戦姫絶唱シンフォギア~響き交わる伴装者~
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愛を唄う花と雪(バレンタインデー特別編)
前書き
ハッピーバレンタイン!!
というわけで、とうとうこの日がやってきました!
錬糖術師の自分は、チョコの代わりに極上の糖文を皆さんへとお贈りします。ホワイトデーは3倍返しでね!←
今回はへタグレ世界から。
本編世界は、本日21時30分の投稿となりますので、まずはこちらからお楽しみください。
肌寒い風が頬を撫でる。厚着に手袋、首にはマフラーまで巻いていても、染みる北風に身を震わせる。
明日は乙女の決戦日……そう、即ちバレンタインデー。
スーパーやデパート、各種洋菓子店では多種多様なチョコレートが並び、大勢の女性客が押しかけている。
ある者は友人に。ある者は同僚や先輩、後輩へ。ある者は大切な人に、日頃の感謝や愛を込めて。
そして、それ以上に多くの乙女達は……意中の相手に、胸の内の想いを伝える為に──。
∮
「まったく……くだらない」
もふもふとしたマフラーを口元まで上げた、眠たげな目の少女はぽそりと呟く。
立花響、16歳。やさぐれた態度の彼女もまた、この聖戦に臨む乙女の一人である。
「たかが製菓会社の売上狙いで設けられたようなイベントだ。そんなものに踊らされるなんて莫迦莫迦しい……」
すれ違い、通り過ぎていくキャピキャピとした女子高生らを見ながら、溜息混じりに呟く彼女。
一見ドライな印象を受ける彼女だが、しかし本心は素直ではない薄桃色の口とは、全く異なっていた。
(翔、どんなチョコが好きなんだろ……。大きめのハート型?それとも一口サイズで沢山作ってみるとか?いや、ここはガッツリとチョコレートケーキって手も?いやでもそれはそれで重たいんじゃ……)
悶々としながらも、響の足は自然と真っ直ぐに、デパートの食品売り場、バレンタインコーナーへと向かっていた。
想いを伝える聖戦へと臨む乙女の為に、此処にはあらゆるチョコが集められている。
既製品のお得用からキャラもの、期間限定フレーバーに、ちょっと高めの高級チョコレートの詰め合わせまで。大小様々なチョコが棚に並ぶ。
無論、既製品だけではない。手作り用に販売されている、大きな湯煎チョコ各種。ブラウニーミックスにガトーショコラミックスと言った、チョコレートケーキ用のパウダー類。
ホットケーキミックスに、スポンジケーキ。タルト生地等も取り揃えられている。
(どれも美味しそう……。うーん……翔がどれを喜んでくれるにせよ、まずはチョコレートを確保しない事には何とも……)
響は目の前の棚に並んでいた、湯煎用のチョコレートへと手を伸ばす。
その隣から、同じものへと手を伸ばしている少女の手に気付かずに。
「「あっ……!」」
ぶつかる手と手。驚いて互いに手を引っ込めると、隣に立つ少女へと目を向ける。
響の隣に立っていたのは背の低い、ウェーブがかかった銀髪を腰下まで伸ばした少女だった。
頭頂部にはぴょこんと曲がった房……所謂アホ毛が揺れている。
「ご、ごめん……」
「わ、わたしの方こそ、ぼーっとしてて……ごめんなさい」
綺麗な角度で頭を下げる少女からは、気の弱そうな印象と同時に、育ちの良さが伺えた。
お嬢様育ち、とでも言うのだろうか?
