ヘタリア大帝国
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TURN33 マニラ攻撃その八
それで東郷は何とか長門の撃沈と艦隊の全滅は避けようと艦隊を動かしていた。具体的には上下左右にジグザグにだ。これで何とか撃沈と全滅は避けられると思われた。
だが、だった。ここでだ。奇跡、いや神秘が起こった。
艦橋にいる真希の身体が光った。鮮やかなエメラルドグリーンに。
その無数のエメラルドを放ったかの様な光はすぐに艦隊全体に及び。それで。
全ての、ガメリカ軍とフィリピン軍のミサイルを防いでしまった。ミサイルは全てその緑の光の壁に阻まれ爆発して消えた。それを見てだった。
秋山は唖然としてだ。こう言った。
「なっ、これは」
「一体どういうことだ?」
東郷もだ。飄々としている顔だがだ。
それでも驚きを隠せない面持ちでこう言った。
「これは」
「わかりません。ですが真希ちゃんが」
「そうだな。この光は一体」
「お父さん、私一体」
その真希もだ。わからないといった顔で東郷達に返す。
「どうしたの?」
「あの、どうしたのですか!?」
日本も長門のモニターに出て来てだ。驚きを隠せない顔で東郷達に尋ねてきた。
「敵軍のミサイルが全て防がれましたが」
「わからない。だがな」
「長官の艦隊は御無事ですね」
「ああ。全艦無傷だ」
このことは確かだというのだ。
「まさに奇跡だ」
「そうですね。これは」
「とにかく真希の身体が光ってな」
このことはだ。東郷は話せた。
「それでバリアーが出てだ」
「艦隊が無事でしたね」
「原因はわからない。だが結果は出た」
このことは確かだった。そしてだった。
東郷はここでだ。こう言った。
「このまま攻撃だ。ミサイル、及び鉄鋼弾でだ」
「はい、攻めますね」
「そうして敵に出来る限りのダメージを与える」
これは今後の戦局も見てのことだった。戦いはこのマニラで終わりではないのだ。
「そうしよう」
「では」
こうしてだ。彼等はだ。
ミサイル攻撃も浴びせた。それによってだ。
ガメリカ軍、フィリピン軍はミサイルでもダメージを受けた。その中でだ。
ダグラス達ガメリカ軍、フィリピン軍の指揮官達も国家達も我が目を疑っていた。東郷の艦隊は何のダメージも受けていない。しかもその緑の光もあった。
その光を見てだ。最初に言ったのはダグラスだった。
「バリアか?まさか」
「そうじゃないのか?あれは」
「日本軍の新兵器じゃないかな」
アメリカもフィリピンもだ。今はだった。
唖然となっていた。あまりもの事態に。
それでだ。こう言うのだった。
「ビームだけでなくミサイルまで防ぐ」
「かなり高性能のバリアじゃ」
「日本にそんな技術があったのか?」
ダグラスは真剣にその可能性を考えていた。
それでだ。こう言ったのである。
「まさか。しかしだ」
「ミサイルが駄目なら鉄鋼弾だよ!」
「うん、そうだね!」
キャシーとララーは唖然となりながらもこうダグラスに言ってきた。
「だからね。ここはね」
「あたし達が仕掛けるよ!鉄鋼弾での攻撃!」
「よし、こうなればだ!」
ダグラスも彼等の言葉を受けてだ。そうしてだった。
今度は鉄鋼弾攻撃だった。だが。
その鉄鋼弾攻撃はだ。日本軍全体に向けてのものではなかった。
「もう一度だ」
「敵の長官の旗艦?」
「それとその艦隊だね」
「そうだ。とにかく頭を潰す」
例えミサイルが駄目でもだというのだ。
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