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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う

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可愛いでしょう!

 こうして俺達は、元の拠点である喫茶店に戻ってきた。
 深夜に帰ってきたのでもちろん誰もいない。
 とりあえず今日は疲れたので各々ベッドで眠ることに。

 そして次の日。
 様子を見に来たマダおじさんに、作っておいた品を渡す。
 これで水路を作るのがはかどると嬉しそうだった。

 また新製品のプリンアラモードなどを提供しつつ、喫茶店業を行う。
 こんなささやかな日々を再び送る。
 周辺に魔王などが存在する気配もなく、やけにルーシーが都市にエリカを連れて行きたがっていたが、エリカが喫茶店の手伝いをすると言い出すと、

「つまり、ウエイトレスの服を着せて欲しいって事ですね!」
「ち、ちが……ああぁああああああ」

 といったようにルーシーに連れていかれていた。
 大丈夫かなと他人事のように思いながら様子をうかがっていると、

「ん? エリカ、結構胸が大きいみたい? ふむふむ」
「や、やめ、なんで揉んで……」
「やはり自分よりも大きいとこう、気になるし?」
「ま、魔法で大きくし放題では……」
「できるけれど、やっぱり天然物の尊さというものが……それにこれくらいのサイズだと、あれくらいの服がいいかな~」
「ふ、ふぇええ、も、もうやめっ、ぁああっ」

 といったような、あられもないエリカの声が聞こえた。
 ……本当に大丈夫だろうか。
 妄想が捗る……ではなく、凄いことになって良そうだが、と俺が思っていると、赤を基調としたウエイトレス姿のルーシーとエリカが現れた。

 これはなかなかと思って俺が見ているとルーシーが、どことなく短いスカートを気にしているようなエリカの後ろで、

「どう、エリカ、可愛いでしょう!」
「うん、可愛いと思う」

 そう俺が素直に答えると、エリカが顔を真っ赤にして何かを言おうとして、すぐに黙ってしまう。
 結構恥ずかしがり屋であるらしい。
 俺がそう思っているとそこで、ルーシーがエリカの前に出て胸を張り、

「ユウスケ、どう、私のメイド姿!」
「……ウエイトレスでは」
「あ、間違えた。メイドはこの前だった。どう、ウエイトレス姿」
「うんうん、可愛いし似合っているよ」
「もっと褒める!」
「素晴らしく神々しいです女神ルーシー様」
「……やっぱり偽名だとなんだか変な感じがする」
「素晴らしく神々しいです女神ルシエラ様」
「それだとよく聞く気がする。地上に降りた時そう言ってみんな褒めたたえるし。なんだろう、日常感?」
「う~ん、じゃあ、いつもどおりかわいいよ、ルーシー! でどうでしょう」
「まだ足りない。何かたりない」

 などとルーシーがごねはじめたので、仕方がないのでルーシーの頭を軽くなでる。
 そうするとルーシーは何となく幸せそうな顔になった。
 そこでエリカがルーシーと俺を見ているのに気付く。

「エリカも頭をなでて欲しいのか?」
「! そ、そういうわけでは……」
「うん、可愛い可愛い」

 とりあえずエリカも撫でておく。
 そうするとエリカもどことなく嬉しそうになる。
 といった事がありつつ喫茶店業を頑張り、三日目の朝、しばらく休業中の看板を出して、俺達は都市の部屋に向かったのだった。
 
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