英雄伝説~灰の騎士の成り上がり~
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第69話
湿地帯に入ったトワ達は奥へと進んで到着すると、巨大な光の柱が上がっているという異様な光景が目に入った。
~湿地帯~
「ハッ、ビンゴか―――……って、なんだァ!?」
”黒焔”のプレロマ草の群生地を見つけたアッシュは巨大な光の柱を見つけると困惑の声を上げた。
「”黒焔”のプレロマ草の群生地……レン皇女殿下の話通りの場所にあったけど……」
「…………どうやら、”もう一つ”に関してもレン皇女殿下の話通りになったみたいだね。」
「って事は執行者や黒の工房の連中も近くにいるんじゃねぇのか?」
「ウフフ、なかなか鋭いじゃない。」
巨大な光の柱を見たトワは不安そうな表情で、アンゼリカは真剣な表情で呟き、あることを察したクロウが周囲を警戒の表情で見回すと突如声が聞こえてきた。するとカンパネルラがトワ達の前に現れ、トワ達と対峙した。
「アハハ、まさか本当にこんな辺鄙な所で会うなんてねぇ。」
「結社の”道化師”……!」
「…………他にもまだいるね。」
カンパネルラが呑気に笑っている中、ガイウスは厳しい表情でカンパネルラを見つめ、カンパネルラ以外にも人がいる事に気づいていたエヴリーヌが静かな表情で呟くとレクター少佐がカンパネルラの背後から現れた。
「よ、また会ったなⅦ組。元気そうでなにより―――……なんて言える立場じゃねぇか。」
「かかし男……!」
「あん?って事がてめぇが、例の”子供達”の一員か……!」
皮肉気な笑みを浮かべているレクター少佐をクロウとアッシュが睨むと森に潜んでいたクルーガーが素早い動きで現れた。
「……シャロン……!」
「お久しぶりです、お嬢様。……いえ、”アリサ・ラインフォルト”様。ですが、もはやわたくしは”シャロン”ではございません。執行者No.Ⅸ”告死線域”――――――改めて見知り置きを。」
「……ッ……!」
シャロンの登場に声を上げたアリサだったが、淡々とした口調で自身を他人呼ばわりするクルーガーに辛そうな表情で唇を噛み締めた。
「貴方達がそこにいる理由……その光の奥には恐らく”騎神”の起動者になる為に”紅の戦鬼”がいるんですね?」
「へえ?ご明察――――――正直、君たちが本来は敵対関係であるはずの”魔弓将”まで連れてなんで来たのかはちょっと謎なんだけど……エレボニア帝国政府としては連合との戦争に向けて一機でも多くの騎神を確保したいらしくてね。もう気づいていると思うけど、僕達は皇帝の見舞いの為に来た元帥を乗せた飛行艇に便乗させてもらってね。で、リスクも承知でここにいるのさ。まあ、僕自身はクロスベルにはいい思い出がないから、2度と来たくなかったんだけどねぇ。――――――――おっと、それに関しては”そちら”もお互い様かな?確か”西ゼムリア通商会議”ではかつて経験したことがない程徹底的にクロスベル――――――というよりも”六銃士”に嵌められたんだったっけ?」
トワの推測に感心したカンパネルラは事情を説明した後レクター少佐に話を振り
「ああ…………俺にとってはあれが初めて経験した”敗北”の出来事でもあったな。」
話を振られたレクター少佐は苦笑しながら答えた。
「……レクター少佐。あれ程の事があり……何故貴方はまだそちら側にいられるのだ……?――――――貴方やクレア少佐にとってミリアムの存在はその程度だったのか……!?」
「……ハハ。どうやらアッシュはお前達が拾ってくれた上、そのアッシュも肚を括ったことにはちょっと安心したぜ。」
静かな怒りを纏ったガイウスの問いかけに対して皮肉気な笑みを浮かべたレクター少佐は苦笑しながらアッシュに視線を向け
「……質問の答えになってねぇぞ。結局てめぇは鉄血の”狗”ってワケか?」
視線を向けられたアッシュは目を細めてレクター少佐を睨んで問いかけた。
「ああ―――ミリアムを救えなかった時点で俺もクレアもある意味折れちまっている。どっちも失った”家族”の代わりをアイツに求めてたんだろう。そしてオヤジの仇でもあるオッサン……どこかで裏を掻こうと狙っちゃいたが結局こちらの数段上で動いてやがった。千年もの呪いに、終末を導く”黄昏”……どんだけ、盛ってやがるんだっつーの。ただ、少なくともオッサンは帝国の呪いを終わらせるために”黄昏”を引き起こした。抗うだけ無駄な”強制力”ってヤツを”根本からリセットして制御するためにも。”」
