恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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第八十話 陳宮、決意するのことその六
「御疲れ様なのです」
「ううん、じゃあこれでな」
「御飯にさせてもらうでやんす」
「焼肉用意してあるです」
食事はそれだというのだ。
「確か四人は韓国人だったのですね」
「それはそうだが」
「その通りですが」
「ならたっぷり食べるのです」
陳宮はキムとジョンにも述べた。
「遠慮することはないのです」
「いや、遠慮しないけれどな」
「食べるのは大好きでやんすよ」
「なら。食べて来るのです」
こう言ってだ。彼女は四人を下がらせた。そのうえでだった。
呂布のところに行き偵察のことを話す。呂布は無表情で聞いているだけだ。
そしてだ。こう言うのだった。
「わかった」
「はいなのです。それならです」
「それなら?」
「ねね達もお昼にするのです」
今度は呂布に食事を勧めるのだった。
「そうするのです」
「食べる」
「そう、食べるのです」
また勧める。
「今日は恋殿の大好物の肉まんなのです」
「それなら」
「はい、食べるのです」
こうした話をしてだった。二人は小さな食堂に入り向かい合って肉まんの山を囲む。そうして食べようとするがそれでもだった。
呂布は食べようとしない。その呂布にだ。
陳宮は必死のかおになってだ。それでこう彼女に言った。
「あの、恋殿」
「何?」
「この肉まん美味しいのです」
食べながらだ。あえてこう言うのだった。
「だからどんどん食べるのです」
「恋、いい」
ところがだ。呂布はこう返すのだった。
「今はいい」
「いいのです?」
「食欲がない」
だからだというのだ。
「だからいい」
「そうなのです」
「ねねが食べればいい」
陳宮に対して言う。
「お腹一杯食べればいい」
「わかったのです」
項垂れた顔で答えるしかない陳宮だった。そしてだ。
陳宮だけ肉まんを食べた。しかしだった。
彼女も殆んど食べなかった。こうして食事は終わった。そのうえでだ。
自分の部屋に下がる。彼女も暗い顔だった。
しかしだ。その中で、であった。
陳宮はあることを決意した。そうしてまた何かが動くのだった。
その頃だ。進撃する連合軍の中でだった。馬超がだ。
隣にいる趙雲にだ。こんなことを言うのだった。
「しかし星ってな」
「どうしたのだ?」
「胸大きいよな」
こうだ。彼女の目立つ胸を見てのことだった。
「愛紗程じゃないけれどな」
「そう言う翠も結構なものではないか?」
「いや、あたしは別に」
「中々いい大きさではないか」
実際だ。馬超の胸もだ。結構以上に目立つものがある。
その胸を見ながらだ。趙雲は言うのだ。
「しかも形もいい」
「そうか?自分ではそう思わないけれどな」
「風呂場で見ているからわかる」
それでだというのだ。
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