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レーヴァティン

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第百四十九話 内政を整えその三

「政を進めていくべきだ」
「政の指示を出してか」
「そのうえでな、ではな」
「ああ、戦まではな」
「政を続ける」
「そうしていくな、そして俺達がいなくなっても」
 出陣してもとだ、久志は言った。
「ちゃんと動けるからだな」
「そうだ、指示を出してだ」
 そのうえでというのだ。
「留守を任せることだ」
「統治システムか」
「それも整えていてよかったな」
「ああ、それがしっかりしているとな」
「俺達がいない時でもな」
 出陣している時でもというのだ。
「指示を出しているとな」
「国は動く」
「政も進むな」
「そうだな、しかしだ」
「しかし?」
「統治システムは指示を出していないとな」
 それを忘れると、というのだ。
「動かない、任意には出来るが」
「それでもか」
「基本指示を出していないとな」
「動かないか」
「上から指示を出してだ」
 そうしてというのだ。
「動くのがシステムだからな」
「それでか」
「そうだ、だからだ」 
「指示は出していないとか」
「駄目だ、そこは忘れるな」
「そういうことだな」
「そしてだ」
 今はとだ、正はさらに話した。
「国を治めていくことだ」
「システムを動く様にしてか」
「常にな」
「官僚機構は効果的に国を動かしてくれるけれど」
 それでもとだ、剛は言った。
「自分では基本考えるものじゃないわね」
「だよな、やっぱり政をするならな」 
 久志は剛にも応えた。
「ちゃんとな」
「上にいる人が考えてね」
「それで政策を出してな」
「指示を出さないとね」
「駄目よね」
「そうだよな」
「そう、それでね」 
 そのうえでというのだ。
「今も指示を出して」
「そしてな」
「動かしていって」
「俺達が戦に出ている間の政もな」
「指示を出しておくことだね」
「そうだよな」
「あと官僚機構で欠員とかあったら」
 剛はさらに話した。
「その時はね」
「ちゃんとそこに然るべき人材を入れないとな」
「動かないとね」
「官僚機構、つまり統治システムにな」
「抜けがあるとね」
 その時はというのだ。
「しっかりとね」
「そこに人を入れないとな」
「動かないよ、何も指示を出さないで欠員も補充しなかったら」
「国は動かないな」
「どんな立派な統治システムでもね」
 優れた官僚統治機構でもというのだ。
「まずね」
「人がいてな」
「指示を出さないとね」
「動かないな」
「ほら、明って国あったよね」
 剛はここで歴史の話をした。 
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