仮面ライダージオウ 眩い世界
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第十八章
「本来の世界に戻った筈だ」
「そうなんだね」
「仮面ライダーエターナルもな」
彼もというのだ。
「あいつはもう眠った」
「スウォルツに無理に駆り出されたけれど」
「他のライダー達と同じくな」
「G4とかいたね」
「あいつもそうだったが」
それでもというのだ。
「今は眠っている筈だ」
「それはいいことだね」
「そしてクイズやキカイもだ」
彼等もというのだ。
「今はだ」
「別の世界で幸せに過ごしているんだ」
「その筈だ」
「まあ幸せに過ごしてるのなら」
それならとだ、常磐は明光院のその言葉に頷いた。そうして微笑みつつそのうえで言うのだった。
「いいよ」
「ここにいなくてもか」
「無理に戦うこともないしね」
だからだというのだ。
「俺はいいよ」
「そう言うんだな」
「そして考えているよ」
言うだけでなくというのだ。
「俺は」
「成程な」
「じゃあこの顔触れでいこうね」
常磐はこの場にいる一同にあらためて述べた。
「凄い戦いになるけれど」
「それでもだな」
「皆で戦っていこうね」
こうも言うのだった。
「これから」
「スウォルツの後ろにいる奴はわかってるしな」
猿渡はクッキーを食べてミルクティ―を飲みつつ言った。
「スサノオだってな」
「あいつは相変わらずですよね」
赤羽はチーズケーキを食べながら言った。
「本当に」
「退屈凌ぎでも俺達に喧嘩売ってきて」
青羽も苺ケーキを食べながら言う。
「それで楽しむってんだからな」
「それで今回もだからな」
黄羽はチョコレートケーキを食ながら言うのだった。
「いい加減にしろって思うよな」
「ああ、けれど喧嘩売ってきたからな」
猿渡は三人にあらためて話した。
「やるしかないな」
「ですね、俺達も」
「売られた喧嘩ですし」
「買ってやりましょう」
「そうしてやるか、まあこの顔触れだとな」
それならとだ、猿渡はクッキーを食べつつ笑顔で述べた。
「勝てるな」
「負ける可能性はない」
全くとだ、氷室はザッハトルテを食べつつ言った。
「もっと言えば俺の特注のデコレーションケーキがあれば完璧だった」
「あったら最悪になってましたね」
「勝ってもそうなってましたよ」
ウールとオーラはまた氷室に突っ込みを入れた。
「その時は」
「そんなケーキあったら」
「俺の顔がそんなに駄目か」
「ケーキに入れるには」
「大人の男の人のお顔は」
そこが問題だというのだ。
「どうしても」
「それが駄目なんですよ」
「残念だな、しかしだ」
それでもとだ、氷室はめげずに言葉を返した。
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