IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光
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シャルロットの住まい探し 人里編
シャルロットと閃輝は漸く、人里の入り口の到着しシャルロットは
ISを解除し、人里をマジマジと見つめた
「ここが人里なの?」
「そうだ、外界とは随分違うだろうが、慣れてくれ」
閃輝は先に人里に入って、それに続いてシャルロットも人里の中に入った。
人里の中は中々賑やかで、人達が盛んに買い物や取引を行い家族と思われる親子は仲良しそうに、甘味所で餡蜜を食べている。
「結構賑やかなんだね」
「ああ、人里は基本的に賑やかだ。さあこっちだ」
シャルロットは閃輝に導かれて、里の中を進んでいく。そして、ある建物が見えてきた、その建物からは子供達の楽しげな声が聞こえている、閃輝は扉の前に立ち、扉を4回ノックした。少しすると扉が開いて、一人の女性が顔を出した。
紺色の服を着て胸元には、赤いリボンがついており、白い髪の上にはちょこんと小さな帽子を被っている中々背が高い女性。
「おお、閃輝か。久しぶりだな、今日は仕事をしてくれるのか?」
「ちょいと違いますね、今日は教師候補を連れてきました」
そう言って閃輝は、横に退いて後ろに居るシャルロットが慧音に見えるようにした
「紹介しますよ、俺の友人で新しい幻想郷の友人、シャルロット・デュノアです」
「シャ、シャルロット・デュノアです!宜しくお願いします!」
シャルロットは緊張しているか大きな声を上げて挨拶をした
慧音は笑って、シャルロットの手をとって握手をした。
「私は上白沢 慧音だ、寺子屋で先生をしている。そうか君か、閃輝が言っていた新しい住人で新しく教師になってくれるというシャルロットか」
慧音は同僚が増えるのが嬉しそうで、笑いながらシャルロットに話しかけた。シャルロットはそれに好感を覚えてのか、笑顔になった
「では入ってくれ、丁度授業をしている所だ」
慧音は閃輝とシャルロットを寺子屋に招き入れて、廊下を歩いて教室に案内する。
「今は里の子供達ではなく、妖精達に授業をしていたのだよ」
慧音の言葉に、シャルロットは笑みを浮かべた
「妖精!?」
「って事は、チルノや大ちゃんにルーミア達ですか?」
シャルロットは念願の妖精に会える事が嬉しいのか、目を輝かせて閃輝は誰が授業を受けているのか、目星が着いている様だ。
「そうだ、まずは紹介からだな」
教室に着くと、3人の少女が席に着いていた
髪は薄めの水色で、ふわふわのウェーヴがかかった、セミショートヘアーで背中には氷の結晶に似た羽を持っており、頭には青い大きなリボンを付けている。
服装は白のシャツの上に青いワンピースを着ていて、首元には赤いリボンが巻いている
氷の妖精 チルノ
明るい緑色の髪で、若干長めのポニーテールに纏めておりチルノより若干濃い青い色のドレスのように長い服を白いブラウスの上に着て
首元には黄色のリボンが巻いている。背中にはまるで蝶のような、淵が黄色く羽は白い羽に、目が行く 大妖精
髪は明るい金色で、ふわふらとして柔らかな印象を受ける白いシャツの上には、黒いワンピースを着ており一番目を引くのは、頭の上につけている大きな赤いリボン。
暗闇に潜む妖怪 ルーミア
「あれ?慧音先生?そちらの女の人は誰ですか?」
「あ~!閃輝~!!あたいと遊べ~!!」
「誰なのか~?」
大妖精とルーミアは、シャルロットに興味を閉めてしているようだが、チルノはシャルロットなどに目もくれずに閃輝に飛び掛るように一直線に向かっていくが
「チルノ」
閃輝に触れようかと言う所で、慧音ががしっとチルノを掴んだ
「・・・指導!」
「げぇ!!はぅぁ!!」
チルノは不味いと思ったが、既に遅く、慧音の頭突きがチルノに炸裂し
チルノは目を回し、床にぽてっと落ちた。
「あ~!君大丈夫!?」
シャルロットは慌ててチルノを抱き起こして、持っていたタオルを水筒の中に入っていた水で濡らして、顔に当てる。
「大丈夫だ、チルノ達妖精は、それほどやわじゃないさ」
「で、でもぉ・・・」
そう言われるシャルロットだが、現にチルノは目を回して倒れているそんなチルノに大妖精にルーミアが近づいた。
「今日これで何回目なんだろう・・・」
「たぶん7回目なのか~」
大妖精とルーミアが言う限り、チルノは現時点で7回も頭突きを食らっているらしい
大妖精とルーミアは閃輝に気が付いたのか声を上げた。
「あ!閃輝さnじゃなくて霧雨先生!こんにちわ」
「閃輝、こんにちわなのか~」
「こんにちわ、大ちゃんにルーミア。それに今は先生として来てる訳じゃないから普段通りで良いぞ」
閃輝は大妖精こと大ちゃんとルーミアに挨拶した。そして何故かルーミアは壁に凭れ掛っている閃輝に寄り添っている。
「何だルーミア?」
「何でもないのだ~」
そう言って自分の席に戻るルーミア、大ちゃんは未だに目を回している
チルノの看病をしている。
「それで閃輝さん、その人は?」
大ちゃんは改めて閃輝に尋ねた
「ああ、こいつはシャルロット・デュノア、新しい先生だ」
「こんにちわ、気軽にシャルロットって呼んでね」
シャルロットが二人に挨拶すると、大ちゃんとルーミアは笑顔で返してきた
「私は大妖精と言います、皆からは大ちゃんと呼ばれてます」
「ルーミアなのだ~」
二人もシャルロットに挨拶をして、早速仲良さそうに話し始めた
そんな様子を見た慧音と閃輝は、自然に笑顔が毀れた。
「どうやら仲良く慣れようだな」
「そうですね、でも授業は良いんですか?」
閃輝は思った疑問を慧音にぶつけてみた、慧音は軽く笑ってから口を開いた。
「今日ぐらいはいいだろう、それで彼女は人里で暮らす事で良いのか?」
「ええ、紅魔館にも行きましたが、此方の方が良いとレミリアが言ってました」
「そうか、では丁度空き家が空いているから其方に住んでもらう事にしよう」
シャルロットの住まいとなる家は、丁度空いていた空き家となった彼女の知らない間に話は進んでいたが、別に困りはしないだろう。
閃輝が窓から外を見ると、既に空はオレンジ色に染まって夕暮れとなっていた
「おっと、それそれ行かないと」
「?何処かへ行くのか?」
「ええ、咲夜さんと待ち合わせしてるんで、じゃシャルロットの事、お願いします!」
そう言って閃輝は、一礼をし寺子屋を出て、空を翔るように飛んで行った
そんな閃輝を見送った慧音は、シャルロットに話しかけた。
「兎も角、これからは同じ同僚となる訳だ。宜しく頼むぞ。外界でも色々とあるそうだな?その際は其方を優先してくれて構わないぞ」
「あ、有り難う御座います!これから宜しくお願いします!」
そう言ってシャルロットは慧音が出していた手を握り返した
シャルロット・デュノアは、この日より、人里の寺子屋の先生兼IS学園学生となった
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