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ヘタリア大帝国

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TURN37 マレー解放その三

「魚の方が多いわよね」
「そうばいな。本当に」
「色々な魚があるけれど」
 そちらの方が遥かに多かった。日本軍の今は。
 その艦艇を見てだ。インドネシアはまた言った。
「癖が強い能力だし」
「ううん、異様な艦隊たい」
「これで勝てるのかしら」
「そうばいな。ここは」
「ここは?」
「まあこの魚達を使いこなすしかないたい」 
 これがニュージーランドの出した結論だった。
「それしかないたい」
「それが結論だね」
「そうたい」
 また言うニュージーランドだった。
「それしかないたい」
「そういうことなのね」
「少なくとも日本軍は今まで勝っているたい」
「インドネシアもニュージーランドも攻略したし」
 彼等の国の艦隊もだ。そうなっている。
「それなら」
「後は東郷さんの采配たいな」
「それもあるね」
「インドネシアでの戦いはどうだったたい?」
「鮮やかでね」
 それでだ。どうだったかというのだ。
「もう瞬く間に勝ったよ。包囲して降伏勧告してね」
「じゃあ噂通りの名将たいな」
「そう思っていいと思うよ」
「じゃあこのままいけばいいたいな」
「そういうことだね」
 また言うインドネシアだった。そうしてだ。
 彼は今度はマレーシアについてだ。ニュージーランドにこう話した。
「マレーシアには元気のいい娘がいたね」
「ああ、あの娘たいな」
「あの娘とマレーシアはどうするのかな」
「マレーシアは確実に参加してくれるたい」
 彼女については大丈夫だというのだ。
「あの娘はね」
「問題はあの娘たい」
「ええと。名前は確か」
 ここでマレーシアは彼女の名前を言った。
「ラスシャラだったね」
「うん、そうたい」
「あの娘は。そうだね」
「どうすると思うたい?」
「あの娘は独立派だから」
 それでだとだ。インドネシアは述べる。
「大丈夫だと思うよ」
「そうたいな。じゃあ」
「マレーシアとラスシャラだね」
「二人参戦たいな」
「そうだね。それじゃあね」
「今はこれでいくたい」
 こう言ってだ。そうしてだった。
 彼等はマレーシアのこれからについては楽観的に話せた。そしてニュージーランドは彼のことも話題に出した。
「で、相棒たいが」
「オーストラリアだね」
「あそこの総督はいい人たい」
 この人物の名前も出た。
「エイリスの貴族出身といっても」
「悪い人じゃないよね」
「ああいう貴族もいるたいよ」
 つまりだ。殆どのエイリス貴族はということでもあった。
「中には」
「ううん、じゃああの人は」
「何かあったら助けようと思ってるたい」
「そうするんだね」
「とりあえず日本帝国は捕虜の扱いはいいみたいたいが」
 東郷も山下もそうしたことは好まない。その結果だ。
「それでもたい。いざとなれば」
「四国総督は助けるんだね」
「そのつもりたい」
「そうなんだ。まあ四国は資源も多いし」
 エイリスの植民地の中でもだ。そうした意味でオセアニアの最重要星域である。エイリスも開発を続けてきている。
 
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