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『Delusion』

作者:零那
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『Black Snow』



昔よくしてた。真っ白な雪で埋め尽くされたグラウンドを真っ黒に染め上げた。
それってやっぱり頭ん中おかしかったんだよね。我慢してたんだよね。

そんなことくらいで済んでよかったよね、もっともっとおかしくなったけど...あの時はあれくらいでマダよかった。

子供で無知ってのは、ある意味すごいよね。どっちにしろホントよかったと思う。

だって一緒に居たって何ひとつ知らないでしょ。アナタが産んだ日くらいでしょ、確実に知ってる私の事なんて。

そんなアナタには私の存在が重過ぎるでしょ。だから此れ以上は教えない。知らなくていい。

知ろうと思わないでしょ。


 
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