麗しのヴァンパイア
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百十七話
第二百十七話 両親に相談すると
春奈は兄と眼鏡のことで相談した後でも答えを出せなかった、それでまた兄に相談したが兄の返答は変わらなかった。
「僕はやっぱり」
「眼鏡なのね」
「それがいいと思うな」
「コンタクトは危ないから」
「そう考えると」
どうしてもというのだ。
「眼鏡の方がいいだろうな」
「そうなのね」
「けれど春奈は」
「まだ迷ってるの」
兄に言われてもというのだ。
「どうもね」
「だからまた僕に言ってきたんだな」
「そうなの、どうしようかしら」
「それなら」
兄は妹の話を聞いて言った。
「もうお父さんとお母さんにな」
「相談してなのね」
「それで考えてみたらどうだ」
「そうね、お父さんとお母さんならね」
それならとだ、春奈は頷いてだった。
夜だったので兄の部屋もっと言えば自分の部屋もある家の二階から一階のリビング今は両親がいるその部屋に行ってだった。
そのうえで両親に眼鏡かコンタクトかの話をすると。
まずは父が春奈に言った。
「そうだな、眼鏡じゃないか」
「お父さんはそう思うの」
「コンタクトは危ないだろう」
「目の中に入れるから」
「どうしてもな」
父は兄と同じ考えだった。
「そう思うからな」
「眼鏡の方がいいのね」
「ああ、入れたまま寝たりしても危ないしな」
「目に悪いのよね」
「ああ、だからな」
「お母さんはいいと思うけれど」
母はコンタクトでもと言った、そのうえで春奈に対して考える顔でさらに話していった。口調も真剣なものだった。
「それでもね」
「コンタクトでもなのね」
「いいんじゃないかしら」
「お母さんはそうなのね」
「ええ、お金のことは気にしないで」
「お金はいいの」
「別にね」
そのことはとだ、母は春奈に話した。両親の意見はそれぞれ違っていてそれで春奈にも話すのだった。
第二百十七話 完
2019・12・12
ページ上へ戻る