睨まれたレクター少佐は寂しげな笑みを浮かべて説明を続けた後自身の得物である細剣を抜いた。
「”せめてミリアムの犠牲を無駄にしないためにも動くとするさ。”それが俺やクレアが選んだ”贖罪”だ。」
「……クソが……!」
「根本からリセットって………その為に戦争を起こすんですか!?」
「尋常ではない狙いのようだけど、それでは本末転倒だね……!」
「というかリウイお兄ちゃんやエヴリーヌ達を敵に回してでも”勝てる”と思っているそのお気楽な根拠は一体どこにあるの?キャハッ♪」
レクター少佐の決意にアッシュは声を上げ、トワは信じられない表情をし、アンゼリカは厳しい表情を浮かべ、エヴリーヌは嘲笑した。
「……”シャロン”。あえてまだそう呼ばせてもらうわ。ここで何が行われているのか―――貴女たちのような恐るべき手練を配して何を狙っているかは、この際どうでもいい。でも私達も覚悟と決意を固めてこの場所を訪れた。大切なものを取り戻すために――――――そのためにもそこを退いてもらうわ。例え貴女が相手でも……!ううん―――貴女相手だからこそ!!」
「ふふ…………この期に及んでわたくしを取り戻そうなどと仰らないのは何よりです。子細はわかりませんがお嬢様方の望み――――――存分に果たされるとよろしいいでしょう。――――――わたくしも一切の躊躇いもなく、忌まわしき技を振るえるというものです。お嬢様からの”愛”をお返しすると共に立ち塞がらせていただきましょう。」
決意の表情で武装を構えたアリサに静かな笑みを浮かべたクルーガーは冷酷な表情を浮かべて自身の武装を構えた。
「上等……!」
「たとえ貴女が相手でも押し通らせていただく……!」
「いや~、因縁ある者同士の対決って燃えるよねぇ。ふふっ、それじゃあ僕もせいぜいドラマを盛り上げさせてもらおうかな?」
クルーガーの言葉に対してそれぞれ戦意を高めているアリサとガイウスの様子に呑気に笑ったカンパネルラは戦いの構えをし
「お前の場合はそんなこと、2度とできないようにしてあげる。3年前の”グロリアス”の時は片腕だけ奪って逃がしちゃったけど今度は”命を含めた全部を奪ってあげる。”――――――キャハッ♪」
「いや、君が言うと洒落になっていないから、程々に手加減してくれないかな、割と本気で。」
「ったく、これじゃあどっちが悪党かわかんねぇが……本気で行かせてもらうぜ!」
凶悪な笑みを浮かべたエヴリーヌの言葉にカンパネルラは冷や汗をかいて表情を引き攣らせながら答え、呆れた表情で指摘したクロウは気を取り直してトワ達と共にカンパネルラ達との戦闘を開始した。
カンパネルラ達は強敵ではあったが、”魔神”であるエヴリーヌが相手ではカンパネルラ達は対抗できず圧倒され、更にそこにトワ達の連携もあった為カンパネルラ達は徐々に後退していった。
「ぐっ………この人数でも”魔弓将”には敵わないか。」
「ったく、俺のチートを易々と食い破るとかどんだけの化物だよ……」
「……お嬢様方もお見事です。」
カンパネルラとレクター少佐は疲弊した様子でエヴリーヌを見つめ、クルーガーはアリサ達を称賛した。
「もう終わり?もうちょっとエヴリーヌを楽しませてよ、くふっ♪」
「いやいや、私達はこれ以上は冗談抜きで勘弁して欲しいねぇ。」
「前々から思っていたがコイツの戦闘凶に関しては、マクバーンと”同類”なんじゃねぇのか?」
凶悪な笑みを浮かべたエヴリーヌの言葉に敵味方関係なくその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アンゼリカとクロウは疲れた表情で呟いた。
「フフ……それにしても”魔弓将”の件を除いても驚いたよ、君たちの力には。だからこそ”そんな君たちが各地を回る理由”を、改めて問い質したくなったかな?」
「どうやら奥の結界じゃなく、黒焔のプレロマ草に用らしいな?……ただのカンだが皇太子殿下の居場所に繋がる”何か”か?」
意味ありげな笑みを浮かべたカンパネルラに続くようにレクター少佐は真剣な表情でトワ達に問いかけた。
「……っ。」
「ハン……何のことだ?」
