魔転語(魔王転職物語)
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7話~レイナ・ペングラム~
第7話~レイナ・ペングラム~
「大丈夫?怪我はない?」
俺の目の前には、金髪のポニーテールの美少女が現れた。
美少女を見た瞬間、俺はすぐに気づく
この美少女こそ、新たなる勇者レイナ・ペングラムだと、気づく。
「どうも。まぁ、助けてくれてありがとう。怪我とかもしてないから大丈夫だ」
「そう。よかった」
これが、アレクセイの娘か、親父に似てとてつもない魔力を感じる。
勇者の魔力を
「ところで、貴方。ここで何してるの?」
「クエストでリザードトカゲの討伐クエストのためにここに来たんだ」
「そうなんだ。一人で?」
「いや、仲間と来たんだがそこのリザードクイーンに追いかけられてるときはぐれてしまって」
俺は、ここに居る理由を教える
ていうか、なんでここに勇者が居るんだ?
「あんたはなんでここに?」
俺はレイナに質問する
「私は、町の人がこの下水道でリザードクイーンを見たという。情報を教えてもらって来たの。町の人達が怖がっていたから」
人助けか……勇者だから、人が困っているのは見過ごせないって感じか?
「そうなのか」
「クエスト邪魔しちゃってごめんね?」
「いいよ。助けられたのは事実だしな。」
勇者特有の困っている人は誰でも助ける感じか
「そういえば、自己紹介がまだだった。私はレイナ」
レイナは自己紹介をする。
「知ってるよ。新たなる勇者レイナ・ペングラムだろ?親父のこともな」
「パパを知ってるの?」
なんだろう。この娘、のほほんとしてるというか、気が抜けてるというか、ちょっとやりずらい。
ペングラム家は個性豊か過ぎないか?
アレクセイもリンファもそして、レイナ・ペングラムも
「あぁ。知ってるよ。俺はマオ・テンペスト 、元魔王だからな」
俺は、自分自身の招待をレイナに教える。
どのみち、知られることだ。
遅かれ早かれバレることだしな。
「魔王、マオ・テンペスト……」
「あぁ。元魔王な。今は人間になっちまったが」
すると、レイナは
「可哀想に恐怖で、頭がおかしくなっちゃったんだね。よしよし、怖くない、怖くないよ」
俺に抱きつき、無理やり俺の顔を胸に埋めさせ、よしよしと頭を撫でる。
「ふがっ!や、柔らか」
おいおい、マジかよ。天然なのか、それとも今まですぐに信じてきた、アレクセイとリンファが頭がおかしいのか?
「怖くないよ」
さらに、胸を押しつける。
デカイ、この娘デカイぞ!
それに、柔らかくていい匂いが、する!
あぁ……俺のオスの本能。
ムスコが反応して
いや、ダメだ。俺は、既婚者だ。愛する嫁が……
俺の頭に嫁の顔がちらつくと
身体が悪寒が走り寒気がして震えてくる。
「震えてる。やっぱり怖かったんだね。大丈夫、大丈夫だからと」
レイナは両腕の力を強め、俺をさらに押しつける。
「ま、待て。く、苦しい息が…………」
この娘、本当は俺を魔王だと見抜いてここで殺ろうしてるのではないか?
あぁ…意識が飛んでいく。
「あれ?気絶している?」
その後、俺が目を覚ますとギルドのベッドの上だった。
一方、その頃マオとはぐれたシャルルは、
「ウォーターショット!ふう、これでだいたい片づきましたな。」
マオと、はぐれたあとシャルルは、一人でリザードトカゲを討伐しながらマオを探していた。
「マオ様ー!マオ様ー!どこですかー!」
マオを、探して下水道をさ迷うのだった。
その後、ギルドの者が来てマオがギルドに、居ると知りギルドに、戻るのだった。
魔王城~王妃の部屋~
「そろそろ、退屈だ」
ルシファー・テンペスト
マオ・テンペストの嫁であり、マオが、恐れる人物である。
今は、マオの嫁ということで、現在の魔王である。サタンの命令で監禁の身である。
「マオはまだ、見つからないのか?」
ルシファーは、見張りの兵士に声をかける。
『すみません。ルシファー様、マオ・テンペストはまだ見つかっておりません』
兵士は告げる。
「使えないやつらだ。もういい、自分で探す」
『え?ルシファー様?』
「ファルファールサンダーボルト!」
ルシファーは、監禁されている。部屋を魔法で破壊する。
「我が可愛い下僕よ、今、会いに行く」
ルシファーは、黒き翼を生やし空高く飛び立ち。
夫、マオ・テンペストを探しにいくのだった。
『サタン様に報告だ!めんどく下がりのルシファー様がついに、動き出したと!』
兵士達は魔王サタンの元へ走り出すのだった。
「待っているがいい…我が下僕、愛するマオ」
ルシファー・テンペスト
今、ここに動き出すのだった。
そして、まだマオは知らない。
自分の身に災厄が迫っていることを。
次回第8話~パーティー~
後書き
次回第8話~パーティー~
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