緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
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Ⅰ La bambina da I'ARIA…
第008弾 朝が来ようが変わらぬものもある
前書き
パトラ 「皆の衆、おはこんばんちはなのぢゃ!『砂礫の魔女』、パトラであるぞ!」
カツェ 「えっと・・・どうも。『厄水の魔女』、カツェ=グラッセです」
パトラ 「なんじゃ?カツェ、今日は具合でも悪いのかのう?」
カツェ 「どういう意味?」
パトラ 「何時もとキャラが違うのぢゃ」
カツェ 「(´Д`)ハァ…。そんなの当たり前でしょう?粗相したら葵にボコられるし」
パトラ 「え゛っ・・・・?」
カツェ 「紛れもない事実だから。最悪・・・・・」
パトラ 「『最悪』・・・・?」
カツェ 「死ぬ半歩手前か・・・死ぬでしょうね」
パトラ 「ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!覇王とて死ぬのは嫌なのぢゃ!」
カツェ 「泣き叫ばないの。真面目にやれば回避できる話でしょう?」
パトラ 「えぐっ・・・ひぐっ・・・くすん・・・そ、そうじゃな・・・」
カツェ 「(これじゃあどちらが歳上なんだか・・・・)」
パトラ 「何か・・・・言ったのかのぉ・・・(まだ泣き止んでない」
カツェ 「(・・・鋭いなぁ。)いいや、何でもない。それよりも」
パトラ 「何ぢゃ・・・?」(泣き止んでない)
カツェ 「タイトルコールの時間」(直後、パトラの口にチュッパチャップス突っ込む)
パトラ 「そ、そうぢゃな~(*´∀`*)」(泣き止んだ。そして途端に笑顔)
カツェ 「(何この覇王。チョロすぎる・・・・)」(呆れ)
パトラ 「『第008弾』」
カツェ 「『朝が来ようが変わらないものもある』」
2人 「「どうぞ!!」」
最早どちらが年上か解らないまえがき⑨ 完
「バカキンジ!ほら起きる!」
「はにふんだこの!」
「朝ごはん!出しなさいよ!」
「し・・・る・・・・・か!」
「お腹が空くじゃない!」
「空かせこのバカ!」
「バカ――――ですって!?キンジの分際で!」
寮の自室の隣の部屋からアリアとキンジの仲良さそうな喧騒の声が響き、私は目を覚ます。
窓の方を見ると、窓から陽射しが差し込んでいた。
もう朝か・・・・。
えっと、時間は6:30。
えっと、確か作業が終わって寝たのが3:30位だったっけ。
だから・・・・うわ、3時間くらいしか寝てないのか。
道理で頭が働かないし寝不足な感じがするわけだ。
つか、五月蝿いな。
ゴメンさっきの前言撤回。今目覚めたわ。
低血圧設定行方不明なくらいにね。
つーか、朝っぱらからそんなに叫ぶなし。
こっちは深夜まで作業があったんだしさぁ・・・・・。
もう頭にガンガン響いて仕方がない。
もうちょっと、此方に気を使って欲しいものだ。
そうだ。ちょいと文句でも言ってこよう。うん。
文句を言ったって赦されるだろーし。
そう思った速攻で私はキンジの部屋(アリアも同じ部屋)へ向かった。
「(-_-)゜zzz…{[(-_-)(-_-)]}zzz_-)(-」
花梨はというと寝不足な私を差し置いて絶賛熟睡中であった。
なんか不公平な感じの感情を抱いたのは間違いではないであろう。
憂さ晴らししても良いよねぇ?ねぇ?
ま、そんなことはさておき・・・・・キンジの部屋の前に到着した。
キンジの部屋からは
「お腹が減った!へったへったへったへったへったあああ!!!」
アリアの大絶叫が聞こえる。
お前はガキの類か?あぁ・・・ゴメン。(身長含め)ガキだったわ(笑)
とは言えど。
(´Д`)ハァ… 全く・・・・・
「朝っぱらから五月蝿い!近所迷惑でしょうが!」
私はドアを開けてキンジに叫びつつ襲いかかるアリアを注意する。
「何よ?今このバカキンジに文句を言ってるんだから・・・・・って、げぇ!?凪優!?」
「だからなんなのその反応。・・・・まぁいいや。アリア、朝ご飯なら今から用意するから食べるなら早くダイニングに来なさい」
「あ、うん。わかったわ・・・」
「それと、キンジも食べるなら早く来てよね。アンタは昨日、自転車破壊されちゃったんだし、バス通でしょ?58分のバスに間に合わなくなるよ?」
「あ、ああ・・・・。わかった」
言う事を言って私はキンジの部屋を後にしてキッチンに向かう。
ああ、良かった。昨日、白雪に料理作って貰って正解だわ。
あれを温めて、何か汁物作れば朝食は大丈夫だろう。
あとは昼用のお弁当ね。あれも小分けしておいた分を詰めれば大丈夫よね。
そう考えつつも冷蔵庫から汁物・・・・すまし汁の材料を取り出し調理に取り掛かった。
「「御馳走様でした」」
「はい。お粗末さまでした」
食事を終え、登校準備に入るキンジ達。
私は洗い物をしている。まぁ準備は終えているし慌てることはない。