貞淑で気品のある雰囲気を感じながら、響はそう考えていた。
「わたしも考え事してたから……。あ、先に取ってもいいよ」
「っ!ありがとう……」
そう言って、少女は湯煎チョコを手に取り、買い物かごへと入れた。
響も自分の分を取って……少女の買い物かごの中身を一瞥する。
かごの中には、今手にしたばかりの湯煎チョコ、薄力粉、卵のパック、生クリーム、グラニュー糖……。どうやらガトーショコラを作ろうとしているようだ。
(ガトーショコラか……。二人で食べるには丁度いいかも……)
「じゃ、わたしはこれで」
響はそう言うとレジの方へと足を向け、少女と別れた。
歩きながら、チョコレートケーキの材料をスマホで調べる。
卵も薄力粉も、確か家にあったはずだ。足りない材料はなんだったか……。
ふと、響は何かを思い出したように足を止める。
「そういや弓美達、皆で集まってチョコ作る……とか言ってたっけ」
響は弓美の番号に電話する。コール音が二回ほど鳴ったタイミングで、彼女は通話に出た。
『もしもし響?』
「弓美、確か今日、詩織の家に集まってるんだっけ?」
『そうだけど……あ!もしかして、来る気になったとか?』
「べっ!別に気が変わったとか、そういうわけじゃなくて!ただ、その……わ、わたしが食べたいだけだから!」
『はいはい、お約束のツンデレご馳走様』
呆れたような、それでいて面白がっているような声で、弓美は響のツンデレを軽くあしらう。
『それで、材料は?』
「チョコは買った。ガトーショコラにしたくてさ。薄力粉とか卵はそっちにもあるよね?」
『へー、響もガトーショコラかぁ』
「ん?わたしもって、どういうこと?」
『実は、お菓子作りを教えに来てくれる先輩も、ガトーショコラ焼くんだって。あたしらは普通のチョコレートとクッキーなんだけど、折角だから教えてもらおうかと思ってるんだけど……』
丁度いいタイミングだった。
作ろうと決めはしたものの、お菓子作りなど初めての挑戦だ。
教えてもらえるのであれば、不安がることはない。
響はその話に乗っかる事にした。
「じゃあ、今からそっち向かうから」
『オッケー。先輩もまだ来てないし、まだ余裕で間に合うと思うよ~』
「わかった。じゃあ、後で」
∮
「──それにしても、まさかビッキーが来てくれるなんてね」
「あんなに『くっだらない』って言ってたクセに~」
詩織の家に集まった弓美と創世に、響は案の定弄られていた。
エプロンを着ながら、響はそっぽを向く。
「べっ、別にいいじゃん……。ちょっとガトーショコラ食べたいかもな~って思っただけだし……」
「翔さんの好物なんですか?」
「いや、別にそういうわけじゃ……って、ちょっと!何でそこで翔の名前が出て来るのよ!」
詩織にまで誘導尋問で弄られながら、響は時計を見る。
「それで、その先輩ってのはいつ来るの?」
「もうそろそろ来てもいいと思うんだけど……」
ちょうどその時、玄関のチャイムが鳴る。
「お、噂をすれば……ですわね」
詩織が玄関へと向かう。
「ごめん……。家に、忘れ物しちゃって、戻ったら、遅れちゃった」
「大丈夫ですよ。皆集まったところですし……そうそう、実は友達がもう一人来て──」
玄関からやって来たその人物に、響は目を見開いた。
「あ……あんたは!!」
「え?……ああ!さっき、デパートで会った……」
「え?なになに?ビッキー、きねクリ先輩の知り合いなの!?」
そこに居たのはつい先程、チョコレート売り場で出会った銀髪の少女であった。
「じゃあ、改めて。わたしは、雪音クリス。クリスでいい。よろしく」
「わたしは立花響。よろしく……」
「立花さんの事は、詩織ちゃん達から、よく聞いてるよ」
「へぇ……そうなんだ……」
(歳下だと思ってたんだけど……まさかリディアンの二年生、わたし達の先輩とは……)
響はクリスの姿を、頭のアホ毛から爪先の先までじっくりと凝視する。
「そ、そんなに、じっくり見ないで……。恥ずかしい、から……」
「ん?ああ、ごめん……」
クリスから視線を外すと、弓美がニヤニヤと笑っていた。
「なにニヤニヤしてんのよ」
「いや~、初めて会った子は皆、アンタと同じ反応するから可笑しくってw」
「弓美ちゃんは、ガトーショコラ、要らないって事で、いいんだね?」
「ええっ!?クリス先輩、そりゃないですよ~!」
「わたしの身長の話は、もっと慎重にしてよね」
ふふん、と鼻を鳴らすクリス。
しかし響はあまりにも唐突なそれに、一瞬固まっていた。
「……えーっと、今のは……?」
「あー、今のは『身長』と『慎重』を掛けたダジャレでね~」
「もうっ!創世ちゃん、解説しないでって、言ってるじゃん!」
「ね?クリス先輩、面白い人でしょ?」
「うーん……うん?」
「さあ!自己紹介も終わりましたし、そろそろ始めませんか?」
人数は一人多いものの、気づけば響の周囲は、いつものリディアンと変わらない空気になっていた。
