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レーヴァティン

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第百五十四話 都市国家同盟その九

「戦っていくぜ」
「それでは」
「まずは神聖部隊だよ」
 彼等をとだ、こう言って実際にだった。
 久志は自分達に向かってくる六百名程の部隊見るからにかなり精強な者達ばかりが向かって来るのを見てだった。
 そのうえで彼等をに銃撃や砲撃、術による攻撃を浴びせた。精鋭だけあって体力はあり術や銃で反撃もしてくるが。
 久志は彼等に攻撃を集中させた、そうしてまずはだった。
 神聖部隊を全員倒した、流石に二十万を超える大軍の攻撃が相手では六百程の軍勢では相手にならなかった。
 その彼等を倒してからだ、久志はあらためて言った。
「よし、じゃあな」
「次はだな」
「敵の主力と戦うな」
 こう正に答えた。
「そうするな」
「そうだな、神聖部隊は倒した」
「それならな」
「次は敵の主力だ」
「このまま囲んでな」
「そうしてだな」
「攻撃仕掛けてな」
「殲滅するか」
「ああ、数はこっちの方が多い」
 実にというのだ。
「だからな」
「その数を活かすか」
「ああ、それでな」
「勝つな」
「そうする」
「ではな」
「戦うな、しかしな」
 ここで久志はテーベ軍をあらためて見た、そしてその陣形を隅から隅まで見てからそうして正にこうも言った。
「敵は方陣か」
「槍兵と銃兵を合わせたな」
「縦は三列、横は三十列程の方陣だ」
 槍兵の方陣も銃兵の方陣もというのだ。
「そうなっているな」
「そうだな、都市国家群の軍は方陣だ」
「それで戦う連中だな」
「方陣は前からの攻撃には強いが」 
 それはというのだ。
「横や後ろからの攻撃には弱い」
「特に囲むとな」
「弱い、だからな」
 それでというのだ。
「囲んで正解だ」
「そうだな、じゃあな」
「これからだな」
「殲滅するぞ」
「そうするか」
 久志は正の言葉に頷いた、そしてだった。
 久志は帝国軍を動かしそうしてテーベ軍を包囲してから殲滅戦にかかった、だがここで彼は攻撃する前にあえて彼等に言った。
「おい、降るならな」
「降れ?」
「降れというのか」
「我等に降れというのか」
「ああ、そうしたら命は取らないからな」 
 こう言うのだった。
「だから降れ、街もな」
「テーベもか」
「我等の国もか」
「手出ししないからな」 
 こう言うのだった。 
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