「アリア、登校時間をずらすぞ。お前、先に出ろ」
「なんで」
「なんでも何も、この部屋から俺とお前が並んで出てってみろ。見つかったら面倒なことになる。ここは一応、男子寮ってことになってんだからな」
あー、そういえばそうばそうだっけ。ま、私が男子寮から出入りする時点で曖昧になってると思うけど・・・・・。
「上手いこと言って逃げるつもりね!」
「いやいや、アリア、同じクラスで席が隣同士・・・・。これじゃ逃げようがないじゃない。問題なしだと思うけど」
「あ・・・・。それもそうね」
私はやんわりとアリアの主張を否定する。
それに納得したアリアは引き下がった。
「キンジ、もうそんなこと言ってる場合じゃないと思うけど。・・・時間を見なさいな」
「・・・時間?げっ!やべぇ!行ってくる!」
キンジは手早くダイニングの椅子に置いてある鞄を手に取って寮を後にした。
「はいはい。いってらっしゃい。・・・・さて私達も行くとしますか・・・・」
「何で行くのよ?まさか、徒歩とか言うんじゃないでしょうね?」
キンジを見送った後、洗い物が終わったので私も登校を始める。
無論、アリアと・・・・・朝食を終えて未だ寝ている花梨もだ。
花梨は・・・・最悪担げばいいだろう。うん。
「んなわけないじゃない。車で行くわよ。花梨がアレだし」
「あぁ・・・成程ね。車って・・・・・凪優、車持ってたっけ?」
私の答えに未だに熟睡中(2度寝である)な花梨を見て納得のアリア。
しかし、その後最もな質問をする。
「ん?最近つーか、昨夜依頼報酬でもらった」
「どんだけ気前がいいのよ、その依頼主。・・・で、もう届いてるの?届くの早すぎない?」
「まぁ、『超速達で送る』って言ってたしそんなものよ」
「そ、そうなんだ・・・・」
私はアキ・・・旭野將文の名は伏せといてサラッと説明した。
その結果、アリアは軽く引いていた。
「さて、行きましょ?」
「ええ」
寮を出て私とアリアはガレージに向かう。
武偵高の寮には車輌科の生徒も居る為、敷地内に専用のガレージが設けられている。
それは車輌科以外の生徒も学校に申請書を出せば使用することができる。
私とアリアはそのガレージに停めてある昨夜の依頼報酬・・・・トヨタFT86 GT “Limited”に乗り込む。
花梨は・・・・後部座席に放り込んだ。
結構優しくとは程遠い扱いだったがそれでも起きる事はなかった。
そんな私達を乗せたトヨタFT86GT “Limited”は東京武偵高校・本校舎前に向けて走り出した。
・・・え?「運転はどっちが?」
勿論、私だよ。まぁどっちも運転免許持ってるけどね。
自分の車なのに自分で運転しなきゃどうするのって話よ。
「はい。到着。アリアは先に行ってて。私は車輌科のガレージに車停めてくるから」
「わかったわ」
校門の前でアリアを降ろし、車輌科のガレージに車を向かわせる。
因みに車輌科のガレージの使用申請は昨晩終わらせて、もう受諾されている。
車輌科のガレージの一画に車を停めて私も本校舎の教室に向かう。
「あふぅ・・・・。あ、(^o^)ノ < おはよー凪優」
此処で二度寝でかなりの爆睡していた花梨がようやく目覚めたようだ。
「おはよう。花梨。随分と遅い起床ね」
「あー・・・すんごく疲れてたからね」
「あ、そう・・・・」
これ以上突っこむのもアレなので私はやめておくことにした。
続くんだよ
後書き
葵 「はい。如何だったでしょうか」
理子「なんか・・・短いよね。今回」
葵 「まぁ・・・元々短いからねぇ」
理子「でも・・・日常の一場面っぽくて良いじゃん」
葵 「だね。修正もそんなに要らなかったし」
理子「あ、そうなんだ」
葵 「うん。そんなに不自然さも無いしさ。強いて言えば」
理子「言えば・・・・?」
葵 「瑠璃神状態を花梨に仕立て上げる修正くらいだから」
理子「そういえば、そうだね。精神会話も減ってるし」
葵 「まぁね。そっちの方がなんとなく良いじゃん」
理子「だね。るーりんも上手くクラスメイトの一員になってるし」
葵 「今日はまともに今回のあとがきしてるけどそろそろ〆めよっか」
理子「だね。珍しくまともに語ってるけどそろそろ〆めないとね」
葵 「では恒例の謝辞の方行きます」
理子「この話を読んでくれて、更に評価してくれている読者様にも感謝感激雨霰だよ!皆のこの話を読んでの評価であおちーは執筆頑張れるから、今回も、次回以降も読んでくれると嬉しいなっ!」
葵 「私のモチベーションと集中力次第で次回の投稿時期が未定となっております。ですが、次回もなるべく間隔が空かないように頑張りますのでよろしくお願い致します」
理子「と、言う訳で、これからもよろしくお願いなんだからねっ!」
葵 「それでは、また次回のこのあとがきの場所でお会いしましょう。それでは・・・・」
2人 「「ばいばいっ!!」」
今回はまともなあとがき⑨ 完
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