友人達が笑い合い、その輪の中に自分がいる。それは、これまでずっと遠ざけ続けていた世界で、今となっては彼女にとっての尊い日常の一部なのだ。
こうして乙女五人による、賑やかなお菓子作りが始まった。
∮
クッキーの型抜きを早々に終え、焼き上がるまでの間にガトーショコラを作ってしまおう。
クリスからの提案で、響達はチョコを刻んでいた。
なるべく細かく刻んだ方が、湯煎した時に溶けやすくなる。四人は美味しいガトーショコラの完成図を思い描きながら、それぞれチョコをボウルへと移していった。
ちなみにボウルの数は三つ。それぞれクリス、響、そして皆で食べるもので三つ分だ。
「そーいやクリス先輩、このガトーショコラって彼にあげるんですよね?」
「うん。純の、大好物なの……生チョコ風ガトーショコラ」
「へぇ、爽々波くんって甘党なんだ~」
「爽々波くん?」
首を傾げる響に、創世が答える。
「そうそう、爽々波くん。きねクリ先輩の彼氏、アイオニアンの一年生なんだって」
「スポーツ万能、成績優秀。眉目秀麗で、その上性格も申し分無し。『アイオニアンのプリンス』と呼ばれている、リディアンでも噂の美男子ですわ」
「そう。純は、わたしが困った時は、絶対に助けに来てくれて……私が泣いてる時は、笑顔をくれる。優しくて、かっこよくて、でもちょっと危なっかしくて……だけど、どんな時でも、わたしを想ってくれている。わたしの、最高の王子様なんだ」
自慢げに語るクリス。響は彼女が心の底から恋人を想っているのだと知り、心の中でごちそうさま、と呟いた。
「アイオニアン……って事は、翔と同じか……」
「もしかして、立花さんの彼氏さんも、アイオニアンにいるの?」
「まあね……」
この流れは、翔とのあれこれを洗いざらい喋らされる展開だと察し、素っ気なく流そうとする響。
しかし、そうは問屋が卸さない。
弓美がすかさず話題を掘り起こす。
「クリス先輩!響の彼氏はね~、あの風鳴翼さんの弟なんですよ!」
「えっ!?あの翼先輩の!?」
「ちょっ、ちょっと弓美!」
「しかもゾッコンでさ~。人目が合ってもイチャイチャしてるもんね、ビッキーとザナリん」
「創世も!余計な事言わないでよ……」
「最近、翔さんとはどうなんですか?気になります!」
「詩織まで……」
四面楚歌に追い込まれ、歳上であるクリスに助けを求める視線を送る響。
しかし、クリスからの答えは……。
「わたしも、聞きたい。……お菓子には、食べて欲しい人への、気持ちが現れる。大好きな人の、話をしながら作れば、きっと美味しく仕上がるから……」
響の期待しているものとは、真逆の答えであった。
「うう、クリス先輩まで……」
「ちょこっとくらい、いいでしょ?チョコが溶けきるまでに」
「あーもうッ!わかったから!そんなに催促するなぁ! 」
「最速で催促」
「その意味不明な駄洒落はどこから湧いてくるの……」
こうして響は、チョコが溶けるまで……いや、溶けたチョコにバターと生クリームを混ぜるまでは、翔との思い出を語った。
一方、クリスも溶き卵と薄力粉を投入しながら、恋人である純とのあれこれを語ってきた為、未だ独り身の創世、弓美、詩織の口の中は、まだ味見もしていないのにほんのり甘かったという。
そしてクッキーが完成し、ガトーショコラを焼き始める頃には……
「──でね、純ったら、私が戻った来た時には、『支払いなら済ませておいたぜ』って。喋り方は、荒っぽいけど、根っこは、紳士なんだから」
「わたしの翔だって、冬になってからいつも食器洗ってくれてるし……。『響さんの綺麗な手を、あかぎれだらけにはしたくないからね』って」
「なにそれ……ちょっと羨ましい……。ゴム手袋、買うのが勿体なく、思えてきちゃう」
完成したクッキーを袋詰めし、余った分をお茶請けにしながら、響とクリスは互いの恋人を惚気合っていた。
「どうしよ……ガトーショコラ食べられるかなぁ……」
「惚気で口の中が甘い、なんてアニメじゃないんだから~」
「立花さん、楽しそうですわね」
「きねクリ先輩も、いい顔してるな~」
「あたしも彼氏ほーしーいー!」
「弓美の理想の彼氏って?」
「やっぱり同じアニメ好きがいいな!創世と詩織は?」
「ん~、わたしは──」
「そうですわね……。わたしとしては──」
その様子を見て、創世達はまだ見ぬ理想の恋人へと、思いを馳せるのだった。
∮
「今日は……ありがと」
「いえいえ、わたしも楽しかったです」
「明日はファイトだよ、ビッキー!」
「今度、結果聞かせてよね?」
「だが断る」
「即答ッ!?」
太陽が西に傾く頃、響は友人達と別れ、帰路に着いていた。
創世、弓美、詩織は学生寮で生活している為、帰り道は響一人だ。
……いや、響一人という訳でもない。クリスも一緒だ。
二人とも、リディアンの学生寮ではなく、響は翔とひとつ屋根の下。クリスは実家からの通学なのだ。
「立花さん」
「ん?なに、クリス先輩」
夕陽の下を共に歩きながら、響はクリスの方を振り向く。
