オズのハンク
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第一幕その五
「お墓だとお墓を荒らす悪い人達に備えて罠が必要だけれど」
「オズの国のピラミッドは神殿だから」
「そうしたものはないわ、ただね」
「ただ?」
「中は色々な人がいるわよ」
ピラミッドの中はというのです。
「それで外の世界のピラミッドより大きいから」
「そうですか」
「中に入ると」
そうすればというのです。
「凄い迷宮よ」
「そうなっているんですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「中に入るとね」
「迷宮も楽しめますね」
「絶対に楽しい冒険になるし、それに」
「それに?」
「エメラルドの都での冒険ははじめてでしょ」
こうカルロス達に言うのでした。
「そうでしょ」
「はい、実際に」
「貴方達の冒険も都以外でだったし」
「オズの国の色々を回っても」
それでもというのです。
「エメラルドの都は」
「なかったでしょ、だからね」
「そのことも含めてね」
「楽しめる旅ですね」
「今回はね」
カルロスににこりと笑って言うのでした。
「そうした冒険になるわ」
「そうですね、じゃあ」
「明日出発しましょう」
「明日にね」
まさにと言うハンクでした。
「この都を出て」
「それからだね」
「そう、都から少し歩いたら見えてくるから」
ハンクはボタンに答えました。
「そこに着いたら」
「そうしたらだね」
「中に入って」
ピラミッドのというのです。
「そうしてね」
「冒険の開始だね」
「そうなるよ、明日からね」
「今回の冒険は早速はじまるんだね」
「だってね」
こうも言うハンクでした。
「エメラルドの都だから」
「冒険が行われる場所は」
「だからね」
それでというのです。
「本当にすぐにはじまるんだ」
「そうなんだね」
「明日は朝にオズマとドロシーに挨拶をして」
ベッツイがまた言ってきました。
「出発よ」
「今回はお二人は参加しないのね」
「ええ、二人は王宮に残って」
それでとです、ベッツイはポリクロームに答えました。
「そうしてお仕事よ」
「そちらにかかるのね」
「だからね」
それでというのです。
「二人は参加しないの」
「そうなのね」
「かかしさんも樵さんも」
オズの国を代表するこの人達もというのです。
「今回はね」
「お仕事があるのね」
「そうなの、魔法使いさんもトロットもね」
「皆なのね」
「それぞれお仕事があって」
「今回の冒険には参加しないのね」
「そうよ、だからね」
それでというのです。
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