ドリトル先生の競馬
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第四幕その九
「あれは素晴らしい発明だよ」
「日本人の発明の中でも」
「かなりのものよね」
「先生曰くインスタントラーメンと並ぶ」
「そこまでのものよね」
「うん、あれだけ素晴らしいものは」
本当にというのです。
「滅多にないよ。インスタントラーメンにしても」
「あれもね」
「インスタントラーメンもだね」
「素晴らしい発明だね」
「手軽に食べられて」
「保存もきいて」
「しかも美味しいしね」
先生はサンドイッチを食べつつ皆にお話しました。
「あんないいものはないよ」
「お酒にも合うし」
「先生寒い時はよくインスタントラーメン肴にしてるわね」
「来日してからね」
「そうもしてるね」
「ビールとか発泡酒とか日本でよく売っている炭酸系のお酒とかとね」
そうしたものと、というのです。
「合うからね」
「それでよね」
「インスタントラーメンも食べて」
「肴にして飲んでいる」
「そうなのね」
「そうだよ、本当にね」
実際にというのです。
「あれはいいものだよ」
「全くだね」
「侮れない食べものだよ」
「インスタントコーヒーもそうだけれど」
「インスタントラーメンもね」
「戦後日本の偉大な発明品の一つで」
どちらもというのです。
「あれでどれだけ沢山の人が助けられたか」
「もうインスタントコーヒーがあれば代用コーヒーもいらない?」
「若しかすると本物のコーヒーより美味しいし」
「そう考えたらね」
「代用コーヒーもいらない」
「そうかも知れないね」
「そうだね、代用コーヒーは冷やせば日本人が好きになりそうでも」
麦茶と同じ味だからです。
「それでもね」
「若しインスタントコーヒーの方が美味しいなら」
「それならだね」
「代用コーヒーよりも飲まれる様になる」
「そうなるかも知れないんだね」
「そうかもね、ちなみに代用コーヒーは蒲公英等から造るから」
先生は代用コーヒーの造り方もお話しました。
「身体にはいいよ」
「あっ、蒲公英ならね」
「蒲公英って実は食べられるし」
「寒い場所だとビタミンの供給源だし」
「いいんだよね」
「味はドイツ人好みでないけれど」
それでもというのです。
「健康にはいいんだよ」
「そうなのね」
「味はあちらの人達には好まれなくても」
「身体にはいいのね」
「そちらは」
「そうだよ、じゃあ今はね」
先生は紅茶のお代わりをしました、カップにティ―パックを入れてそこにお湯を注ぎ込んでからです。
お砂糖とミルクを入れます、そうしてミルクティーを飲みつつ言うのでした。
「ミルクティーを飲もうね」
「今はね」
「そうするのね」
「じゃあ故郷の味を楽しんで」
「それからだね」
「また論文を書くよ」
こう言ってです、先生は実際にティータイムの後は論文を書きました。
そして夕方にお家に帰ってです、トミーに晩ご飯の時に尋ねられました。
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