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一変

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第三章

「早く殺しておけばよかったんだよ」
「こいつこれでも人間か」
「屑だな」
「どうしようもない奴だな」
「外遊に出てこれか」
「何の責任感もないな」
「本当にそうだな」
 農業関係者だけでなくネットでも言われだした、県知事は必死に対応するが。
 政府からのフォローはなくそれで話した。
「政府は何をやっているんだ」
「何もやっていないですね」
「というか検査を止めたの今の政府ですし」
「お陰でこの有様です」
「これじゃあ今の政府に牛達が殺された様なものですよ」
「本当に」
「どんな政府なんだ」
 知事は落胆した顔で言った。
「一体」
「こんな政府はじめてですよ」
「本当に何もしないですから」
「折角育てた牛達なのに」
「これじゃあ」
 県の職員達も苦い顔になるばかりだった。
 政府は外交でもしくじり諸国との関係は悪化した、これは首相が代わった時に顕著になった。
「おい、どうなるんだ」
「謝罪ばかりしても何もならないだろ」
「そもそも拉致問題進んでないぞ」
「今の政府になって全く進まなくなったぞ」
「島も取られるぞ」
「基地でも揉めたままだしな」
 外交問題についても言われだした。
「外交になってない」
「本当に何をやっているんだ?」
「官房長官のあいつは日本の為に働いているのかよ」
「随分酷い奴だな」
「首相も酷いけれどな」
「前の奴よりもな」
 そうこう話している時点でも参院選が近付いてきていた、すると。
 いい加減気付いた者達はこう話した。
「今の野党の方がいいな」
「ああ、このままだと駄目だな」
「日本がもっとおかしくなるぞ」
「日本の為に働いてないしな」
「財政赤字よくなってないぞ」
「もっと悪くなってるぞ」
 埋蔵金なぞなくてだ。
「株価も下がる一方だ」
「その対策もしないしな」
「状況を注視するとか事態を見守るって言うだけで」
「株価何処まで下がるんだよ」
「景気全然よくなってないぞ」
「何が一変するだ」
「確かに一変したさ」
 このことは事実だというのだ。
「確かにな」
「けれど悪く変わったぞ」
「そっちで一変したぞ」
 そうなったというのだ。
「本当にな」
「選挙は今の野党だ」
「そっちに入れるか」
「そうするか」
 いい加減有権者達も気付きだしたのだった。
「経済も外交も国防も駄目だ」
「技術もわかっていない」
「失言も多いしな」
「何か前の政権より失言する奴多いな」
「それに今の首相ときたら」
 今度はこの輩の話も為された。 
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