オズのハンク
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第六幕その二
「ピラミッドの中にいる人達はずっとこの中かと思っていたけれど」
「出入りはアヌビス神のチェックを受けるけれど」
それでもというのです。
「ちゃんとねね」
「出入り出来るのね」
「そうなんだ、出ることも出来て」
「入ることも」
「どっちも出来るよ、あと入り口はアヌビス神が守っておられて」
ベッツイ達が通ったあの場所です。
「出口もね」
「頂上にあるのよね」
「そちらも神様が守っておられるよ」
「どの神様なの?」
「ホルス神だよ」
この神様がというです。
「守っておられるんだ、ただどちらからも出入り出来るから」
「入るか出るだけじゃないのね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「僕達もどちらからもね」
「出入り出来るのね」
「そうなんだ」
実際にというのです。
「それで実質ピラミッドの出入り口は二つあるんだ」
「入ることも出ることも出来るから」
「どちらからもね」
「それで貴方達もなのね」
「どちらから出てね」
そしてというのです。
「どちらからね」
「入るのね」
「そうしてるんだ」
「そのこともわかったわ」
「ピラミッドの中は自由だよ」
こうも言うのでした。
「出入りもね」
「そう聞くとね」
「ピラミッドのオズの国だよね」
「そう思ったしね」
「実際にだよ、あとこのピラミッドの主はラー神だけれど」
「オズの国だからよね」
「オズマ姫が治めておられるね」
その様なというのです。
「その世界の中にあるよ」
「そうよね、だから」
「このピラミッドは一つの国で」
「ラー神が治めていて」
「オズの国の中にある一国だよ」
「それは他の国と同じね」
「神様が治めていてもね」
それでもというのです。
「オズの国の中にあるんだ」
「そのことは私もわかっていたけれど」
「あらためて認識してくれたかな」
「よくね、ではこれからもね」
「ピラミッドの中を進んでだね」
「庭園もね」
そこにもというのです。
「行くわ」
「それじゃあね、僕は僕で冒険を続けるけれど」
「私達は私達でね」
「お互いピラミッドの中をね」
「冒険しましょうね」
二人で笑顔でお話してでした、そのうえで。
マミーと別れてそうして冒険の旅を再開しました、そうして皆でピラミッドの中の庭園に着くとこれがでした。
砂地の所々に草木が生えていてお花が咲いていてお池もあります、そこはまるでオアシスの様です。
その中に入ってです、カエルマンはこう言いました。
「これはオズの国ではね」
「あまりないね」
「そうした庭園ね」
「うん、オズの国の庭園はね」
どうかとです、カエルマンはボタンとポリクロームに答えました。
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