オズのハンク
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第九幕その三
「余計に美味しいから」
「だからだね」
「用意したから」
それでというのです。
「ふんだんにね」
「スパゲティの上にかけてだね」
「食べましょう」
「それじゃあね」
「あれですよね」
ここで神宝が言ってきました。
「古代エジプトではピラミッドを建設する時に食べていて」
「それで力をつけて働いていたんだったね」
ジョージは神宝に応えました。
「ピラミッドの作業を」
「暑いエジプトで肉体労働は大変だったと思うけれど」
それでもと思うナターシャでした。
「大蒜を食べて頑張っていたのね」
「あの建設作業は農作業がない時にするもので」
それでと言った恵梨香でした。
「ファラオが用意してくれたものだったね」
「それ有名だよね」
カルロスが応えました。
「無理に働かせていなくて」
「そうみたいだね」
その通りとです、カエルマンが五人に答えました。
「外の世界のピラミッドの作業は」
「エジプトは農業をしていましたが」
「ナイル川を使ってね」
「それで文明も発展したんですが」
「農業は外の世界ではずっと一年中出来なかったね」
「冬はやっぱり」
この季節はというのです。
「僕のお国には冬はないですが」
「ブラジルではだね」
「はい、ですが他の国にはありまして」
カルロスは恵梨香達四人を見つつお話します。
「そしてですね」
「そうですよね」
「はい、ですが」
それでもというのです。
「外の世界では大抵の国にあって」
「それで、だね」
「冬は寒いので作物が育たなくて」
「それはエジプトもなるのかな」
「あそこは麦が採れない時期で」
気候の関係でなくというのです。
「冬がなくても」
「それでも農業が出来ない時があって」
「エジプトでは」
まさにというのです。
「その時期にピラミッドを建築して」
「失業対策にもしていたね」
「そうなんですよね」
「そこが面白いね、ただね」
ここでハンクが言うことはといいますと。
「オズの国はね」
「そうそう、まず冬がなくてね」
「常春の国でね」
「農作物もね」
「何時でも育って採れるからね」
「麦もお米もね」
「そして他の作物もね」
穀物だけでなくです。
「だからね」
「働けないって時はないね」
「農家の人達もね」
「そうだよね」
「そう、そして」
それにというのです。
「ピラミッドもね」
「最初からあるね」
「この通りね」
「そうだよね」
「しかもかなり大きいし」
「多分だけれど」
ハンクはカルロスに言います、皆食べはじめていてそれぞれスパゲティやピザを楽しく食べています。
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