ドリトル先生の競馬
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第六幕その二
「さて、何ラーメンかしら」
「このお店のラーメンは醤油ラーメンだよ」
先生は皆に答えました。
「そちらだよ」
「そっちなのね」
「このお店のラーメンは」
「じゃあカレーの後はね」
「醤油ラーメンを食べるのね」
「そうしようね、しかし海の家にいると」
こうも言った先生でした。
「どうしても味が濃いね」
「そうそう、海の家のお料理ってね」
「味が濃いね」
「他のお店に比べて」
「しかも味が濃いお料理が多いし」
「味付け自体もね」
「海にいると」
それならというのです。
「日光を浴びて汗をかくししかも海で泳いでね」
「潮がお口の中に入ったり」
「そうなるからね」
「どうしても味が濃くなる」
「そうなるんだね」
「そうだね、僕も海にいたら」
先生にしてもというのです。
「泳がないにしてもね」
「それでもだよね」
「身体が濃い味を求めて」
「それでだね」
「そうしたものを食べたくなるね」
「そうなるんだよ」
実際にというのです。
「それで食べているんだ」
「今はカレーをね」
「シーフードカレー食べてるね」
見れば大盛のカレーです、そのカレーを食べています。
「そしてだね」
「そのうえでだね」
「後はラーメンを食べて」
「そしてだね」
「そのうえで」
「デザートもかな」
「うん、今日のデザートは」
先生はお店の壁のお品書きを見て皆に言いました。
「アイスクリームがいいかな」
「昨日かき氷食べたしね」
「今日はこちらね」
「日本の夏の海はこちらも売ってるし」
「だからだね」
「うん、アイスを買って」
そうしてというのです。
「食べようか」
「いいね」
「じゃあデザートはアイスだね」
「カレーもラーメンも食べて」
「そのうえで」
「そちらも食べるよ」
アイスクリームもというのです。
「そうするよ」
「それじゃあね」
「アイスも食べましょう」
「それでアイスを食べて」
「そのうえでね」
「次は海に出る?」
「そうして食べる?」
「それじゃあね」
皆でお話してでした、そうして。
カレーライスを食べてそれからです、醤油ラーメンも食べてでした。それからアイスも食べて砂浜に出てです。
皆で一緒に海を見ますが。
動物の皆はビーチパラソルの下に安楽椅子を出してその上に寝てくつろいでいる先生にこう言いました。
「やっぱり泳がないね」
「水着にもならないし」
「先生はそうだね」
「やっぱりスポーツとは無縁ね」
「海の楽しみ方も」
「うん、泳ぐとかね」
とてもというのです。
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