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夢幻水滸伝

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第百三十話 琉球に入りその十一

「そっちね」
「寮には時々というか結構酒が届けられるのう」
「それで結構飲んでるわね」
「そして食べものもじゃ」
 つまり肉の方もというのだ。
「こっちはふんだんにある」
「だからよね」
「酒池肉林はじゃ」
「出来るわね」
「だからそっちを楽しんでるぜよ」
「お姉ちゃん達じゃなくて」
「それでな」
 そのうえでというのだ。
「そっちを楽しでるぜよ、ただ」
「お姉ちゃん達は」
「こっちの世界で一緒にいてぜよ」
 そしてというのだ。
「楽しんで終わりぜよ」
「そうなのね」
「わしはそうぜよ」
「まあね、こうしたお店ってのはね」
 どうかとだ、玲子も周りに様々な種族の女の子達を侍らしている。そうしつつこんなことを言ったのだった。
「あくまで雰囲気をね」
「楽しむものぜよ」
「そうだね」
「そして今は」
 正岡はまたトロピカルジュースを飲みつつ話した。
「飲んでぜよ」
「食べてね」
「楽しむぜよ」
 見れば琉球のフルーツやお菓子を食べている。
 そしてそのうえでこう言った。
「飲みものも食べものも美味しいぜよ」
「全くだね」 
 玲子は牛乳を飲んでいる、そして武者小路はコーラを飲んでいる。どれもよく冷えたものであり琉球の暑さによくあっている。
「雰囲気もいいしね」
「だから楽しむぜよ」
「そうだね」
「そして」
 正岡はさらに言った。
「英気を養おうね」
「女の子達とも一緒にいて」
 武者小路はコーラを飲みつつ応えた。
「そしてね」
「楽しもうね、ただ」
「ただ?」
「いや、お酒飲みたくなるよね」
 ここで玲子は笑ってこうも言った。
「本当に」
「それね、あたいもね」
 武者小路もこう返した。
「そうなるわね」
「全くだね」
「しかしぜよ」
 正岡は酒の話をはじめた二人に笑って返した。
「飲んだらっていうか」
「お酒頼んだ瞬間にね」
「太宰さんからお叱りの声が来るぜよ」
「そうなんだよね、あの人はね」
「勘もよくなってきたぜよ」
「もう何かあったらね」
 その時はというのだ。 
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