠告する。するとギーメルのすぐ脇で黙っていた大剣持ちのレプリロイドがゆっくりと顔を上げる。

「・・・・・俺様が行ってやる。必ずあの青いレプリロイドの首を刎ねてやるぜ。」

「ちょっ!?ザイン!ミーを差し置いて手柄を取るつもりか!?」

「・・・・そうだな、君に任せるとしよう。お喋りなギーメルだとしくじりそうだし。」

「ちょっ!?ムウ・・・・・・だったらミーは女の方を始末する!!恨みっこなしだぜ!!」

「フン。じゃあ、テクノ。俺たちをそれぞれのエリアにデータ化させて転送してくれ。闇から狩る『シャドウハンター』って言うもんを教えてやるぜ。」

「いいよ。」

ギーメルとザインは、コンピューターのわきに設置されているカプセルに入り、テクノと呼ばれた少年型が準備を始める。

「精々足手纏いにはならないでくれよ。」

テクノは二人のデータをマザーコンピューターに向けて転送した。
 
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