確信をついたレクター少佐の問いかけにトワが息を飲んでいる中アッシュはとぼけていた。
「――――――合点いたしました。それでは必死なのも当然でしょう。ですが”かの地”はあまりにも遠く、深き闇と絶望に鎖されたる領域。せめてもの慈悲――――――その儚き希望、この場で打ち砕させていただきます。」
「くっ……上等じゃない、シャロン!」
クルーガーの言葉に唇を噛み締めたアリサが戦意を高めたその時
「アハハ、だったら、今度はシャーリィも混ぜさせてもらうよ!」
「トワの予想通り、”紅の戦鬼”だったか……」
シャーリィが光の柱から現れてカンパネルラ達と並んでトワ達と対峙し、シャーリィの登場にクロウは表情を厳しくした。
「あれ?”試練”はどうしたんだい?てっきり、”試練”を終えて”金の騎神”と共に現れると思ったんだけど。」
一方シャーリィの登場が意外だったカンパネルラは目を丸くしてシャーリィに訊ねた。
「それがさー。一番奥に行っても、”何も起こらなかったんだよね~。”当然、騎神も無かったよ~。」
「何だと……?」
シャーリィの答えを聞いたレクター少佐が眉を顰めたその時通信の音が聞こえ、音に気付いたレクター少佐は鳴り続けている自身のARCUSを取り出して通信を開始した。
「こちらアランドール。……あんたか。……………何!?クソッ………幾ら何でもそれは想定外すぎんだろ……!―――――作戦は失敗だ。今の通信は猟兵王からだったが……先程リィン達とやり合った猟兵王の話によると、エリス・シュバルツァー嬢がヴァリマールを呼んだリィンと共に”金の騎神”を呼び寄せてヴァリマールと共に猟兵王が駆る”紫”とやり合ったらしい。……しかも姉のエリゼ・シュバルツァー嬢は白い”神機”を呼び寄せてリィン達同様起動者としてその機体を駆って、猟兵王とやりあったそうだ。」
「まさか……エリス様が”金”に”選ばれていた”とは……」
「いやいや、幾ら何でも想定外過ぎなんじゃないかな、その話は!?というか”白い神機”は恐らくディーター大統領が”特務支援課”を迎え撃つ為にクロスベルに残した機体の事だろうけど、”守護の剣聖”がその”神機”の起動者になっているとか意味不明だよ!?」
「あ~あ…………まさか灰のお兄さん達に先を越されていたとはね~。」
通信内容を聞いて血相を変えた後疲れた表情で溜息を吐いたレクター少佐の説明を聞いたクルーガーは驚き、カンパネルラは疲れた表情で声を上げ、シャーリィは疲れた表情で溜息を吐いた。
「リィン達が”猟兵王”と…………」
「ヴィータの話じゃ、リィン達の部隊が連合本隊とは別に動く作戦が近日中に行われるらしいから、恐らくその時にやり合ったんだろうな。」
レクター少佐の話を聞いていたガイウスは真剣な表情を浮かべ、クロウは真剣な表情で推測した。
「フフ、ミュゼ君に嵌められた鉄道憲兵隊の反応から予想はしていたがやはり貴方達は”金の騎神”の件もそうだが、”神機”の件も知らなかったようだね。」
「クク…………とっくの昔にてめぇらが手に入れるつもりだったものがてめぇらにとっての”敵”が先に手に入れていて、それを知らないてめぇらがわざわざてめぇらにとっての敵のお膝元に潜入して、そこを守っていることには正直滑稽で傑作だったぜ。」
「ア、アンちゃん。それにアッシュ君もあまり向こうを刺激するようなことは……」
口元に笑みを浮かべたアンゼリカとカンパネルラ達を嘲笑するアッシュにトワは冷や汗をかいた。
「その口ぶりだと、お前達は”金”や”神機”の件を最初から知っていたみたいだな。”魔弓将”が一緒にいる所を見ると、お前達にとっての何らかの目的に関してはメンフィル・クロスベル連合と一致している事で一時的に協力関係を結んでいることで、その関係で”金”と”神機”の件を知ったって所か。……ったく、『最初から失敗している作戦を必死に実行していた』とかとんだ”道化”じゃねぇか、俺達は。」
「フフ、まさかこんな形で僕の二つ名通りの出来事が起こるなんてね。――――――ま、何はともあれ作戦は失敗しちゃった以上、長居は無用だね。”特務支援課”あたりが駆けつけてくる前に失礼させてもらうよ。」
トワ達の様子を見て事情を察したレクター少佐は疲れた表情で溜息を吐き、苦笑したカンパネルラは指を鳴らして転位術を発動したが何と転位術は無効化された!
