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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第八十二話 周泰、都に忍び込むのことその三

「問題は。董卓よ」
「あの娘ですわね」
「看板に使われているならその看板を外すことね」
 こう袁紹にも述べる。
「そうすればいいのよ」
「ではここは」
 袁紹は曹操のその話を聞いてだ。
 考える顔になってだ。彼女も述べた。
「都に誰かを送って董卓を連れ出すのですわね」
「そうよ。話はそういうことよ」
「看板を外して裏にあるものを露わにする」
 孫権がそう言った。
「そうなればオロチも宦官の連中も困るわね」
「その通りじゃな」
 袁術も言う。
「これはよいかものう」
「なら話は決まりね。これでいくわ」
 曹操は軍師として諸侯に話した。
「まずは都にいる董卓を連れ出すわよ」
「それならですけれど」
 劉備はそれを聞いてだった。一同に話すのだった。
「忍び込むお話になりますよね」
「そうですよね。それは」
「なりますね」
 こうだ。孔明と鳳統も話す。
「でしたらあちらの世界の忍の方々が適任ですね」
「そうなりますね」
「それって結構多くないか?」
 公孫賛は忍と聞いてだ。こう述べるのだった。
「忍者になると」
「多いなら多いに越したことはないわね」
 孫策が微笑んで言う。
「それにうちにも適任者がいるしね」
「はい、確かに」
 甘寧が右手を平、左手を拳にして合わせてから述べた。
「ここはですね」
「ええ、じゃあ御願いね」
 孫策は周泰を見て微笑んで述べる。
「期待しているわよ」
「はい、やらせてもらいます」 
 周泰も孫策に晴れやかな笑顔で応える。
「では忍の皆さんと一緒に都に忍び込んで董卓さんを」
「御願いするわ。話はこれで決まりね」
「ちょっと派手な忍もいますけれどね」
 袁紹は何気にこんなことも言った。
「火月さんや蒼月さんが」
「あの二人本当に忍なのだろうか」
「目立ち過ぎではないのか?」
 夏侯姉妹が彼等のことを考えて首を捻った。
「もっとも。ガルフォードもな」
「目立つがな」
「舞も目立ち過ぎだな」
「あれ、忍んでるのか?」
 関羽と馬超は彼女のことを話した。
「あまりにも服の露出が凄くてな」
「女のあたしも目のやり場に困るんだけれどな」
「まあ。そういう問題はありますけれど」
「忍としては素晴しい力量を持っておられますから」
 孔明と鳳統はだからいいとするのだった。
「それじゃあ周泰さんと合わせてですね」
「陳宮さんにも御願いしたいことがありますが」
「ねねにですか?」
 話を振られた陳宮はだ。まずはきょとんとした顔になった。
 そしてそのうえでだ。こう二人に問い返すのだった。
「一体何を」
「陳宮さんには呂布さんにです」
「お話して欲しいのです」
「恋殿にですか」
「はい、御願いします」
「それでは」
 こう話してだった。二人はだ。
 陳宮に話す。そのうえでだった。こんなことも言うのだった。
「後は李典さんにもです」
「お話させてもらいます」
「そうしてそのうえで」
「無益な戦いは避けましょう」
「わたくしとしては」
 孔明と鳳統の話を聞いてだ。袁紹はだ。
 いささか面白くなさそうな顔をしてだ。こう言うのであった。
「やはり陣頭指揮を執って戦ってこそ」
「やっぱり本音はそれだったのね」
 彼女の横にいる曹操が呆れて溜息を出した。
 
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