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ポケットモンスタージェネシス"the world ”

作者:スズ
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第4話 ここはどこ?

「それはそれとして、いったいここはどこなんだ?」




一番の難問があったのだ、ここまであたりに緑が生い茂っている場所は元の世界でも見たことがなかった。




「・・・・・ポケモン」



志岐先輩が遠くの方を見つめながらつぶやく。


その方向をほぼ全員で向いた。




「まじかよ・・・・・」


半崎先輩が唖然としていた。



「ポケットモンスター、縮めてポケモン。海山空など様々なところに生息している」






「とりあえずこの世界の人に会わないとな。俺たちは何も知らなすぎる」




東さんの言う通りだ。



その時だった!!


<ジュルッ>


緑の大きな影が近くにいるのは


「な、全然気づかなかった。」


菊地原先輩のサイドエフェクトもなくなっていることに気づいたがそれどころではない


自分の大きさよりも大きい体、迫力満点の目力で睨まであっという間に動けなくなてしまった。


「おいおい。これって大ピンチじゃね!!」

「おい、半崎、あと志岐もか・・・・こいつがなんなのかわかるか?」

「それなら、うちの国近もわかるんじゃないか?ゲーマーだろ?」

「このポケモンはねー。ジュカインだよー。草タイプのポケモンだねー」



ふわふわしたのんきな声が聞こえてくる。


出水先輩が頭を抱えている。


異世界でも自由な上司と同僚に苦労しているみたいだ。




そんなやり取りをしているうちにジュカインと呼ばれるポケモンの重心が後ろに下がった。目つきも鋭くなっている。


こちらも攻撃態勢に入ったことを悟り女子たちを後ろに下げ警戒する。僕も千佳の前に出る。


すると甲高い声が聞こえた




「ストーーーーーーッッップ」




その声が聞こえてすぐ一人の女の子が僕たちを庇うように立ちふさがってジュカインと早退していた。




全員驚き固まってしまっていたが、ハッと我に返った。
見知らぬ女の子に庇われている状況に、しかも自分たちよりも年下のように見える。


「ちょっと!危ないよ!!」


「ジュカイン落ち着いて!!まずは話し合おうよ!!いくら戦闘大好きだからってもし人にいきなり攻撃したら師匠にがっかりされちゃうよ!!」



女の子はこちらの言葉が聞こえているのかいないのかジュカインに何やら言っていた。


「もしかして、知り合いなのかな?」




気づけば先ほどのようにピリピリするような空気は拡散されていた。




「みなさん!!大丈夫だった?」


「あぁ、問題ない」


固まっていた僕たちだったが風間さんが抑揚のない声で言葉を発した


「よかったぁ、ジュカインに安心させるの自分だけじゃ無理だったけどヨルノズクが一緒に説得してくれたから何とかなった」


また、聞きなれないポケモンの名前(?)が聞こえた。


いつの間にかフクロウの様な生き物が優雅に頭上を飛んでいる。



「これはヨルノズクだな」


半崎先輩が指摘する。



「うん。一緒に説得してくれたんだよ。」



ブイー


ゴロー



「イーブイもミズゴロウもお疲れ!!」



足元と女の子の腕の中にはそれぞれ小さなポケモンが疲れたような表情をしていた。




「「「「「「かわいい!!」」」」」



女性陣はすでにメロメロ!!



「おーイーブイにミズゴロウだねぇ。」




「おぉ!!わかるかい!?ほかにもいるんだけどまたあとで紹介するよ!!」



とその時だった。



バタッ





「え?」




「玲/那須先輩!?」



「そうか!!俺たちはこの世界に来てからトリオン体じゃなくなった。だから那須のトリオン体も解けてしまったんだ。」


「そんな!!」


「そうだ!君!?どっか病院の場所知らないか?」

奈良坂がうわづったような声で女の子に聴く



「ごめん、この近くにはないんだ。でも!早くしないとまずいんだよね!?何とかするよ!!」


ヨルノズクまた力を貸して!!



女の子はその場にいたヨルノズクに声をかけた。
















 
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