「あ、あれ…………?おかしいな……?どうして転位術が………」
転位術が発動しないことにカンパネルラが困惑したその時
「――――――無駄だ。この辺り一帯は俺の仲間たちが転位封じの結界を展開している。よって、今のお前達は”今までのように転位で逃げる事は不可能だ。”」
何とセリカがトワ達の背後から現れ、カンパネルラ達と対峙した!
「貴方は一体…………」
「あん?なんだてめぇは………」
「うわ~………ランディ兄達よりも、もっと不味い相手が来ちゃったみたいだね~。」
「”不味い”ってレベルじゃねぇだろ!冗談抜きで、”俺達にとって絶体絶命の状況”じゃねぇか!?」
「ちょ、ちょっと!?ここで君が登場するとか、冗談抜きで勘弁してよ……!」
「他の皆様の反応とその女性に見間違う程の端麗な容姿をされている剣士………貴方が、かの”嵐の剣神”――――――セリカ・シルフィル様ですか。」
セリカの登場にガイウスとアッシュはそれぞれ困惑している一方、セリカの事を知っているシャーリィは疲れた表情で溜息を吐き、レクター少佐とカンパネルラは焦り、クルーガーは静かな表情で呟いた。
(!!”セリカ・シルフィル”って、レン皇女殿下の話にあった……!)
(例の異世界の”神殺し”か……)
クルーガーの口から出たセリカの名前を聞いた仲間達がそれぞれ驚いている中トワは血相を変え、アンゼリカは真剣な表情でセリカを見つめた。
「え、え~っと…………一応聞いておくけど、君程の大物がこんな辺鄙な所に何の用で現れたんだい?」
「―――ヴァイスに”依頼”されたからだ。エレボニア皇帝の見舞いの為に堂々とクロスベルに乗り込んでくるエレボニアの飛行艇に便乗したお前達”裏の協力者”達が、『エリスが金の騎神の起動者になった事を知らずに金の騎神を手に入れる為に湿地帯に現れる可能性が高いから、敵の戦力を低下させる為に最低でも一人は始末して欲しい』という依頼をな。――――――ちなみに”特務支援課”にもクロスベルに密入国したお前達を『クロスベルへの破壊工作もしくは盗掘』の疑いで逮捕、討伐、撃退のいずれかを目的とする”緊急支援要請”を出されたとの事だから、”特務支援課”もその内ここに到着するだろう。」
「ええっ!?ヴァ、ヴァイスハイト陛下が……!?でも、どうしてヴァイスハイト陛下がシャロン達がここに現れる可能性が高いことを知って――――――あ。」
(”零の御子”――――――キーアから聞いた”本来の歴史の出来事”をレン皇女殿下達が知っていたんだから、当然ヴァイスハイト陛下の耳にも入っていたのだろうな……)
(うん……状況を考えると間違いなくそうだろうね。)
冷や汗をかいて表情を引き攣らせたカンパネルラの質問に答えたセリカの答えにエヴリーヌを除いたその場にいる全員が血相を変えている中アリサは驚きの声を上げた後すぐに心当たりを思い出すと呆けた声を出し、静かな表情で呟いたガイウスの小声にトワは複雑そうな表情で頷いた。
「クソッ、幾ら公国政府に根回しをしたとはいえ、”西ゼムリア通商会議”でエレボニア(俺達)と共和国を徹底的に嵌めたあの”六銃士”が元帥閣下の見舞いの件に関して公国政府に対して何の対価も求めずにあっさり受け入れたことに警戒していたが、本当の狙いは”この状況を作り上げる為”だったのかよ!?」
「メンフィル帝国軍に所属されているエリス様が”金”の起動者になっているのですから、当然メンフィルと連合を組んでいるクロスベルもその情報は共有していたのでしょうね。」
