ヘタリア大帝国
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TURN34 開戦と共にその四
「日本軍が攻めてきたら」
「そしてだな」
「ハワイはガチガチに固めてます。御安心下さい」
「日本軍にはエイリスを攻めてもらうか」
「それであの一体を占領してもらってです」
「日本の本体を殴ってか」
「ええ。それであの一体は全部独立です」
そして太平洋経済圏を築くというのだ。
「そう進めますので」
「ではその様にな」
「それでこちらの反撃がはじまれば」
「わかっている。我々も力を蓄えている」
中帝国もただ座しているのではないというのだ。
「同時に反撃に出よう」
「そういうことでお願いします」
「その様にな。ところでだ」
「はい、何でしょうか」
「そなたにこの前紹介してもらった料理だが」
皇帝は満足している顔で述べてきた。話題を変えてだ。
「ハンバーガーといったな」
「ああ、あれですね」
「あとホットドッグだが」
「どうですか。あれは」
「中々美味だ。悪くはない」
こうキャヌホークに言うのである。
「今朝も食したがな」
「あとサラダもですね」
「生野菜か。これまで我が国では食べなかったが」
「それにドレッシングをかけると絶品です」
「あの油と酢、それに香辛料を混ぜたものだな」
「そうです。それも御気に召されたのですね」
「いいものだ。そしてこちらもそなたに食べてもらったが」
中華料理だ。中帝国側もそれを出してきたのだ。
「どうだろうか」
「四川料理ですね」
「あれはどうだったか」
「いいですね。麻婆豆腐ですね」
「気に入ってくれたか」
「とても。ただ北京や広東の料理も懐かしいです」
「ではそうしたものを食べる為にだ」
まさにだ。その為にだと言ってだった。皇帝はキャヌホークに言った。
「我々も反撃に入り日本帝国に占領されている星域を奪い返そう」
「是非共。そうしましょう」
皇帝とキャヌホークは笑顔で話した。そしてだった。
キャヌホークが退室した後でだ。皇帝は残っている中国兄妹にこう囁いた。
「祖国子と妹子はどう思う」
「キャヌホーク提督あるか?」
「あの金髪の提督あるな」
「そしてガメリカだがな」
皇帝は考える顔で述べた。
「手を結びしかも太平洋経済圏を共に築くことになっているが」
「それ自体はいいことあるよ」
「私もそう思うある」
「朕も同じだ。だが我が国も今のままでという訳にはいかぬ」
「発展あるか」
「それを目指すあるか」
「その通りだ。金儲けは悪くはない」
むしろ奨励すべきことだった。中帝国にとっては。
そう言ってだ。皇帝は中国兄妹にこうも述べた。
「そなた達にも頑張ってもらう」
「わかったある。大事なのは戦後あるな」
「国力のさらなる増強あるな」
「ガメリカとはそうしたことの為の同盟だ」
心まで親密になっているという訳ではないというのだ。
「このことは踏まえておく様にな」
「皇帝も最近シビアあるな」
「当然だ。朕とて国の主だ」
中帝国のだ。それならばだというのだ。
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