ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)
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バーニン・ナウマンダー
前書き
VAVAのターン。
工場地帯
エックスがアルマージを撃破してハンターベースに帰還している頃、シグマに加担したハンターによって占拠された工場地帯の一角で大爆発が起きた。
このエリアを占拠しているのは元第4陸上部隊隊長であるナウマンゾウ型レプリロイドのバーニン・ナウマンダー。
動きは鈍重ではあるもののその圧倒的な火力を武器にかつて配属されていた中東では“灼熱のオイルタンク”という呼び名で敵に恐れられていた。
彼は、「自分の実力を今まで以上に試す機会」と考え、シグマの反乱に参加し、たった一人でこの工場地帯を占拠した。部下たちがついて行かなかったのは、「自分より力の劣る相手は徹底的に潰す」という残虐な面で嫌われていたからである。
そんな工場地帯でナウマンダーは、一体のレプリロイドと対峙していた。
「VAVA!てめえ、何のつもりだ!!俺様が占拠したエリアで暴れやがって!正義の味方ごっこは他所でやるんだな!!」
対峙している相手はVAVAだった。VAVAは、部屋の外でライドアーマーを待機させて単騎でこのエリアに乗り込んできていたのだ。
「正義?ふん、随分とくだらないことを言うようになったもんだなナウマンダー。」
「何ぃ!?」
VAVAの言葉にナウマンダーは怒りを覚える。
「てめえは、戦えれば何でもいいんだろう?なら、かかって来いよ。俺が直々に遊んでやる・・・・・」
「ははっ!いきがるなよ!今から俺様に喧嘩を売ったことを後悔させてやる!!」
彼は飛び跳ねてVAVAを押し潰そうとする。
ハンターベース
「ケイン博士!エックスがハンターベースに帰還しました!」
「うむ。」
オペレーターの声を聴いてケインは、入り口の方へと向かう。案の定、エックスはボロボロ・・・・・特に右腕の方はかなり損傷がひどい状態で戻ってきていた。
「ケイン博士、ただいま戻りました。」
「ずいぶん派手にやったようじゃのう・・・・」
ケインは、エックスの右腕を見る。この状態ではバスターも満足に撃つことはできまい。
「早速なのですがすぐに修理をお願いします。まだ各地でイレギュラーの暴動が続いているので・・・・・」
「やれやれ、こんなにボロボロになっては直すのも大変じゃ。少しは人の苦労を知れ。」
「・・・・すみません。」
「・・・・フッ。まあ、よい。直ぐに修理をしてやるぞい。さあ、さっさとメディカルルームに行くぞ!」
ケインは、ニコッとするとエックスの肩を叩きながら連れて行く。
作業台に寝かせるなり彼は早速エックスのバスターから修理を始める。
「無理して撃ったのう・・・・・あちこちの配線が焼き切れておる。」
ケインは、新しいパーツに取り換えながら壊れてしまったパーツをエックスの前に置く。
「ケイン博士、どうなんです?直るんですか?」
「部品を交換すればまた撃てるようになる。じゃが、エックス。特殊武器とチャージショットを並行して撃つと今度はこの程度ではすまんかもしれんぞ?」
「そんなにひどかったんですか?」
「あったりまえじゃ。この破損具合からして最悪な場合腕のパーツ丸ごと取り換えるだけでは済まなくなるぞ。」
「・・・・・・」
ケインの言葉にエックスは思わずゾッとした。
「じゃから絶対に特殊武器をチャージして撃ってはならんぞ?今度やったら本当に腕が吹き飛んでしまうからな。」
「は、はい・・・・・・・それと博士。マンドリラーの件なのですが・・・・・・」
エックスは、顔を上げながらケインに聞く。
「一応上層部には彼の弁護をしておいた。じゃが、これほどの規模での反乱でシティの発電所を占拠した罪は重い。運が良くてハンターランクの降格処分、悪ければ・・・・・・・・」
「お願いします。マンドリラーは、反乱には加わりましたが普段はいい奴なんです。きっと・・・・・」
「わかったわかった。儂もできる限りのことはするつもりじゃ。だから、少し大人しく寝ておれ。いつまで経っても直らんぞ!」
「はい。」
エックスはそう言うとスリープモードに切り替え、深い眠りに落ちた。
工場地帯
「オラ!」
「ぐうぅ!?」
VAVAは、肩のキャノン砲でナウマンダーの足を破壊する。
「フン、弱いな。これでよく隊長なんてもんを務められたもんだな。あんまりにも動きが遅くて欠伸が出ちまうぜ。」
「ほ、ほざけ!!」
ナウマンダーは、VAVAに向かってファイアーウェーブを放つがVAVAは難なく避けてナウマンダーの腹部を撃ち抜く。
「がっ・・・・・・・・・」
「あばよ、ナウマンダー。恨むんならそのデカすぎた自分のボディを恨むんだな。」
VAVAは、とどめとして腕の搭載されているバルカンでナウマンダーの頭部を粉砕する。
「これで特A級か・・・・・・情けねえな。」
VAVAは、そう言うと工場の奥から必要な部品をコンテナに積み込み、ライドアーマーで運び出す。
「これだけありゃ十分だ。これでアーマーと武装の改造ができるってもんだぜ。」
VAVAは、ライドアーマーに乗り込み、壁を突き破って離脱していった。
「クッククク・・・・・・待ってろよ、エックス。本当に優れたレプリロイドが貴様ではなく俺だと証明される時をな・・・・・・」
「・・・・・一体どうなっているんだ?」
VAVAが去ってからしばらく経ち、修理を終えたエックスはナウマンダーを討つべく工場地帯に来ていた。しかし、施設の大半が破壊され、討伐対象であったナウマンダーは腹部を貫かれた上に、頭部が完全に破壊されていた。
「ナウマンダーがこうまで破壊されているなんて・・・・・・」
エックスは、破壊されたナウマンダーの残骸を見ながらDNAデータを取る。既に破壊されている以上、他のエリアに向かわなくてはならない。
「ん?」
引き上げようとしたとき、エックスはまた例の奇妙な感覚がした。
「あの上か。」
エックスは壁を飛び蹴りして登ってみるとそこには例のカプセルがあった。
「・・・・・・・また、変な技を教えるとかでなければいいけど・・・・・」
エックスが不安に思う中、カプセルが開き例の老人が姿を現す。
(今度は流石に普通か。)
『このカプセルにはアームパーツを遺しておいた・・・・・・カプセルに入り、これを腕に装着すれば・・・・お前のチャージショットは強化され、より強力なスパイラルチャージショットを撃てるようになる。更に、バスターへの負担が軽減され特殊武器のチャージを撃てるようになる。』
「本当ですか!?」
ライトの言葉を聞いてエックスは思わず叫ぶ。
ケインの忠告で今後の特殊武器に関してどうしようかと考えていた矢先にこれなのだから致し方がないが。
『危険な力じゃが・・・お前が正しい心を持ち続ければきっと・・・・・』
「あっ、そうだ。博士。」
『ん?』
「あのかめはめ波・・・・・・結局撃てませんでしたよ?あれって修行をしろということですか?」
『なにぃ!?ワシは「波動拳」を教えたつもりじゃったんだが・・・・・・・』
「ハドウケン?界王拳とか太陽拳の間違いでは?」
『・・・・・・・・エックスよ。お前は「ストリートファイター」というものを知っておるか?』
仕方なくライトは、エックスに波動拳についての説明をするのであった。
しかし、勢いで伝授したせいなのか、やはりその後も波動拳は撃てなかったそうな。
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