レーヴァティン
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第百四十五話 港町からその六
「この場合はです」
「下か」
「そうかと、それもです」
「下の下だな」
「そこにさらに下が幾つも付いて」
そしてというのだ。
「最後に以下が付く」
「そこまでか」
「そうかと」
「凄いな」
「もっと凄いのはこの国を愛していると言っていい日本人がいることです」
「頭どうかしてるな、本当に」
久志はこうした輩についてあらためて思った。
「そうした奴ってまず日本の皇室や自衛隊嫌いだしな」
「遥かに健全だというのに」
「正直その連中も馬鹿にしか思えないな」
「そうですか」
「もう話すのが無駄なレベルのな」
まさにそこまでのというのだ。
「昔は学生でも大学に一人はそうしたのいたらしいな」
「絶対にですね」
「今そうした連中どうしてるだろうな」
「普通に社会的に暮らしているかと」
「昔の自分を恥じないでか」
「平和を訴える振りをして」
そしてというのだ。
「その実は」
「あれか、沖縄とかの基地の前にいる」
「ああした人達になっているかと」
「碌なものになってねえな」
「あの人達はいつも平日からいますが」
平日の朝からだ、それも毎日。
「生活費等が気になりますね」
「働いてないのに食っていけてるか」
「そのことが気になりますよね」
「ああ、実際にな」
「しかしそれでもです」
「ああした連中はか」
「今も根は変わらず」
「平和を隠れ蓑にしてか」
そのうえでとだ、久志は言った。
「胡散臭いことしてるか」
「そうかと」
「こっちの世界に来ても絶対に何の役にも立たないな」
「役に立つどころかよ」
清音が久志にとんでもないという声で述べた。
「もうね」
「害にしかならないか」
「そうよ」
到底というのだ。
「そうした連中はね」
「やっぱりそうか」
「もう生きているだけでね」
まさにというのだ。
「起きている世界でも有害で」
「明らかにあの国以外の役に立ってねえしな」
「言っていることに何の現実性もなくて」
「能力もな」
「ある様に見えないわね」
「馬鹿も馬鹿、大馬鹿にしかな」
「だったらね」
もうそれこそというのだ。
「こちらの世界に来てもよ」
「全く何の役にも立たないどころかな」
「害になるだけよ」
「馬鹿なこと言って相手にされないか」
「外でモンスターの餌食にされるか」
「戦に巻き込まれて終わりか」
「何の生活力もないか復活出来なくなるまで餓え死にかも知れないわよ」
そうした末路も考えられるというのだ。
「まあどうなってもね」
「害になるだけでか」
「碌な末路にならないわ」
「そうした連中か」
「基地の前で騒いでいる連中がまともには見えないでしょ」
「全く以てな」
「正直私達の方が遥かにまともよ」
清音ははっきりと言い切った。
「主観的な見方だけれど」
「いや、主観でもな」
「反論はしないわね」
「俺もそう思うしな」
久志もこう返した。
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