「確か、『いつも先に照れさせられるのは自分の方』って、言ってたよね?」
「うん……。たまには翔が先に照れる瞬間が見たいんだけど……」
「だったら、自分の気持ちに、素直になるべきだと思う」
「……へっ!?」
核心を突いたアドバイスに、思わず飛び退く響。
クリスは響の反応を見ながらも、そのままアドバイスを続ける。
「会話してて、気付いたんだけど、立花さん、全然自分に、素直じゃない。そんなだと、すぐに、突き崩されちゃう」
「それは……その……」
「難しいのは、分かってる。でも、それで好きな人の、普段見れない顔が見れるなら、安い。そう思わない?」
そんなの、決まっている。
「翔くんの照れる顔、見たくない?」
「……見たい」
今まで、彼の赤面を見た事など、殆ど無かった気がする。
普段の彼は気弱な……所謂ヘタレの部類の筈だ。
だが、彼がヘタレの仮面の下に隠したもう一つの側面……。加虐的な笑みを浮かべた、『ご主人様』としての顔ばかりがチラつくのは何故なのか。
その理由は明白だ。
素直になれないわたし自身が、彼の加虐心を煽り、彼の内なる扉を開いてしまったからだ。
これまでは、彼にこじ開けられてしまった被虐心で、彼に応えてきた。
わたし自身、それは嫌でもなかったし、むしろ悦んで受け容れていたものだ。
本心を隠せば、彼が暴いてくれる。
甘い言葉と、意地の悪い表情と、抗い難い手つきで、わたしの本能を目覚めさせてくる。
でも、今回はその誘惑を断ち切らないといけない。
素直な自分で、理性を持った私自身で。
純真に笑う彼の照れ顔を、この目で見たい!
「クリス先輩、わたし頑張る。素直じゃない自分に、打ち克ってみせる!」
「うん、その調子。わたしも、頑張る」
「じゃあ、バレンタイン終わったら……」
「その時はまた、お茶しようね」
二人は向かい合うと、互いに激励のハイタッチを交わす。
やがて陽は落ち、夜は更け、そして次の朝陽が昇る。
いよいよ、その日がやってきた──。
∮
「翔!」
夕食の後、食器を流し台に置いていた翔が振り返る。
「どうしたの、響さん?」
響は、冷蔵庫の奥に仕舞っておいた箱を背中に隠しながら、ゆっくりと息を整える。
「今日、さ……バレンタインでしょ……?」
「うん。そうだね」
分かっている顔だ。表情には出していないものの、この後の展開を先読みしているのは間違いない。
だが、今回の彼女は違う。
背中に隠していたケーキ箱を両手で持ち、そして翔の顔を真っ直ぐに見つめる。
ひとつ、すぅ……と息を吸い込むと、翔よりも先に言葉を紡いだ。
「翔、ハッピーバレンタイン!!」
「……へ?」
「これ、ガトーショコラ!翔と二人で食べたくて作ったんだけど……その……初めてだから、美味しく出来てるか分かんないけど、でも弓美達と皆で作ったから!だから、えっと……食べてくれる……よね?」
……数秒の沈黙がキッチンを支配する。
少しの不安に駆られ、響はつい瞑ってしまっていた目を開く。
すると、そこには……。
「へっ……?あっ……その……ひ、響さんが……作ってくれたものなら、僕は……その……たっ、たとえ失敗作でも全部食べるから!!」
望んでいたものが、目の前にあった。
∮
「……純」
「ん? どうした、クリス」
贈られたガトーショコラを口にしながら、モジモジと落ち着かないクリスを見る。
頬を薄く染め、上目遣いでこちらを窺う様は大変愛らしい。
(くっ、今日も可愛さが吹き荒れてやがる……)
「あの………あの、ね」
「おう」
「パパとママには、今日……遅くなる……って、言ってあるの……」
「は?」
「だから……その……もう一つ……プレゼント……いる?」
小さい声───だが、はっきりと、クリスの声は純の耳に届いた。
顔は真っ赤で、瞳は波打っているが……視線は真っ直ぐに純を捉え、離さない。
勇気を振り絞った乙女に対して、少年は─────。
後書き
純クリのラストシーンを提案してくださったサワグチさん、どうもありがとうございます!
さて、平行世界の純クリは如何でしたか?
何気に初登場だったのは、リディアンのズッ友トリオもでしたね。
イベントになる度、ちびちびと供給されるif世界線。次の供給はいつになるんでしょうねぇ。
あと、何気に久し振り……どころか初めてな錯覚さえ覚えるヘタレなへタ翔くん。加虐心煽らなければこれくらいはヘタレです←
それでは皆さん、ハッピーバレンタイン!!
if純くんの性格について:OUJI力を磨いている点は変わらないのでやはりイケメン。
クリスと引き離された8年間を経験しておらず、クリスがすぐ隣で気弱なまま育ったので「自分がクリスを守らなくては」と思うようになり、「強くて優しい王子様」を目指すようになった。
本編が“柔”のスタンスであるのに対して、こちらは“剛”の王子。
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