「で、それを知らないシャーリィ達がまんまと罠にかかったって事だね。」
「ハア…………この間の太陽の砦の件といい、”碧き零計画”の件といい、クロスベルでは”六銃士”や”嵐の剣神”達のせいでこっちの計画が徹底的に台無しにされた上”博士”まで失ったんだから、正直もう来たくなかったけど”騎神”の入手の為に仕方なく来たら、既に”騎神”はメンフィルが手に入れていた上、それを知らない僕達が罠にかかったとか、やっぱりクロスベルに来るんじゃなかったよ…………というか、何で”六銃士”は”騎神”の”試練の場”がここに来ることを予め知って”嵐の剣神”をここに派遣――――――!!まさか……!」
一方レクター少佐は厳しい表情を浮かべ、クルーガーは静かな表情で推測し、シャーリィと共に疲れた表情で溜息を吐いたカンパネルラだったがある仮説に気づくと表情を厳しくした。するとその時――――――
「飛燕剣”妖の型”――――――沙綾身妖舞!!」
セリカが”エヴリーヌを除いたその場にいる全員が認識すらできないまさに神速の速さ”でカンパネルラに高速の連続斬撃を叩き込んで一瞬で元の場所に戻った!
「ぁ…………う、嘘でしょ……?ぼ、僕が……こんな所で――――――」
セリカの斬撃が余りにも速すぎた為、”自分が斬られた事に気づくのが一瞬遅れたカンパネルの身体からセリカの高速剣で斬られた事で次々と手足が大量の血を噴出しながら地面に落ち、最後は自身の絶命を悟った事で自身の死に対して信じられない表情を浮かべたカンパネルラの生首”がカンパネルラの身体から離れ、更にカンパネルラの身体と生首もそれぞれ真っ二つになって地面に落ちた!
「―――この俺から2度も逃げられた事を誇りに思いながら、”冥き途”へと逝くがいい。」
(クク、それ以前にああいう輩は”誇り”等ないと思うがだの。)
セリカは魔剣についたカンパネルラの血を一振りして血を振るい落として静かな表情で呟き、ハイシェラは不敵な笑みを浮かべていた――――――
後書き
という訳で既にお気づきの方もいると思いますが、今回の話で原作イベントバトルをカットした代わりにセリカ登場&無双、そしてカンパネルラがまさかのセリカの瞬殺による永久退場です(黒笑)なお、次回もセリカ無双が続きます(ガタガタブルブル)セリカ登場&カンパネルラ戦……という名の空SCのグランセル襲撃の執行者達のような瞬殺シーンのBGMは前話で予告した通り”轟け、飛燕の力 戦士arr.ver”、”我が剣、飛燕の如く!”、”疾風怒涛!”のどれかだと思ってください♪ちなみに私自身はどれも甲乙つけがたいですが、敢えて言うなら”我が剣、飛燕の如く!”が一番セリカに似合ったBGMだと思っています。やはりセリカと言えば”飛燕剣”ですし、そして何よりも”神殺し”誕生の物語のZEROのBGMでもありますのでwwそういえば、未だにセリカやハイシェラ……というか戦女神シリーズ以外での”飛燕剣”の使い手のプレイアブルキャラはいませんけど、やはり戦女神キャラ以外には無理なんでしょうかねぇ?まあ、飛燕剣……というか全体攻撃の紅燐剣系あればぶっちゃけ魔法イラネ状態で戦闘バランスが崩壊する可能性が高いですから、敢えて戦女神以外で飛燕剣出さないのもわかりますがww
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