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レーヴァティン

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第百五十二話 ロードス島の攻防その八

「私はです」
「団長も他の騎士団員もか」
「迎え入れていくべきとです」
「そうだな、じゃあな」
「復活させて」
「話をするな」
 その騎士団長と、というのだ。
「是非共」
「そのうえで」
「こっちについてもらうな」
「そうしてですね」
「活躍してもらうな、本当に強い敵はな」
「味方になればですね」
「有り難いからな、じゃあそういうことでな」
 久志は笑顔で話した。
「ロードス騎士団も俺達の戦力にしていくな」
「いいことだね、じゃあ戦後処理をして」 
 淳二が久志に言ってきた。
「それが終わったら」
「いよいよ諸都市国家群だな」
「そことの戦いだね」
「アテネ、テーベ、スパルタとな」
「そうそう、今アテネとテーベは同盟を結んでるけれど」
 淳二は敵の情勢を話してきた。
「けれどね」
「スパルタはか」
「この二都市国家の勢力と敵対していて」
「同盟を結ぶ気配はないんだな」
「全くね、だからね」
 こう久志に言った。
「これからあっちに行って」
「戦になるとか」
「アテネ、テーベの同盟とね」
「スパルタが敵か」
「そうなるよ、それでどちらの勢力も」
 淳二はさらに話した。
「あまりね」
「兵力は多くないか」
「男の人、市民から兵を集めて」
「もう戦える奴はだな」
「それこそ十五歳からね」
 その年齢の者からというのだ。
「七十歳までね」
「文字通りの総動員だな」
「ちょっと戦えるなら女の人まで動員して」
 その様にして、というのだ。
「集めてるらしいけれど」
「それでもか」
「帝国より兵の数は少ないよ」
「アテネ、テーベの同盟もスパルタもか」
「うん、どちらも精々戦える兵の数は二万だよ」
「そんなものか」
「同盟を結んでる都市国家は離反が続いて」
 つまりこの三つの都市国家の勢力圏だった他の都市国家達はというのだ。
「こっちにどんどんついていて」
「やっぱりビザンチウム陥落が大きいか」
「あれを見て絶対に勝てないと見て」 
 それでというのだ。
「アテネもテーベもスパルタもね」
「同盟都市が離反していってるか」
「そうなっていて」
「実質俺達と敵対する街はか」
「もうこの三つだけだよ」 
 そうした状況になっているというのだ。
「それで三つの都市は人口は二十万」
「そこから戦える兵はか」
「総動員してもね」
「二十万か」
「市民の数がそれ位だから、まあスパルタはね」
 淳二はこの街のことを特に話した。
「国民皆兵で」
「市民は全部軍にいるよな」
「そうしたお国柄だから」
「兵の数も多いんだな」
「そうだよ、けれどそれでもね」
「俺達より数は少ないんだな」
「とんでもなく強くて絶対に逃げない兵だけれど」
 それでもというのだ。 
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